概要
イソップ童話のアリとキリギリスで有名なように、夏から秋にかけて鳴く虫として知られている。雑食性で大変気性が荒い。草食昆虫感覚でバッタと一緒に入れるとバッタが食われたりするので気を付けよう。
「ギーッチョン」と鳴くが、平安時代にはコオロギと名前が逆だったとされている。
ちなみにはねるのトびらで放送されていた罰ゲームで女郎グモにイヤな臭いを嗅がされるアレは「ギリギリッス」なのであって、キリギリスとは違う。
新甲虫王者ムシキングのキリギリス
2015 1stより登場。属性はグー、レアリティはR、肩書きはかの有名な童話にちなんで「歌うなまけ者」。おたすけ技はグーで勝つとじゃんけん封じを発動する「キリギリスマッシュ」。
キリギリスの仲間たち
童謡で「ガチャガチャ」鳴いている昆虫。別に排出率に泣いているわけでは無く、名前は鳴き声が轡の音に似ていたから。
キリギリスに比べて木の葉のような丸みを帯びたボディが特徴。色は緑色型と褐色型の二種存在している。
名前はマツムシだが、別に松林には生息していない。むしろ草原の昆虫である。
マツムシ科に属し、鳴き声は「チンチロチンチロリン」。別に某賭博とは関係ない
草食中心の雑食性昆虫であり、名前の由来は関西地方の方言で松ぼっくりを「チンチロ」と呼ぶかららしいが、本当のところは不明。繁殖期になるとススキの根元に産卵。
翅を広げた姿はどこかスズムシを思わせる。色は褐色であるが、外来種にアオマツムシという種類もいる。
文字通り、藪に生息するキリギリスの仲間。別に藪を切り裂くことは無く、藪に住むキリギリスだからヤブキリ。
食性は雑食で、花粉すらも食べるが、セミを捕食する事もある中々グルメな虫。鳴き声は「ジー」。
似た名前の虫にカヤキリ(茅の原に住むキリギリスだからカヤキリ)がおり、こちらはショウリョウバッタのような尖った頭が特徴。顎はとても鋭く、噛まれると結構痛い。雑食性で特に名前からもわかる通りイネ科が好物。
この他にもササキリ、クサキリと言った「〇〇キリ」というネーミングの虫がいくつかいる。
草原に生息する。鳴き声は「ジー」。春~夏の夜に大勢で鳴くうるさいやつ。緑色型と褐色型があるがまれに全身が赤い個体が生まれる。
草食よりの雑食で、昆虫類、イネ科植物の穂や若芽等を食べる。顎が発達していて固い種子も食べられるほか噛まれるとめちゃくちゃ痛い。引っ張っても首が切れるまで離さないから「クビキリ(首切り)ギス」。
噛まれると痛いことに加えて牙が赤いことから「血吸いバッタ」という別名もある。
低木に生息する虫でその名の通り鐘を叩くような「ちんちんちん」という鳴き声で鳴く。
翅は退化しており、ほとんど鳴くためにしか使われない。
主に草食だが、昆虫の死骸も食べる。
海岸近くに生息する種類も存在している。
別に馬を追いかける習性はないが、童謡では他の虫を追うように鳴く。
草むらに生息し、前足の棘で獲物を捉えるキリギリス版のカマキリと言った昆虫で、「スイーッチョン!」と鳴く。
名前の由来は馬子が馬を追う際の声に似ていたかららしい。
コオロギとキリギリスの特徴を併せ持つ昆虫で、コロギス科に属する。漢字表記もそのまま「蟋蟀螽」。
夜行性で、樹上に生息しており、昼間は口から出す粘液で固めた葉っぱの巣に隠れている。
鳴き声は発さずに、足を地面に叩いて音を出す。
ちなみにかのリオックも彼の親戚である。
丈の高い草むらに生息する黄緑色の虫でカンタン科に属する。
別に人生イージーモードだとか何かに感嘆しているわけで無く、佇まいが中国の故事「邯鄲の枕」を思わせる事に由来している…らしい。
草食中心の雑食性で鳴き声は「るるるるる」。繁殖期になるとハギやヨモギの木に産卵する。
キリギリス科に属する虫で、草食性。
名前の由来は梅雨明けに出現する…という意味では無く、単純に『露(を飲む)虫』だから。
鳴き声は「ピチピチピチ」。
参考文献
「ヤマケイポケットガイド⑩野山の昆虫」(今森光彦・著/山と溪谷社 2003年)
「小学館の図鑑NEO昆虫」(八巻孝夫/小学館 2005年)