概要
学名は Tenodera aridifolia。日本、台湾、中国大陸、東南アジアに生息する。
日本で一般的なカマキリ(チョウセンカマキリ)より一回り大きく、成長すれば7~8㎝という巨体に育つ(沖縄に生息する近縁かつ最大10㎝に及ぶ日本最大のカマキリであるオキナワオオカマキリ/マエモンカマキリの次)。
チョウセンカマキリとは、後翅の色(チョウセンカマキリは透明~黄褐色で、オオカマキリは黒)を見れば簡単に見分けられる。また鎌の付け根部分がチョウセンカマキリはオレンジで、オオカマキリは黄色い事も大きな違いである。
他のカマキリ同様に生きた虫を捕獲して食らう習性を持ち、トンボやアゲハチョウなどの大型昆虫から、別のカマキリ、更に気が立っているときなどはカエルやトカゲ、蛇、ネズミ、ハチドリくらいの大きさの小鳥(ハチドリ自体は南北アメリカにいるためオオカマキリとは遭遇しないが、やはり現地ではカマキリ類に捕食されることがある)まで食い殺す貪食ぶりを見せる。時にはオオスズメバチですら襲うこともあるが、返り討ちに遭うことも多い。
雄にとっての交尾は命懸けで、少しでも逃げ遅れれば雌に貪り食われて死ぬ。産卵前の雌は栄養を蓄えるために貪食になり、上記のように脊椎動物まで食べるほど凶暴になる。そして「卵鞘」と呼ばれる丸い袋の中に数百もの卵を産み「卵塊」を作ると、力を使い果たして息絶える。幼虫や成虫は越冬が出来ないため、卵の状態で春を迎え、ゾワワワワワアアアッと大量に卵鞘を破って出てくる。
この時に雪をかぶらない高さまで調節して生むため(現在は迷信とされている)、西洋ではカマキリの事を「預言者」を意味するマンティスと呼ぶらしい。カマキリは鎌を会わせて背筋を伸ばすため、その姿が祈りをささげているようにも見えることも由来の一つ。
甲虫王者ムシキングシリーズにおけるオオカマキリ
甲虫王者ムシキング
グーのとくしゅわざ「とくしゅふうじ」に登場。
アダー完結編
2008夏レインボー以降「昆虫カード」の1つとして登場。特定のカウントにおいてグーで勝つと相手の昆虫カードを使えなくする。
新甲虫王者ムシキング
2015ファースト・セカンドおよび超神化1弾に収録、激闘編では大会参加賞のプロモカードとして配布。属性はグー、レアリティはSSR。
おたすけ技はあいこの後に勝つと次のターン相手のじゃんけんの手をランダムで1つ封じる「双鎌乱舞」。
超神化1弾収録分のステータスは激闘編のプロモカードと同じ。
似たようなオニヤンマと比較すると安定してじゃんけん封じの発動を狙えるタイタンオオウスバカミキリ、どの手で勝っても無条件で発動可能なオオシモフリスズメが同じ属性の分やや影が薄い。
ただし効果そのものは強力な他、攻撃とテクニックに比重を置いた初期のものと、体力と攻撃に比重を置いた激闘編(超神化編)のものとで全くステータスが異なるのもあり、ステータスの調整が容易という両者は愚かオニヤンマにさえも無いメリットがある。