ミューズィックのマズアータ
みゅーずぃっくのまずあーた
「ヘイヘイ!俺のミューズィック聞かせてやるぜ!!」
宇宙虐滅軍団ウォースターの一員で、惑星のモンス・ドレイクによって招集されたトッケリク星人。自称「宇宙一の天才ミュージシャン」。
ヤシの木の様な赤い髪型にまるでエレキギターとエレキベースを重ね合わせた様な胸部の羽根が特徴で、他にも両腕にシンバル、両大腿部にはドラムの意匠が見られる。
凄まじいほどのナルシストでノリが軽く、幹部勢に対してもタメ口を利く。
戦隊もので思い出したように出てくる騒音怪人枠である(関連項目参照)。
その能力は胸部の羽根を激しく擦り合わせる事で測定不能数値の凄まじい騒音を発生させると言う物で、人間や耳が良いスカイック族にはさながらギルの笛を聞いたキカイダーの如く大ダメージとなるが、魔虫兵ビービには全く影響がなく、むしろ戦意が向上してしまう。この騒音を巨大アンテナで増幅させると人体に直接影響を及ぼすだけでなく、地殻を揺るがしそのまま地球全体を破壊する事も出来る。
その爆音を聞かせて人間がのたうち回るのを楽しみ、美しい天使の歌声に不快感をあらわにするなど、ウォースター特有の常人には理解しがたい倫理観を有する。
他にも両腕のシンバルからは光輪を放ち相手を攻撃する。
劇中では自身の能力をフル活用したゲリラライブによる破壊活動の任務に当たった。
ドレイクの招集に応じてインデベーダーへ赴くと、早速自身の羽根をギター代わりに演奏を始めた次の瞬間、側近のデレプタとブレドランに対して「で?どっちが俺のジャーマネ?」と尋ねる。
「ふざけるな!誰がお前ごときの世話など!」といきり立つデレプタとは対照的に、「いや、意外にこいつ使えるかも知れん……」とブレドランは何か思い付いた様子だった。
そうして地球に降り立つと、上記の台詞と共に早速大音量の騒音を周囲に撒き散らし始めた。周囲の人々が騒音に悶え苦しむ中、ゴセイジャーの5人が駆け付ける。ゴセイチェンジで変身して応戦する5人だったが、大きな音に弱いスカイック族のレッドとピンクは敏感に反応してしまい満足に戦えない。一気に決着を着けようとゴセイバスターを放つも、レッドが照準を外して無駄撃ちとなった所へマズアータは騒音攻撃を浴びせ掛け、レッドとピンクを変身解除に追い遣るとそのまま撤退した。
その後、再び作戦を決行すべく次のライブ場所を探していると、そこへブレドランが現れてマネージャーの役を買って出て、ライブのステージを用意すると言って来る。新たな場所で演奏を始めようとするマズアータだったが、データスによって位置を特定したスカイック族の2人を除くゴセイジャー3人が再び駆け付けた。然しそこへ現れたブレドランが3人を相手取っている間にマズアータは演奏を開始。彼のお膳立てによるパラボラアンテナ型の増幅装置で全世界に異常騒音を発生させ、地球の破壊を目論む。
アメリカやアフリカ、中国、ヨーロッパ、中東と世界各地で人々が苦しみ出し、望も苦しむ中、アラタとエリは望の制止を振り切って向かおうとする。そんな時、庭の花を見てアラタは何か秘策を思い付く。
一方、残りの3人は尚もブレドランの足止めを喰らって演奏を止める処ではない。彗星弾の直撃を受けて倒れた所へ「地球が滅びればライブは必ず終わる。だがお前達の命の方が先だ!死ねぇッ!!」と止めを刺そうとするブレドラン。だが、そこへエリの歌声が響いて来る。樹々の花を咲かせる息吹のスカイックパワーを持ったエリの歌声に脅威を感じたブレドランは彼女を攻撃しようとするがブラックに妨害され、更にアラタが天装術でエリの歌声を拡散させた為にマズアータの騒音は中和されて行く。
負けじと限界まで音量を引き上げて対抗するマズアータだったが、増幅装置が先に音を挙げて自壊してしまう。「何!?護星天使め!」と動揺するブレドランを3人がランドシーダイナミックで吹っ飛ばす中、アラタとエリは再度変身。5人揃った所で繰り出される新技「ゴセイスーパーソニック」、そして止めのゴセイダイナミックを連続で受け、マズアータは敗北してしまう。
だが直後にビービ虫に噛み付かれて「天才ミューズィシャンは不滅ーーーッ!」と叫びながら巨大化。音波攻撃をゴセイグレートに放つもドラゴンソードで音波を切り裂かれ、続くヘッダーアタックの連打で木琴の如くドレミファソラシドを無理矢理奏でさせられた。
エリ「あなたの音楽は押し付けがましいのよ!ドレミからやり直してきなさい!」
更にドラゴンヘッダーの火炎放射の連続攻撃に畳み掛けられた末、最期はグレートストライクを受け「Oh、ミューズィック!」と言う断末魔と共に爆散した。
モチーフはコオロギで、名前と出身星の由来も同じくコオロギの英訳『クリケット』と映画『マーズ・アタック!』。
『マーズ・アタック!』のストーリーは地球侵略に来た火星人を歌で撃退すると言う物で、エリの歌声が作戦を打ち破る展開はこれが元ネタだと思われる。
ビービ兵にマズアータの音楽が通じなかったのは、恐らくデスメタルが悪魔崇拝と関連性があることからと思われる(ビービ兵は護星天使に対して悪魔がモチーフ)。
ブレドランがマズアータの能力に着目して劇中の様な作戦行動を取ったのも、彼が「スカイック族の護星天使の弱点が騒音である」事を知っていたからに他ならない。だが、それもブレドランの正体の伏線の1つだったのだろう。
『ジュニア空想科学読本24』でコイツの騒音の音量が検証されているが、検証の結果なんと総エネルギーがあのステカセキングを抜いてしまい創作物史上最強記録を更新してしまった。
声を演じた石野氏は昨年の『侍戦隊シンケンジャー』でもヒトミダマと言う怪人の役で出演しており、2年連続でスーパー戦隊シリーズに出演する事となった。次の出演は2年後の『獣電戦隊キョウリュウジャー』のデーボ・ペシャンゴ役である。
ボルタ(チェンジマン):『電撃戦隊チェンジマン』の怪人で、宇宙のスターという共通点がある。
コオロギン:『地球戦隊ファイブマン』の怪人で、音波を操る音楽家モチーフのコオロギ怪人繋がり。
BBドンパ:『激走戦隊カーレンジャー』の怪人で、自身の音楽を使って地球を壊滅させる作戦を行った宇宙人繋がり。
ストイジー:『星獣戦隊ギンガマン』の怪人で、こちらも騒音による作戦を決行した。
フンジーム:『王様戦隊キングオージャー』に登場する石野氏が演じる虫モチーフ怪人(ただし、こちらのモチーフは先に取られた)。
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VSミューズィックのマズアータ(天装戦隊ゴセイジャー)
今回は天装戦隊ゴセイジャーから、ウォースターの一員、ミューズィックのマズアータです。 騒音みたいな演奏で、地球人や、耳がいいスカイック族を苦しめていました。 因みに、リクエストに書かれていた相手なので、ちょうどここでやらせてもらいます。2,105文字pixiv小説作品