キングオージャーZERO
きんぐおーじゃーぜろ
王様戦隊キングオージャーに登場するロボの一体。
スピンオフドラマ「ラクレス王の秘密」第1話で初登場した。本編には第9話より登場。キングオージャーを模造したロボであり、オリジナルとは異なり全身が黒と金に染まっている。
合体はオージャカリバーZEROを操作することによって行われ、ゴッドクワガタ他キングオージャーを構成する10体のシュゴッドを模した、ゴッドクワガタZERO、ゴッドトンボZERO、ゴッドカマキリZERO、ゴッドハチZERO、ゴッドパピヨンZERO、ゴッドテントウZERO×2、ゴッドクモZERO×2、ゴッドアントZEROの10体のシュゴッドZEROが合体することで完成する。
シュゴッダムでの長年における研究の結果、オージャカリバーZEROのデータを組み込むことによりキングオージャーをも凌駕する戦闘スキルを発揮できるようになったとされている。事実その戦闘スタイルは本家以上に情け容赦のない徹底的かつ淡々としたもの。
また、オージャカリバーZEROからの合体指令を一度送ることによってコックピットに搭乗せずともオートで戦闘が可能な自動操縦機能を備えている。スピンオフ内ではこの自動操縦機能で巨大サナギムの撃破を任せ、ラクレス自身は城に戻るという芸当を披露している。
更に、ゴッドクモやゴッドテントウを分離させ独立稼働させることも可能であり、これを用いて動きを封じ、剣で一刀両断する必殺級の一撃を繰り出せる。
ZEROと銘打たれてはいるが、これはプロトタイプという意味のZEROではなくオージャカリバーZEROのデータを用いているからと考えられる。
本編第9話では、コーカサスカブト城内に秘匿されていた所をカグラギ・ディボウスキに発見される。
ラクレス王の秘密第1話にてコーカサスカブト城内で数十年に渡り制作され続け、ベダリアの尽力で起動に成功したことが語られている。
第2話では、ラクレスの不在を突いた巨大サナギムの侵攻を迎撃すべく召喚される。この際は先述のオート操縦機能が使われていた。
第17話において4大国侵攻の大義名分を得たラクレスによって存在を公に喧伝される。続く第18話ではラクレス直々の操縦で王様戦隊が避難しているイシャバーナに来襲。一度はキングオージャーを合体解除へ追い込むも以前当機体を見付けその存在を憂慮したカグラギの暗躍によってオージャクラウンとオージャランスが持ち出され、ギラの元に届けられた事で誕生したキングクワガタオージャーが降臨させたエクストリームキングオージャーと対峙する。
しかしスペック面で圧倒的な差がある上にオージャクラウンを見た事で王族だった頃の記憶を少しだけ思い出したギラがかつての兄の考えを受け継ぎそれを昇華させた「民の為に世の理を超越する」と言う自らの王道を見出した結果、気高き信念の宿った猛攻に押し負けダウン。続けざまに一斉砲撃を叩き込まれて爆散した。
その真の建造目的(第42話)
守護神キングオージャーを独占すべく動いていたはずにラクレスが同時に人造の神たるキングオージャーZEROを秘密裏に建造していた理由、それはシュゴッダムとバグナラクそれぞれの裏側で戦いによる自滅を扇動していた黒幕・宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダンへの対抗戦力たる切り札として運用することであった。
シュゴッドの創造主であるダグデドは、シュゴッドやキングオージャーを支配・操作する上位権限を持つことからシュゴッドを主戦力として用いる現状ではバグナラクは倒せても根源たるダグデドには全く太刀打ちできない。そこでそれらの模造品であることから来たるべき反乱のときダグデドの支配を受けない戦力としようと計画していたのである。
しかし自らが暴虐の王を演じたことで志半ばでキングオージャーZEROは討ち倒されてしまうも、それを達成したのはダグデドのコピー(?)としてシュゴッドを支配する能力を受け継ぎ、彼らの優位を同じく覆せるギラの操るエクストリームキングオージャーであり、ZEROよりさらに強い対抗戦力が見つかったという点からその役目を終えていたのである。
10体から成る本物のキングオージャーを正確に模倣したコピー機であるZEROだが、一方で謎が一つ残っている。
キングオージャーの強化パーツとして機能する三大守護神とゴッドコーカサスカブトはコピーではない本物のシュゴッドであるが、彼らのカラーリングはZEROと同じ黒と金のツートンであり、このため玩具版オリジナルの「レジェンドキングオージャーZERO」「ゴッドキングオージャーZERO」は本物よりも統一感がある。
シュゴッダムで作られた模造品に過ぎないはずのZEROと、その模造品と同じ色を持つ三大守護神は、どんな意味があるのだろうか?
一応、三大守護神とは無関係だがタランチュラアビスという黒金色のシュゴッドがいるため、黒金のシュゴッドは普通に存在しておりZEROは偶然カラーリングが一致したと思われる。あるいはひょっとしたらZEROの色は三大守護神をイメージして作られたのかもしれない。
- 当初、視聴者からは第6話で登場したゴッドクワガタZEROを中心にしたキングオージャー(厳密にはカブトキングオージャー)がキングオージャーZEROであると思われており、当記事もそちらを解説するものとして作られていた。
- 実際には召喚にオージャカリバーZEROを使用した為にその名前が読み上げられただけであり、分類としては変則的だがキングオージャーに該当する模様(過去作で例えると変則パトカイザーみたいなもの)。
- なお、ご覧の通りキングオージャーの色違いではあるがさすがに同じスーツを複製する予算はなかったのか、終始フルCGで登場している。一方操演にはモーションアクターを用いており、同じ手法を2号ロボのタランチュラナイトも採用している(アクターも共通)。
- 本編で爆散したためプレミアムバンダイやスーパー戦隊おもちゃウェブのブログにて、本機と三大守護神が合体した派生機体が掲載されている。ラクレスが最終的にその合体を目指していたのかは不明だが、劇中に登場しなかったのは残念である。
- それぞれの記事の執筆者により、カブトキングオージャーZERO、スコーピオンキングオージャーZERO、ホッパーキングオージャーZERO、レジェンドキングオージャーZEROと扱われていた。
ヤッターゼロ:「ゼロ」の名を冠する黒いメカ繋がりで、同じく容赦ない戦闘スタイルを得意とする。また、主役メカのデッドコピーであるという共通点もある。尚、こちらは主役メカに倒された後は合体した。
パトカイザー:戦隊レッドの頭部と胸部を形成するマシンが別の戦士のマシンに無理矢理換装され(厳密には合体に割り込まれて弾き出された)、変則的な形態へなったことがある戦隊ロボの先輩。
ブラックオニタイジンムラサメ:前作に登場した(ZEROとは違い、胸部と頭部と武器にリデコがあるが)色違いで終始フルCGの戦隊ロボ。合体シークエンス(の背景)&モーションアクターも同じで、事実上新たな戦隊ロボ操演系譜の始祖とも呼べる。また、番外戦士が操縦(正確には変身)するといった点も共通している。但し、戦隊側のロボとの戦いでは、毎回序盤では優位に立ってはいるが全て負けている。
ゼンカイオーブラックジュラガオーン:前々作に登場した1号ロボの色違いなコピー機。オリジナルには無かった奇想天外かつ強力な攻撃手段を有するも召喚主の命令に従って動く無人制御機であったのが仇になり、単調な動きしか取れない弱点を突かれて撃破された。その後は再戦は可能と思われるが、全く登場しなかった。
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