概要
直翅目(学名:Orthoptera)とは、不完全変態昆虫のグループの一つである。
バッタ目とも呼ばれるが、バッタのみならずキリギリスやコオロギ、オケラ、カマドウマ、イナゴなども含まれ、直翅類と総称される(バッタはそのうちの「雑弁亜目/バッタ亜目」のみに当たる)。2万種ほど知られている。
音を出して求愛やコミュニケーションをする種も多く、音の出し方は大きく分けて、翅を擦り合わせて音を出すものもの(キリギリス・コオロギなど)、脚と翅や腹部を擦り合わせて音を出すもの(バッタ・イナゴなど)・脚で葉や地面を叩いて音を出すもの(コロギス・カマドウマなど)の3通りがある。
分類
直翅類の内部系統は、大まかには短い触角と目立たない産卵管が特徴のバッタ(雑弁亜目/バッタ亜目)と、細長い糸状の触角と目立つ産卵管が特徴のコオロギやキリギリスが属する系統(剣弁亜目/キリギリス亜目)に分かれている。
ここでは著名な種類のみ列挙する。
▲:複数の種を含む総称であるもの。
■:総称である同時にそのうちの一種の名前でもあるもの。
雑弁亜目/バッタ亜目(=バッタ)
剣弁亜目/キリギリス亜目
- キリギリス▲
- ヤブキリ
- ヒメギス
- ウマオイ
- クビキリギス
- カヤキリ
- クサキリ
- ササキリ
- アリギリス
- クツワムシ
- ツユムシ
- ヒラタツユムシ
- ササキリモドキ
- コオロギ▲
- マツムシ
- スズムシ
- カンタン
- ヒロバネカンタン
- キンヒバリ
- カヤヒバリ
- クサヒバリ
- ヤマトヒバリ
- オケラ(ケラ)▲■
- カネタタキ
- カマドウマ▲■
- ウェタ▲■
- ジャイアント・ウェタ▲■
- コロギス
- リオック(オバケコロギス)
- クロギリス▲■