概要
本州南部から沖縄にかけて生息しているカマキリで、大きさは平均して6㎝ほどと日本に生息しているカマキリの中では中型種に相当する。
草原でよく見られるオオカマキリやチョウセンカマキリと違って山地や樹上を好んでいる為、あまり人目につくことがないちょっと珍しい種類である。
人間に対しても果敢に威嚇する上記2種に比べると比較的おとなしく、葉っぱの陰に隠れることが多い。
どういうわけかカマキリに寄生していることで有名なハリガネムシの寄生率が異様に高いことで知られている。
近年においては外来種のムネアカハラビロカマキリとの生存競争に敗れ、数を減らしている地域も存在する。
天敵
あまり身体が大きくないのでオオスズメバチによく狩られ、同じカマキリでもオオカマキリやチョウセンカマキリなどに捕食されてしまうことが多い。
が、樹上ではハラビロカマキリに分があるようで、オオカマキリやチョウセンカマキリを逆に捕食してしまうケースもある。
類似種
近年外来種として知られるようになったムネアカハラビロカマキリという種が存在する。
同じハラビロカマキリの仲間なのでかなりそっくりだが鎌にあるイボが細かく、体の大きさもこちらの方が大柄であり、比較的おとなしいハラビロカマキリに比べて気性も荒め。
関連タグ
カマキリ
ムネアカハラビロカマキリ:よく似た外来種。