概要
和名 | オバケハネナシコオロギ |
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通称 | ジャイアント・ウェタ |
学名 | Deinacrida |
分類 | 直翅目 キリギリス亜目(剣弁亜目) キリギリス下目 コロギス上科 クロギリス科 Deinacridinae亜科 Deinacrida属 |
体長 | 7~10cm |
全長 | 約20cm |
分布域 | ニュージーランド |
クロギリス科 Deinacrida属に分類される11種の直翅類の総称。
大型種では体長約10cm、体重約35グラムにもなる。
カマドウマの化け物のような姿をしており、よくカマドウマの仲間として紹介されるが、実際はカマドウマではなく、どちらかというとコロギスに近縁。
触角はカマドウマと比べると短めで、翅は退化しており存在しない。
寿命は最長2年。
属名のDeinacridaは「恐ろしいバッタ」を意味するが、実際の性格は温和で草食性のただデカいだけの虫である。
ニュージーランド固有属で、ニュージーランド本土と周辺の離島に分布するが、外来種の猫やネズミなどの哺乳類による捕食や人間による環境改変などの影響により、本土(北島・南島)では絶滅寸前の状況にある。
高山性、洞窟性、樹上性、地表性の種類がおり、主に夜間に植物の葉などの餌を求めて活動する。
翅が無いので翅を震わせて鳴く事は出来ないが、代わりに後脚と腹部を擦り合わせて音を出す。
最大種はリトルバリアアイランド・ジャイアント・ウェタ(Deinacrida heteracantha)で、体重71グラムの個体が記録されている。