あいつが探す究極の『謎』
それはこの世界に必ずある
今ならそれを確信できる
人間には無限の可能性が広がっているから
世界は…『謎』で満ちているんだから
プロフィール
人物
殺された父親の葬式の日、魔界から謎を求めてやってきた脳噛ネウロと出会った女子高生。本作の語り部、狂言回し。
父の事件をネウロが解決した後、そのままあれよあれよという間に、魔界探偵事務所を営む「女子高生探偵」に祭り上げられ、彼の人間界での活動のための奴r…もとい隠れ蓑として、多くの犯罪者と渡り合っていくことになった。
劇中では「弥子」あるいは「ヤコ」と表記される。
ネウロのような超人的な頭脳や能力を持つわけではないが、実は聡明かつ豪胆な性質をしており、危険なヤクザや殺人鬼や人外に対しても、まっすぐに自分の意見を言うことのできる度胸を持っている。また、非常にうたれ強く、並の人間が揺さぶられてしまいそうな逆境の中でも、自分を見失ったりしない。
初めは脅し半分でやらされていた探偵業も、事件を解決していくうちに次第に自ら進んで行うようになり、魔人であるネウロが決して獲得することのできない「人間の心を理解する能力」を開花させていく。
彼女の成長が最もよく見えるのは怪盗Xとのやり取り。最初は彼に対して恐怖しか抱いていなかった彼女だが、何度も接するうちに彼の心と向き合っていくこととなる。
筋金入りのドSであるネウロからメインヒロインにあるまじき羞恥を次々晒されている哀れな人。
胸…もとい幸が薄いことに定評があり、劇中ではドラム缶と揶揄され、そのサイズは女子高校生ながら次作の主人公(中学生男子)にすら劣る…とますます哀れ(しかし彼と共演するヒロインは更に下回る)。
日常的に「放置プレイ」や「言葉責め」、「DV」などといった言葉(性的な意味は込められていない)を使わざるを得ない、散々な毎日を送っている。
その様子は、掲載雑誌が少年誌だからよかったものの、もし成人誌だった場合、R-18を通り越してもはやR-18Gな描写になりかねない。
単行本のおまけページでは、ヒロインとしての存在意義そのものを揺るがされたことも。
あと、スカートは鉄壁。逆さになっても下がらない。ある意味本作一番の「謎」。
グルメであると共に、その未成熟…もとい小柄な体躯とは裏腹に異常なほどの大食い娘としても有名。
大食いといえば週刊少年ジャンプの歴代作品主人公でも通例の設定だが、彼女の場合は一線を画しているといっても過言ではない。
「回転寿司のレーンを回らなくする」→「一人でホテルのバイキングを全メニュー撃沈させる」→「笛吹のツケで一度に26万9千円分の出前を注文して完食」→「ものの数秒で超巨大アロワナの香草焼きを半分以上(本城二三男曰く「残量から推定して120㎏以上」)たいらげる」等、巻を重ねるごとにバケモノじみた悪食さを発揮している。(バイキング前に腹ごなしに飯を食っており、曰く「多少腹を埋めておかないと私の方が略奪者(バイキング)になっちゃう」らしい、結局全滅させているので焼け石に水である)
食う量と比例してゲテモノ食いとしての才能も発揮しており、「カマドウマがエビっぽくて美味しそう」「ダンボールハウスが肉まんに見える」「(ネウロが人間界で謎を食べる事を例えて)海中で息を止めながら食事するようなもの、私もやった事があるから分かる」と言った迷言にも事欠かない。(ちなみに回想のヤコの様にただの水着かつ海中で息継ぎなしで捕食する行為は実は密漁には当たらない。漂流中誤って口に入ったなどのケースを除くための特例であり、海中に潜ったまま動植物を食う異常者の想定などしていないのである種当然ではある。なお捕獲と食事に息継ぎが挟まったり、ダイバースーツや酸素ボンベなどを身につけていると密猟目的判定になってしまうので、素潜り潜水で捕獲してそのまま海中で食事する必要がある。)
彼女の食費は桂木家の家計のかなりの率を占めており、一年足らずで父親の保険金を消費し尽くす勢いだという。怪盗Xの観察によれば「燃費が異常に悪い」。(彼女を道具として使用する際まず着手したのがまさにこの燃費の部分であり、それでもなお皿二杯分程度はペロリと平らげる食欲を保持しており、電子ドラッグによる洗脳が解けた瞬間食欲が元に戻ってしまった)
…この食への欲求および強靭な胃袋は母親の破滅的な料理オンチによる影響が大きく(と弥子本人が分析しており)、そのアレさ故桂木家では家事手伝いが雇われており、弥子本人も多少は料理が可能。
さらに料理に込められた想いの様なものも感じ取れるらしく、例のドーピングコンソメスープの事件の際、出された厳密に調合された麻薬入り料理に対し直前までニッコニコで楽しみにして居たにもかかわらず「味は良いがコレを美味いと称するのは料理への冒涜」という凄まじい暴言を真顔で吐き捨てている。
また、彼女の体調はその食欲で測れるとされ、絶好調の時は焼き鳥を串ごと行く。
それにより第一話第一声の「食欲がない…」はとんでもない異常事態であった事が後に判明した(父親が亡くなった直後であるため、当然ではある。後に同じ状態に陥ったのはある失言でネウロと喧嘩別れしてしまった後のみである)
それでも、「私 コンクリートでもバターと醤油で炒めたら食べられると思う」は流石に…。
ちなみに、1話で死んだ父親だが、終盤の単行本のおまけページで「作者の予想を超えて成長したキャラ」として笛吹と吾代に次ぐ第3位に挙げられている。もちろん父親本人に成長描写があるわけでもないので、当初の予想以上に食欲が成長した弥子を養っていたことを評価しているのかもしれない。
最終的にはネウロから「相棒」と呼ばれるほど対等な存在と認められ、シックスとの最終決戦から3年後には不本意ながらも広まった知名度と名声を活かし重箱一つであらゆる事件を解決する交渉人(ネゴシエーター)として世界に名を馳せ、「世界一の探偵」と呼ばれるようになった(本人曰く、人の心を「探り偵う」として「探偵」の肩書きを使い続けているとのこと、「謎」の探偵は帰って来ると確信しているネウロの為に残していると語っている)。
また、世界各地を旅した3年間でスペイン語を含む4か国語に堪能となっている。
次回作『暗殺教室』のキャラクターブック「名簿の時間」によると、「世界一の探偵」になって以後、椚ヶ丘中学校の探偵部に招かれて講演もした模様(その際、全員分の仕出し弁当を食い尽くして帰ったとの事)。
余談
名前の由来は、「平凡だけどありふれてなさそうな名字」「ネウロがカタカナで呼びやすい名前」からとのこと(最終巻おまけページより)。
pixivでの扱い
pixivにおいては、ピンとしてのイラストの他、他キャラクターと絡んだものも投稿率が高い。
代表的なカップリングとしてはネウヤコ、笹ヤコ、ヒグヤコなど。
「弥子」「ヤコ」などと言ったタグも使われている(寧ろ、タグ的には弥子の方が投稿数が多い)ので、検索の際はこれらの物も試してみるのがオススメである。