概要
バッタとしては小型の部類で、メスの方が大きい。頭部はショウリョウバッタのような形をしている。成虫はメスの背中にオスが乗る姿がよく観察される(よく親子と誤解される)。この状態は他のバッタの仲間も交尾の際に観察されるが、他のバッタ類が速やかに離れるのに対し、オンブバッタは交尾時以外でもオスがメスの背中に乗り続けるため、「おんぶ」状態がよく観察される。これは「俺の嫁だから誰にもやらんぞ!」という意思の現れのようなもので、単独行動中のオスがメスを奪おうとしておんぶしているオスと喧嘩になることもある。
ちなみにオンブバッタという名前だから必ずいつもおんぶしている・・・というわけではない。
体色は緑色と淡褐色の二通りがあるが、淡褐色系ではたまにピンク色に近い個体も見かけられる。
餌
バッタは主に草原に生えるイネ科やカヤツリグサ科の植物を食べるが、オンブバッタは葛をはじめ、葉の広い植物を食べる。葛等が生えやすいの林縁も生息域となり、他のバッタ類が全くいないような都市部でも、緑地帯、空き地、庭園、花壇、家庭菜園などに生息する。このような環境では花卉や野菜の葉を食べて害を与えることもある。
近縁種
アカハネオンブバッタという、本来は南西諸島、中国、韓国、台湾に分布する、その名の通り後翅がピンク色になるという特徴を持つ近縁種が、外来種として近年四国や近畿で発見されており、各地で調査の対象となっている。
アカハネが流入した地域では在来のオンブバッタとアカハネの交尾も観察されており、交雑が心配される。
新甲虫王者ムシキング
激闘5弾より、お助け昆虫として登場。属性はグーでレアリティはN。
肩書きは「おしどり夫婦」、お助け技はチョキで発動する「ユニゾンスプラッシュ」。
一見変哲のないスキルに見えるが、N、Rのカブト・クワガタで発動した場合はSR以上のムシで発動させた場合の4倍以上の追撃火力を叩き出す。
必殺封じなどの特殊なスキルは持っておらずステータス強化値の低いNのお助け昆虫のため、無制限環境下においてはあまり活躍は見込めないものの、コスト制限ルール下においてはタイタンオオウスバカミキリと合わせてN、Rムシの優秀なサポーターとしての活躍を見込める。(むしろ通常の攻撃よりも圧倒的に火力が高いため、タイタンやオンブバッタの方が本体と言われることすらあった模様)