概要
別名便所コオロギ。
クルマエビとコオロギを合体させたような形態の昆虫で、やたら長い触角と針のようなお尻の管が特徴。
バッタらしく凄まじい跳躍力を持つ。
名前は竈馬と書き、「カマド」はかつて竈の周辺でよく見られたことから。「ウマ」は跳び跳ねるその姿や色合いが馬を思わせるから…らしいが、イヤイヤこじつけにも程があるだろ!と突っ込んだ人も多いはずだ。
毒もなければ噛みつきもしないため特に害をなす昆虫ではないが、その見た目によって不快害虫として扱われることが多い。まして暗く湿った場所を好むことから土間以外にも厠(トイレ)周辺でも見られ、そういう意味では衛生害虫と言えるかも知れない。
「便所コオロギ」だの「便所虫」だのというアダ名はここから付いたもの。
ちなみにカマドウマは雑食性で、年間通して繁殖するため一年中見かけられる虫である。飼育する際は鰹節などと野菜くずでも与えてやればよいが、難易度は意外と高く、自慢のジャンプ力が仇になってぶつかった勢いでお亡くなりになる事故が絶えないという。