曖昧さ回避![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
概要![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
キリギリスの仲間なので割りと獰猛(中国では捕まえてカブトムシのように喧嘩させたりする)だが、反面、環境の変化に対してとてもデリケートである。
羽化した成虫は、本来は普通のバッタのように飛翔できる大きな後翅を持つが、幼虫の間に何らかのストレス(怪我や気温の上昇・低下)をこうむると羽化しても発声用の前翅だけで飛翔用の後翅は生えない。
さらに無事後翅を持って羽化しても先ほど挙げたようなストレスを被ると、すぐに羽が抜け落ちてしまう。
不幸なことにゴキブリによく似ており都会の子供に誤解される。体は堅くなく特に腹がブニブニしており、捕まえてトラウマになった方もいるだろう。
しかしゴキブリと違って餌用コオロギやバトル用コオロギや後述の食用コオロギなどと、人間から見れば色々と使える昆虫である。
環境音用コオロギとしての使い道もあるが、クロコオロギの場合した動画の様に1匹でも防音対策をぶち抜いて離れた部屋にも響き渡らせるほど非常にうるさいので注意。
日本では国内最大種のエンマコオロギや、ペットショップで餌用に販売されているヨーロッパイエコオロギ、並びにフタホシコオロギおよびその大型改変種クロコオロギが有名。
インドネシアには世界最強の昆虫と恐れられる巨大コオロギ「リオック」がいる。
食用コオロギについて![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
野生のコオロギを食べることは日本ではマイナーだがかつての長野県などで行われていた。東南アジアやアフリカでは野生コオロギの食用は少なからず見られ、味は小エビに似ているとされる。
イエコオロギなど食用コオロギを養殖する例もあり、日本各地のローカル自販機などで珍味やゲテモノとしても販売されている。伝統的にコオロギを食べる習慣のあるタイでは多数の養殖場が商業ベースで存在している(ただし消費は北部と東北部に集中していて他の地域ではあまり食べない)。
また、食用のイエコオロギやフタホシコオロギは鶏や牛と比べて環境負荷が非常に低いという説があり、近年人口増によるタンパク質供給不足に呼応して食用コオロギが注目されている。
内閣府の食品安全委員会がコオロギ食に懸念を示していると話題になったことがある。これは同委員会がEFSAの2018年の資料を紹介したことを元にしているのだが、EFSAはイエコオロギについて芽胞や生物濃縮、アレルギーなどの懸念を示しつつも、これらが解決されて食用とされる可能性にも触れており、食用のイエコオロギを一概に否定しているわけではない。実際、EFSAは2021年にイエコオロギにはアレルギー以外の懸念はないと発表している(食品安全委員会はこの発表も紹介している)。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu05010960149 2018年の資料
https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu05670510149 2021年の資料
おからや牛乳の廃棄問題や、昆虫食自体への嫌悪もあって「何故以前から現場の悲鳴が上がっていたそちらへの支援や対処を無視してわざわざ唐突に湧き出たようなコオロギ事業に金を出すんだ」「コオロギを食わなきゃいけなくなるほど追い込まれる前に何とかできるようにしろ」と疑問や非難の声が多数聞かれた。
↑廃棄問題に対しては現代日本では安価でおいしく、多彩な食生活を実現することに重点を置いており、それは「食糧を使い切ること」とは別物という意見がある。フードロスがあるから貧しいのではなく、食糧にかなりの余裕があり、豊かだからこれだけのフードロスが発生するのである。また、自由競争の市場経済ではある程度生産された食品の売れ残りも発生する。
牛乳に関しては牛乳の需要も供給量も変化しやすく、ある時は大量廃棄し、またある時は不足しがちなのが実情である。
話を食用コオロギに戻すとコオロギを推す意見があるのは先述したように将来のタンパク源不足への対策である。おからと牛乳はそのままではタンパク源としてあまり有用ではない。牛乳からチーズなどの乳製品を作るのも簡単ではない。牛豚鶏や豆など従来のタンパク源の増産は簡単ではないとされる。
コオロギは飼育に場所や水があまり必要なく、雑食性で米ぬかやおからなど今まで廃棄されていたものをエサにしても育つので安価なタンパク源になるという意見があるのである。
ただ、2023年の大炎上のように食用コオロギには決して小さくない偏見が存在する。もしこれを普及するのなら偏見を克服する必要があるだろう。
種類![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
- エンマコオロギ
- ミツカドコオロギ
- フタホシコオロギ
- ツヅレサセコオロギ
- オカメコオロギ
- タンボコオロギ
- アリヅカコオロギ
- ウミコオロギ
- ヨーロッパイエコオロギ
コオロギをモチーフとしたキャラクター![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
日本![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
- ベル星人(『ウルトラセブン』)
- ギラーコオロギ(『仮面ライダー』)
- オルタナティブ、オルタナティブ・ゼロ、サイコローグ(『仮面ライダー龍騎』)
- グリラスワーム(『仮面ライダーカブト』)
- コオロギ怪人(『仮面ライダーBLACK SUN』)
- コオロギン(『地球戦隊ファイブマン』)
- ミューズィックのマズアータ(『天装戦隊ゴセイジャー』)
- コロボーシ、コロトック(『ポケモン』)
- ヤングクリケット(『メイドインワリオ』)
海外![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
- ジミニー・クリケット(『ピノキオ』)
- クリキー(『ムーラン』)
余談![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
河野太郎氏は2022年にある企業のコオロギ料理を試食したことからコオロギ食推進派とされ、「コオロギ太郎」というあだ名をつけられた。ただ、本人は推進派ではないと主張している。
関連タグ![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
メモリーズオフ…第1作目の主人公とその悪友が第2作目の主人公にかき氷の上に潰したコオロギをかけた「かきコオロギ」なるものを食べさせようとしてトラウマを植え付けたことがある。