(寄生中)「「こんにちは、王様。あなたの大切なものを頂きますね」」
(寄生前)「……え~とね~……う~ん……なんだっけ~……?たべてるときはおぼえてるんだけど~……?」
データ
身長/186cm
体重/142kg
分布/シュゴッダム(昼?)
好物/?
観察ポイント/?
概要
ダグデドがシュゴッダムに送り込んだ、死肉に食いつく虫「シデムシ」のBNAを備えた怪ジーム。
紫色に発光する縦一直線のラインが目に入る、シデムシの鞘翅を模したオレンジと黒の仮面のような顔を持ち、胴体はシデムシの幼虫がまとわり着いた様な造形になっているのが特徴。
テレビ本編に登場した怪ジームと違って白色のボディではなく軍服のような素体になっており、まるで人間に寄生しているように見えるという、他の怪ジームとは一線を画した外見。
それもそのはず、人間の死体を取り込んで知識や言動などを我が物にするという能力を持っており、その時の声質は青年のように若々しく、何処か飄々とした言動をしていた。
その一方で、何も取り込んでいなければ言葉通りの間抜けである。その時はカメジムも手を焼くほど、物覚えが悪い上に気だるげな言動になる。
活躍
第1話
シュゴッダムの王城に何処からともなく潜入を果たし、ボシマールからの報告を受けて研究室へと訪れ、切り掛かってきたドゥーガをいなすと、ベダリアとコフキが調整を進めるオージャカリバーZEROを手に持ちラクレスを襲撃。
その流れでコフキを殺害しようとするも身を挺して彼を守ったラクレスの流した血でオージャカリバーZEROが覚醒、ラクレスはオージャカリバーZEROを用いてオオクワガタオージャーへ王鎧武装を果たす。
その姿を見て「オージャカリバーZEROの覚醒には王家の遺伝子が関わっている」と言う確信に至り、何処か愉悦に浸った面持ちながら剣を携え切り掛かるも、オオクワガタオージャーの繰り出す剣戟に圧倒され、一撃が胸部を貫き瀕死の重傷を負う。
「「約束……守ってくださいね…?」」
何故かラクレスに対して遺言を言い残し、そのまま繰り出されたロードフィニッシュを叩き込まれて撃破された。
しかし、そこから現れたのはベダリアの姿だった。そしてラクレスはゴッカンにいるリタに自ら殺人罪を理由にゴッカンへの連行を志願する……。
第2話
オオクワガタオージャーに止めを刺されたかに見えたが、べダリアの遺体を捨てる形で脱出し、トウフへと逃亡。駆けつけたカメジムに、再び彼女を取り込みコーカサスカブト城の壁画を調べるように釘を刺される。
この時のカメジムは前述の彼の性格に辟易しており、遠近法コントを繰り広げたり、リタ相当の咆哮を見せたりするなどコミカルな一面を見せていた。
また、ベダリアに付着した液体を調べたところ、シデジームの血液(?)はバグナラクのものでも人間のものでもないことがこの回で判明。おそらく、ラクレスにとっては「ダグデド麾下のスパイが入り込んでいる」という決定打になったと思われる。
(このあたりは曖昧ではあるが、「死体からは謎の液体が見つかっている」という言い方のため、ベダリアの血液のことでは無いと思われる)
ゴッカンでの裁判によるラクレスの不在、その隙を狙いカメジムに送り込まれた巨大サナギムによるシュゴッダムへの襲撃の中、王城に再び忍び込んだ(再びべダリアの遺体を取り込んだのか、凛とした口調に戻っていた)。しかし玉座にて、巨大サナギムとの戦闘を自動操縦状態のキングオージャーZEROに任せ先回りしていたラクレスと対峙する。
第3話
ベダリアの知識を取り込んだことで、彼女がラクレスの知りたがっていた「コーカサスカブト城の天井の壁画の秘密」を解き明かしたこととその内容を掴んでおり、それを交渉材料としてオージャカリバーZEROを引き渡すよう迫る。
しかし、ラクレスはそれに応じるつもりは毛頭なく、不意打ちを見舞うと容赦なく王鎧武装して襲い掛かり、シデジームは終始圧倒され敗北。
それでも何とか城の秘密を教えることを条件に助かろうとするが、「ベダリアもそう望んでいるはずですよ!」と情に訴えようとした言葉が逆にラクレスの逆鱗に触れ、そのまま刃を突き刺され死亡、ベダリアの遺体を残して消滅した。
本編第49話
ダグデド・ドゥジャルダンが生成したコピー怪ジーム軍団の一体として複数登場した。ちなみによく見ると素体は今までの怪ジームと同じものとなった。
余談
- 声を演じる代永氏は今作が特撮初出演となる。
- カラーリングはツノグロモンシデムシに近い。
関連タグ
宇蟲王:カメジム本来の所属元。カメジム直下の怪ジームであること、グローディに似た能力を持っていることからして、シデジームもまたこちらの所属である可能性が高い。
イカルゴ/死体で遊ぶな子供たち(リビングデッドドールズ):死体を使って情報を得る能力者繋がり。発動条件に関してはシデジームが死体を"取り込む"ことに対してあちらは死体に"寄生する"ことで発動する。
また性格面及び立ち位置に関しては真逆であり、どちらかといえばゲロウジームに近い。