概要
「地帝国バグナラク」が使役する、チキュー5大国家を奈落に落とすために送り込まれる昆虫型怪人。名前は「○○(モチーフの名前を捩ったもの)ジーム」で固定されている。
サナギム達を率いて、各国で様々な作戦を遂行する指揮官を務める。
虫(昆虫などの節足動物や巻貝など)の遺伝子情報「BNA(ビー・エヌ・エー)」を備え、そのBNA由来の虫を元にしたアーマー状の上半身と、サナギムをそのまま白くしたような羽化したての昆虫を思わせる白いボディスーツのような下半身で構成された容姿をしている(シデジームを除く)。
また虫をモチーフとしているが、メカニカルだったり和風だったりと効率良く襲撃するためなのか各国の文化や風習に適応したような外見や装飾を身に着けているのも特徴。宛らヒト型の虫たちが自分に似合うコスプレをしているという表現が妥当だろうか。
備わった虫の能力や武装をフル活用した戦闘力の他、一発逆転の必殺技「昆虫最終奥義」を用いて各国に甚大な被害をもたらすべく暴れ回る。なおナガバジームやイラガジームのように、長期間において主に巨大戦対策としてゲリラ的任務に従事する個体も存在するなど、後述の巨大化の使い方を含めてもかなり戦略的・周到な配置がされている例が多い。
異常成虫
更に制圧を一気に押し進めるために、白い繭に包まれる形で50m級の巨大サイズになることも可能。人間サイズで都合のいい位置まで潜入(あるいは隠密任務を担当)し、現地で巨大化してから任務を開始することも多いなど、歴代敵組織の中でも巨大化を存分に使いこなしているといえる。
なお巨大化のメカニズムは中盤まで不明であり、第3話でフンジームがカメジムに「アレを食わせろ」と発言して何かしらのアイテムを制圧目的で取り込む能力が存在する可能性を示唆、そして第7話でグンダジームとサナギム達がそのアイテムを経口摂取する形で巨大化、ゴッドカブト強奪作戦を敢行している。
そして第22話にて遂にダイゴーグがキングオージャーの眼前で巨大化を披露、シュゴッドから奪ったシュゴッドソウルを食らうことで巨大化していたことが判明した。なおダイゴーグはシュゴッドの中でも強力なゴッドタランチュラと三大守護神のソウル計4つを一度に食らったことで、巨大化直後で150m〜200m級、1日をかけてさらなる巨大化に至っており、ソウルの力と数によって巨大化サイズは調整が効くことも判明した。
なお効果に永続性は無く巨大戦で致命傷を負って無ければ元のサイズに戻るようで、ゲロウジームは2回目の巨大化の際にはジェラミー・ブラシエリにより死を偽装して保護されていた事から彼は元の大きさに戻す手段を知っている様子。
怪ジーム一覧
本編
話数 | 名前・外見 | 概要 |
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第1話 | ||
第2話 | ||
第3話 | ||
第4話 | ||
第5話 | ||
第7話 | ||
第8~最終話 | ||
第11話 | ||
第14話 | ||
第15話 | ||
第16話 | ||
第17話 |
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第19話 |
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第22話 | ||
第24話 | ||
第34話 |
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番外編
強化怪ジーム
第10話で登場。
デズナラク8世自ら養分を与えられ、バグナラク繭から誕生した5体(ダン、ボダル、フン、タニ、ジゴク)の強化怪ジームが登場した。詳細は個別記事を参照。
余談
- 令和戦隊に入ってから怪人が巨大化せずに邪面獣やダイワルドのような巨大戦力が巨大戦を担ったり、ヒトツ鬼ングのように見た目に差異が生じたりしたが、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のマイナソー以来4年ぶりに見た目を変えずに巨大化する怪人が登場した。
- その一方であらかじめ巨大化した状態で送り込まれる怪人はいくつか前例はあるものの、序盤から等身大で活動しないのは珍しい(どころか現段階でサナギム以外等身大で戦うことは全くと言っていいレベルでない)。
- 総登場数は歴代トップクラスで少なく、劇中では合計17体(内3体はスーツ改造なので、現存しているのは実質14体)しか登場していない。第2部以降は再生怪人という形で何度も使い回していた(というのもその扱いすら終盤に入ってからだが……)のだが、終盤ではそれを複数体にコピペするというCG技術ならではの方法で『ダグデドが複製・召喚した大軍勢』として表現した。
- 尚、劇中では幹部含めて『バグナラク』という呼び方で統一されており、最終回に至るまで『怪ジーム』という呼称が本編で使われることはただの一回もなかった。時代も時代とはいえさすがにここまで待遇がなおざりな戦隊怪人が他にいただろうか……
- 近年の作品では珍しく、担当声優は戦隊シリーズ出演経験者が大半を占めている。
関連タグ
戦隊怪人の系譜