泣いているのか それは妙だ
貴様は泣くのではなく笑うべきだ
懲りずに自らの可能性を求めるがいい人間よ
究極の『謎』を…作り出す可能性を秘めた種族よ
その可能性を…我が輩はいつでも喰ってやる
この謎はもう 我が輩の舌の上だ
公式プロフィール
身長 | 188~220cm |
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体重 | 65~120kg |
年齢 | 地上の言語では表記不可能 |
誕生日 | 16月344日(※1) |
苦手な動物 | カピバラ(※2) |
※1 グレゴリオ暦に換算すると3月10日で、弥子と同じ誕生日になる。
※2 魔界のカピバラは東京都庁より大きい。
概要
『謎』(より正確に言えば『謎』を解いた際に放出されるエネルギー)を食糧としている魔界の突然変異生物。本来はびっしりと牙の生えた鳥のような姿の化け物だが、地上においては青いスーツを着た青年の姿に身をやつしている。髪は金色で、前髪だけ黒いのが特徴。
魔界のありとあらゆる謎を喰い尽くした後、飢えを満たすために人間界へとやって来た。謎の気配を追った先で出会った少女・桂木弥子に興味を示し、人目を逸らすための隠れ蓑として彼女を利用しつつ、謎を求めて様々な事件を解決していく。
名前の由来は、作者が「脳」がつく名字をつけたかったため、また劇作家の鴻上尚史からの連想と、神経細胞を表すニューロン(Neuron)から。
指を差すときは基本中指。
魔人物
傲岸不遜、唯我独尊。加虐趣味でもあり、暇さえあれば弥子や吾代を相手に多種多様なサド行為を働く真性の外道。つまるところドSである。
演技力もかなり卓越しており、人前では明るい好青年な助手としてうまく本性を隠して行動している。といってもドSなだけあって、助手としてでも毒舌だったり、実にさりげなく暴力をふるっているが。
人類が到底及ばない桁外れの頭脳と強力な魔力を兼ね備えており、如何なる『謎』も緻密な推理と、『魔界777ツ能力』といったアイテムで解きほぐし、あっと言う間に食い尽くしてしまう。
一人称は「我が輩」で、本性を隠す際には「僕」を使用かつ敬語になる。
当初は己の食欲を満たすことにしか興味がなく、弥子を初めとする人間も単に食糧源としか見ていなかった。しかし事件を解決していくうち、人間について興味を持ち、人間の進化、ひいては探偵として成長を遂げる弥子自身の進化を見守るようになる。物語中盤では上記の通り「究極の『謎』を作り出す可能性を秘めた種族」「その可能性を…我が輩はいつでも喰ってやる」と彼としては最高の評価を出している。
何気に食に対する欲求は弥子と共通しているため、弥子がネウロの考えに共感することも多い。(本人も自分が魔人か人間かはどうでもいいらしく、だがそれでも脳髄の空腹を満たすまでは死ねないと言っている)また、石垣がクビにされそうになって助けを求めた際には、二人ながら「どうでもいい顔」を披露しており、何だかんだで息が合うようである。
その一方、魔人であるが故、殺人の『動機』など人間の心の機微については基本無関心なうえに解釈も不得手である。そうした面をカバーできる存在として弥子を便利に使っていたが、やがて彼女の成長ととともに、信頼できる対等な存在として認めていく。
意外にもネウロがネウロの自身の意思で明確な殺意をもって人を殺したことはない、これについては「生きてさえいればまた新しい謎を作るかもしれないから」故にその唯一の例外であるシックスにはある種の感動を抱きつつも「間違った進化」と断じ自らの意思でその命を奪った。
身体能力
連載当初では本人いわく「核爆弾が投下されても死なない」という本物の化け物だった。実際に作中では
- 重量2tの髪飾りをジャラジャラ付けて平然としている。
- ドーピングコンソメスープで金属製の鍋を紙風船のように潰せる怪力を得た至郎田正影をあっさり返り討ちにする。
- 『週刊少年ジャンプ』の紙面で500円玉を挟んで餅のようにペラペラに押し潰す。
- パンチ一発で暴徒をコンクリート製の壁に埋め込む。
- 舌で弾き飛ばしただけでビル解体用の鉄球を吹き飛ばす(柳田理科雄によると必要な力は1100t相当)
- 電人HALの謎を喰って元気百倍になった状態では、暴徒2万人を5分で鎮圧。
- 銃弾を受けても傷1つつかない。指先1つで軽く跳ね返せるし、瞼でキャッチできる。
- 後頭部にロケットランチャーを0距離で叩きこまれても微動だにせず耐える。
- 1億℃の高熱に耐える。マグマに浸かっても入浴と同じレベル。
- 仮に傷ついてもすぐに再生できる。
といった不死身の身体能力を披露している。他にも手で触れただけで相手の脳に魔力を注入して相手を洗脳したり幻覚を見せたりなどの精神攻撃をすることが可能。重力なんぞものともせずに壁や天井に立つことも可能だが、飛行は出来ないらしい。
手の指を自在に変形させることが可能で、刃物に変えれば金属をも容易に寸断し、電脳世界に侵入することも出来る(ただし、あまり深くまで「潜る」と現実世界の肉体が意識を失う)。
そして魔界の謎を喰いつくしたその頭脳と記憶力は伊達ではなく、地上に来た際も地上の知識をすぐさま習得し、人間界に溶け込んでみせた。
しかし瘴気(地上の生物にとっての酸素に等しいとされる)が薄い地上での活動は、魔界の住人にとって非常な負担であり、物語の進行につれ怪我の治癒が遅れる・身体能力が低下する等の弱体化が進むこととなった(弥子には「海底の貝を息継ぎ無しで食べ続けてるようなもの」と評されている。彼女も実際にやったことがあるらしい)。
ネウロが事件の謎解きなどに用いる『魔界777ツ能力』も使用することで魔力を消費する。『魔帝七ツ兵器』は威力こそ高いものの召喚に時間がかかったり、魔力の消費が激しいと言ったデメリットも抱えている。
さらに、身体の疲労・負傷からの回復についても、瘴気に頼ることができない不足分を魔力によって無理やり補っているため、魔力が衰えると加速度的に弱体化する。
このため、謎を生み出さないまま何百人もの人間を殲滅させていく「新しい血族」との戦いでは魔力を消耗させられる一方で補給ができず、最終的には立っているのもやっとの状態でシックスとの最終決戦を迎えることとなった。
クライマックスに向け、回を重ねるごとに弱くなる主人公というのも珍しいのではないだろうか。
それ以外の弱点だと意外にも人質が効く。本人曰く「人間の全てが我が食料の生産者であり、全てが貴重な駒でもある。我が輩だけが貴様等の裏の存在価値を知っているのだ」
何よりネウロ自身が「安全よりも食欲を優先する」人物であるため、多少の苦境程度では謎の生産者である人間の命を諦めることができないのだろう。
魔界での立場
魔人の概念については、本編であまり語られておらず、ネウロ自身も魔界にいたときはどのような立ち位置にいたのか詳しくは不明。青膿ゼラが語る「上級魔人」という肩書き、更には魔界でも数人しか使えない奥の手であり、魔界の王の護身兵器である『魔帝七ツ兵器』をも所持していることから、かなり身分の高い魔人であったと思われる。
連載のプロトタイプとなった読み切り版では、ネウロがありとあらゆる謎を解き明かしたがゆえに、魔界の住人はすべてのモチベーションを無くしてしまい、最終的に住人達が暇つぶし目的の最終戦争(ハルマゲドン)を引き起こして滅んでしまったと語られている。そして、ネウロが人間界の謎を知的に陵辱しつくすことで、長き時の果てに人間界も同じ運命を辿るのではないかという一抹の不安を弥子が感じたシーンで終わりを迎えていた。
連載版では、特殊犯罪者達によって「無限に謎を生み出していく人間の可能性」というものが強調されているため、そう簡単に食い尽くされることはないだろう。少なくともネウロにとっては、魔界のどんな上級魔人よりも、人間界の特殊犯罪者の方がよっぽど手応えのある存在のようだ。
結末
原作・アニメ共に形や経緯こそ違うが、最後は一度魔界へ帰還した後、弥子の前に姿を現している。
- 原作
シックスとの決着後は更に魔力を消耗したため魔界に帰ろうかどうか迷う(魔界と人間界は次元も時間軸も大きく異なるので、再び人間界に戻れる保証がなく、仮に人間界に戻って来れたとしても、そこは1年後程度の未来ならまだしも、1000年以上先の未来か、あるいは並行時間軸の未来となっている可能性もある)が弥子の説得で諭され、彼女に「留守は任せたぞ、相棒」と初めて彼女を奴隷ではなく対等の存在として扱った直後、ゼラの口から魔界へと帰っていった。
そして3年後、飛行機に乗っていた弥子の前に再び姿を現す。
- アニメ
南米の遺跡にて怪盗Xに捕らわれた弥子を救出すべく、Xに挑むが自身の体の弱体化のせいもあって圧倒的なXの力を前に瀕死の重傷を負うが、魔界への入り口が開いたことで瘴気に触れて復活し、逆に今度はXを完膚なきまでに叩きのめす。
崩れる遺跡から脱出後、Xを連れて帰ると決意する弥子に自分が弥子を選んだ理由を彼女に伝え、魔界の門を閉じるために門に向かって飛び立ち魔界へと帰っていった。
事件後、探偵事務所を閉める準備をする弥子の前に再び姿を現す。
外部出演
Jスターズビクトリーバーサスにはサポート専門で出演。…弥子は(物理的に)振り回されなくなって内心ホッとしているのではないだろうか。
「魔界777ツ能力・無気力な幻灯機(イビルズブラインド)」で存在感を極端に下げて味方を視界から確認不能にする。
キルアの「念コントロール・『絶』」同様の効果を複数にもたらされるのは大きい。
Jアドベンチャーではヒソカに次いで早い出演。
掛け合いではネウロのみちゃんとカメラが上下逆さ(彼の登場時の様子・および単行本のカバーに由来)になる。
関連イラスト
人間変身時
魔人戻り時