概要
インドネシアに生息するコオロギの様な昆虫の一種。オバケコロギスとも呼ばれる。
体長は約65〜80mm。夜行性の肉食、強靭な顎で獲物を噛み砕いて捕食する。一説にはマレーキャンサーという大型の毒蠍さえ捕食していると言われている。
飼育下では昆虫ゼリー(クワガタ用の白いタイプ)も食べる。ググると人参を食べている画像もある辺り、かなり悪食な昆虫と推測される。
同種のオスも捕食する。その顎の硬さは動物園の展示レイアウトをズタボロにし、ダンボール程度なら噛み砕いて脱走する。実際に多摩動物公園で飼育員が手を焼いたという。
とはいえ、自身の耐久は特別高いというわけではなく、流石に甲虫や甲殻類相手だと分が悪いが、カブトムシのツノの先端であれば顎で簡単に切断しているポテンシャルの高さを見せる事も…(参考)。
しかし、生態にはまだ謎が多く、活動する場所は樹上とも朽木の中とも言われており、定かではない。(一応飼育下では床材を敷き詰めておくと潜って過ごす)。
インドネシア語では「Jangkrik raksasa」(ジャンクリ・ラクササ)と呼び、「巨大コオロギ」を意味する。また、巨大を意味するラクササの語源はインド神話の鬼神ラークシャサに由来する。
人間との関わり
虫王
キングバブーンやヒヨケムシ等を撃破した事で有名になった。(ローズヘアータランチュラの毒牙に敗れた個体はリオックの♂と紹介されたが実は別種。)付いた異名が『インドネシアの悪霊』。
虫皇帝
本作ではオオカマキリやオオスズメバチらと激突し、一方的に捕食して実力を見せつけた。
尤も、虫皇帝はケースの中で戦闘を行うというオオカマキリやオオスズメバチには不利な条件のもと行われている為、一概にリオックが最強と断ずる事は出来ない(オオカマキリは不意打ち、スズメバチは強力な毒針と飛行能力、そして数の暴力で真価を発揮する昆虫である為である)。
関連作品
新甲虫王者ムシキング
激闘6弾にてお助け昆虫として参戦。レアリティはお助け最高のSSR。肩書きは「グラトニーモンスター」。おたすけわざはグーで発動し1ターン相手のVガジェ発動を封じる「ブラッディカーニバル」。
貴重なチョキ以外の手で発動する高レアリティのチョキおたすけかつ攻撃が大きく伸びるチョキおたすけだが効果が微妙で採用されることは少なかった。
なおカード化されたのは激闘6弾の1回限りで、稼働終了直前に初登場したオオシモフリスズメを除けばおたすけ昆虫の中では唯一1回限りの出番となってしまった。
バトルスピリッツ
バトスピに登場した時の名前も大怪虫リオック。
アラクニド/キャタピラー(漫画)
組織の殺し屋「蟋蟖(リオック)」が登場。浅黒い肌の大男で他の殺し屋のような特殊能力は持たないが、圧倒的な腕力が武器。
テラフォーマーズ
マーズ・ランキング13位、イザベラ・R・レオンの能力。
最強王図鑑
現時点では『昆虫最強王』のみに出場しており、この作品では他の生き物との戦闘時にハンデが出ないよう大きさが調整されており、リオックも115cmとかなり大きく設定されている。
1回戦にてカマキリモドキと戦闘。相手の攻撃をものともせずに自分の間合いまで近付き、そのまま相手の頭部を噛み付いて餌食にしてしまった。
続く2回戦の相手であるオオエンマハンミョウ戦でも顎や力比べで勝負に出たが、最終的に押し負けてひっくり返されてしまい、腹部に相手の大顎が突き刺さって敗北してしまった。
マンガ版ではオニヤンマに敗れており、アニメ版でも未登場。汚名返上は果たしてできるのか。
余談
- 日本では2005年のDVD「虫王」に出演するまで無名だった昆虫で、世界的にもあまり研究がされていない(上記にも名前を出したオオエンマハンミョウなども該当する)。
- 名前は現地民の呼び名が使用されているが、バリ島に伝わる魔女ランダに仕える「レヤック」という悪霊と思われる。
- 隣国マレーシアでは、呪術師に仕えるコオロギの使い魔「ペレシト(Pelesit)」の伝承がある。
- 近年リオックの輸入が以前程困難ではない為、高価だが徐々に輸入される様になった。
- その後、生態に関して研究が進み、メスが巨大な土の玉を作り、その中に大量の卵を産む事が判明している。
- リオックの輸入が増えたことにより、数の多くの虫バトル愛好家達によって、様々な虫と闘わせその動画がYouTubeに投稿されるようになった。