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ステイシー君達に恨みは無いが…。暗黒チェンジ!」


邪·バーン···!

ステー·イ·シーザー…!


「暗黒のパワー…ステイシーザー!」


アイツを超える為に、ゼンカイジャーを倒す…!」


CV:世古口凌???第32カイ!のみ)

スーツアクター:神前元


データ編集

身長180cm
体重120㎏
スピード80㎞/h
パワー1550馬力

概要編集

トジテンドの実験兵士であるステイシーが、トジテンド最高技官であるイジルデが開発したダークセンタイギアギアトジンガーで、暗黒チェンジ(変身)する悪のハイブリッドキカイ戦士。


正規の変身アイテムであるセンタイギアギアトリンガーに、独自の技術を盛り込んで応用コピーしたものであり、分類としては仮面ライダーシリーズで言うところの所謂擬似ライダーに該当する存在である(スーパー戦隊シリーズで明確にこれに該当する存在は何気に珍しい)。

データのオリジナルはゼンカイザーであり、その為に事実上の「トジテンド版ゼンカイザー」と呼べる存在である。そしてゼンカイザーの変身者が人間の五色田介人である為、半分人間である故に介人により近い存在であるステイシーが変身者=実験体としてイジルデに選ばれた。


ステイシーザー

ビジュアルは紫・赤・黒のカラーリングを基調としており、

  • 首に巻いた白いマフラー「シーザーマフラー」
  • 肉抜き穴が施された複数の赤い瞳
  • 胸のトジルギア型のパーツ
  • 背中とベルトのバックルのトジテンドの紋章

などが特徴であり、トジテンドの兵士である事を強調したデザインとなっている。


変身シークエンスは、ギアを起動する所まではゼンカイジャーと同じだが、そこで発生したエネルギーをギアトジンガーの銃口を右腕に押し当て注射するかの如く身体へ直に注入。

ステイシーの遺伝子が歯車に取り込まれて機械に組み変わったかの様なカットインを交えた後、漢字表記で「暗」から崇帝示威座亜(ステイシーザー)」という当て字の背景が入ってチェンジを果たす。

この時、後ろで警告音のような不穏なアラートが鳴っており、さらに変身音の名前を呼ぶ音声については「ステイシーザー」の「イシ」の部分を強調するように発音するのが特徴。


ちなみに遺伝子が組代わる変身シークエンスを見ても分かる通り、ステイシーザーへの変身時はステイシーは自身の肉体を完全なキカイノイドのそれに一時的に作り変えている模様。

イジルデの台詞を見る限りだと純粋なキカイノイドも変身は可能なようだが、キカイノイドの遺伝子を持たない人間はステイシーザーへの変身は不可能だと思われる(そもそもトジテンドで開発された兵器なので、当然ながらキカイノイドの使用が前提である)。


ステイシーが改心した後の第48カイ!からは、変身ポーズの「ギアトジンガーの銃口を右腕に押し当てる」動作が、ゼンカイジャーツーカイザー同様に「ギアトジンガーを前に向かって撃つ」動作に変わっており、“もう自分で自分を苦しめない、明るい未来に向かって進んでいく”と言う意味を込めた世古口氏の提案である事が明かされている(参考ツイート)。


能力編集

戦闘スタイルは、ゼンカイザーと同じくギアトジンガーを使った銃撃戦メインだが、ゼンカイザーと比較するとこちらは左利きに加えて、敵の攻撃を受け流して振り払う流麗で実戦的な動きを得意とする。トジテンドの兵士として訓練を積んできただけあって、我流の戦闘スタイルが強いゼンカイジャーやツーカイザーらに比べても、良くも悪くもより型に嵌った対人格闘術で戦う。

更に首に巻いた「シーザーマフラー」を操って敵を拘束する事も出来る。


そして最大の強みが、ダークセンタイギアの力で歴代スーパー戦隊の各戦士達のフェイクを召喚して使役出来る能力である。

フェイクと言っても戦闘力と固有能力はオリジナルと同一、しかも1つのギアで1つの戦隊=大体5人程の増援を呼べる為に実質、質の高い兵隊を使った人海戦術(と、視聴者の夢見ていた共演)がお手軽に出来てしまうというのが最大の強みである。

前々から「複数人で袋叩きにするなんて卑怯」と揶揄される事があった戦隊ヒーローだが、この文句を敵側がそのまま形にしてしまい戦隊側に返してきた能力とも言えよう。


更に巨大戦力として、ギアを裏返して「機界サイド」とする事で歴代戦隊ロボのフェイクさえも召喚可能

やはり性能スペックはオリジナルと同等な上、個々の必殺技を合わせてより強力な攻撃に変化させるように操る芸当すら出来る。

言い換えるなら、合体スーパーロボットの軍団を作って指揮するシチュエーションを実現してしまっている能力である。


但し、旧作同様、本物の変身者に由来する精神力や経験値等は持たないただの操り人形に過ぎない為に、再現したスペックを十分に活かせている訳では無く(現に、フェイクのゴレンジャーがゴレンジャーハリケーンを繰り出す際にパス回しを省略していた)、それ故にキャリア的には新米な当代の主人公達に敗北するポジションなのも同じである。

ロボットの方も、あくまで乗り手の戦隊達もいないただのフェイクに過ぎない為、攻撃も単調で動きも読み易い上に、乗り手の戦隊達の覚悟や操縦センスによる強さなども無いので、全くスペックを活かせてはいない。


他にも、ステイシー自身がスーパー戦隊の知識に乏しい為、召喚するスーパー戦隊は単なる物量作戦である事が多く、その点でも各戦隊の特徴を全く活かせてはいないと言える(これについてはダークセンタイギアのオリジナルであるゼンリョクゼンカイキャノンの、属性に合わせた各戦隊を召喚する機能を結果的にオミットしてしまった、開発者のイジルデに問題があったと言える)。

その他、ジャッカーにおけるビッグワンのように、その戦隊を統率する戦士の力を召喚する等、ゼンカイジャー側が使う対応する戦隊のセンタイギアの効力によっては、逆にフェイクのコントロールを奪われる危険性も存在する。この辺りも所詮はフェイクの限界であり、同時にイジルデとステイシーが各戦隊の特性を把握しきれていないが故に起こる問題でもある。


また、一度に余りに多数のフェイクを召喚すると、ギアトジンガーに蓄えられたエネルギーが枯渇して、召喚したフェイクが一斉消滅してしまうという重大な欠陥がある。この状態になるとギアトジンガー自体のエネルギーが大幅に枯渇する為、ステイシーザーそのものも大幅に弱体化してしまい、戦闘の継続も困難になる(そもそもオリジナルのゼンリョクゼンカイキャノンで、一度に召喚できるフェイクの人数が限定されていたのもこの欠点が理由だったと思われる)。


さらにダークセンタイギア自体が、あくまでトジルギアをそのまま流用して短期間で作成した物に過ぎない為に、センタイギアと比べても格段に脆いという欠点もある。トジルギア同様に外部からの攻撃で破壊するのも容易なばかりか、戦隊ロボのフェイクの召喚等で使用して大きなエネルギーを使うと、それによってオーバーヒートを起こして自壊してしまう事すらもある。


総じて戦隊の力を直接使えるセンタイギアと、上記の召喚機能の欠点を踏まえていたゼンリョクゼンカイキャノンをバランス良く使い分け、さらに全戦隊の情報を網羅しているセッちゃんのサポートがあるゼンカイジャーと比べると、ダークセンタイギアの召喚能力はお世辞にも戦隊の力を有効活用できているとは言い難い。

おまけに単純な召喚能力や武装としてのバランスも悪く、結局は物量戦しか戦略の幅も無い上に、逆に無用な弱点を増やしてしまっているとすら言える。


これら数々の欠陥によって、最初はフェイクを多用していたステイシー自身も、回を追う毎にフェイクには極力頼らない戦闘スタイルに自ら切り替えていき、イジルデの方も界賊への対抗策と言う観点も含めて実体のある巨大戦力が必要と判断した事で、後に新戦力としてバトルシーザーロボシリーズを開発し、ステイシーザー専用ロボとして実戦投入される事となった。


強化形態編集

フィー···バーン···!

ステー·イ·シーザー…!


第26カイ!以降、イジルデが五色田美都子の知識と血液を利用してステイシーを治療・強化改造した事で、ステイシーザーも強化改造されてパワーアップを遂げる事となった。


これに伴ってギアトジンガー自体もチューンナップされたようであり、変身音は「フィー···バーン···!」に変わり、後ろで鳴っているアラートもより不穏な音になった


スーパーゼンカイザースーパーツーカイザーとは異なり、変身アイテム及び基本造形やスペックに変化はないが(外見上の変化は右腕にミサイルランチャーが装備され、手持ち武器としてステイシールドが追加された事くらいである)、新たに複数の武装が追加された事で大幅に戦闘力が強化された。


フェイク召喚機能も強化されており、通常と同様のシークエンスで歴代ヒーローの強化形態を召喚する事が可能となり、これに伴ってフェイクの戦闘力もさらに向上した。前述したエネルギーの問題も、少ない召喚数で強力なフェイクを召喚できるようになった事である程度は改善している。

但し、強化形態召喚は1枚のギアで1人ずつしか召喚できない上に、そもそも強化形態縛りなので必然的に召喚可能な戦士は激減するなど、個々の戦闘力は向上したものの人海戦術の人員そのものは大幅に低下した。さらにこれ以降は通常戦隊メンバーの召喚はできなくなった模様。


また、前述のエネルギーに纏わる様々な欠陥(メタ的には大人の事情)からロボ召喚機能はオミットされたのか、強化後はロボ召喚は行っておらず、強化形態のロボが呼べるのかも不明。

バトルシーザーロボシリーズの完成で、最早ロボ召喚は不要と判断されたのかもしれない。


更にゼンカイジャー個別メンバーのダークセンタイギアも追加されている。このギアは「暗黒召喚」の掛け声で使用し、対応するゼンカイジャーメンバーの全身が黒く染まったフェイクを1体ずつ召喚する。これらを機界サイドで召喚・合体し、黒いゼンカイオージュラガオーンのフェイク・ゼンカイオーブラックジュラガオーンとして無人操作で自律行動させて戦う事が可能となった。


しかし、こちらはステイシーの直接の操作を排して無人機として作った事が仇となって、結局はフェイクのロボ同様に、無人機特有の戦闘パターンの読み易さや想定外の事態への脆弱性を突かれて早々に撃破される。

その結果、結局イジルデは有人機のバトルシーザーロボの研究に戻り、その後はゼンカイジャーのダークセンタイギアが使われる事も新たに追加される事もなかった。


ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー編集

最終カイ!の後を描いたVシネクストでは、トジテンドが崩壊した事とステイシーが完全にゼンカイジャー側になった事から、変身バンクはゼンカイジャー達と同様の物になり、バンク中の背景の紋章もゼンカイジャーのシンボルマークに変わっている。

他にも、スーツの方もベルトのバックルや背中からトジテンドの紋章が無くなっている。


戦闘スタイルもゼンカイザーと同じ、初期の機動力重視のシンプルな物に戻しているが、右腕のミサイルランチャーはそのままの為、追加装備にプロテクトロックを施して運用しているとも考えられる。

ダークセンタイギアの召喚機能についてはどうなったか不明だが、その技術元である五色田夫妻が健在かつ因縁も解消されている事から、装備一式の仕様改良自体は問題無く可能だと思われる(更にはトジテンドのセキュリティ意識の低さから、イジルデの蓄積したステイシーザーの開発・運用データが彼の死亡後もそっくりそのまま残っている可能性まである)。


尤も、自分の葛藤を克服して精神的に大きく成長し、自分の居場所と仲間を守る為に戦うステイシーには、最早立ち回りに迷いも無くポテンシャルを最大限に引き出しており、わざわざダークセンタイギアや追加装備を使わずとも並大抵の敵は難無く一蹴出来る程の実力を発揮している。


加えてギアトジンガーがおそらく五色田夫妻の改良で、正規装備であるセンタイギアとの互換性を獲得し、実質純粋なギアトリンガーの派生装備に繰り上がった事から、センタイギアもゼンカイジャーやツーカイザーから借りて使える様にもなったので、戦術面での安定度も格段に向上した。

そして何よりもステイシーが別世界の仲間と手を取り、共闘が出来る様になった事が最大の強みであるのは言うまでも無い。


事実上、ゼンカイジャー達に解放された後のキカイトピアの守護者の役割を担っており、劇中では自らの野望の為にキカイトピアを乗っ取ったDr.イオカルら侵略者へ、ゼンカイジャー達を始めとしたスーパー戦隊の一員として立ち向かう。

一時はイオカル先手を取られて、キカイトピアを制圧・ステイシーの仲間であるキカイノイドを補縛しての人質作戦で無力化されてしまい、再び仲間と共にトジテンドパレスの地下牢獄に幽閉されたものの、すぐにステイシーを信頼するゼンカイジャー達を信じたレジェンド戦隊ヒーローが、ステイシーとその仲間を助けに参上、瞬く間にギアトジンガーも取り戻して形勢逆転した。


そして、最終決戦では前述した通り改めてゼンカイジャーの一員として戦い、最後は過去の自分を思わせる境遇だったポットデウスを、「キカイトピア再興の手伝いをさせ、罪を償わせた上で改めて仲間として受け入れる」という判断を下した。


結局、単純な戦闘能力でも人脈でもイオカル達旧トジテンドの亡霊など、最初からステイシーから見れば格下に過ぎない相手であり、端から彼等の野望など叶う可能性は微塵も無かったのである。


専用装備編集

ワンドロステイシーくん

イジルデが開発したギアトリンガーのコピー武器。

デザインがセッちゃんではなくゲゲを模している点と、音声が低くくぐもったエフェクトが掛かったものになっている点や、ハンドルを回しても銃口が回転しない点がオリジナルとは異なる。

性能はギアトリンガーと殆ど変わらず、純粋に銃としても充分な攻撃力を持つ。


紫の素材も出すんかい!だチュン!

別名「暗黒ギア」。イジルデがギアトジンガーと共に開発したセンタイギアのコピー品。

見た目はセンタイギアの縁を紫にしてラインを銀色にしたもので、センタイギア同様にスーパー戦隊を模倣したデータがインプットされており、これをギアトジンガーにセットする事で、ギアに対応したスーパー戦隊のフェイクを召喚して操れる。さらに裏返して機界サイドで使用する事で対応したスーパー戦隊の巨大ロボのフェイクを召喚する事もできる。

その仕様から、後に登場したゼンリョクゼンカイキャノンのデータも利用して作られたのだと思われる。ちなみにギア自体は余っていたトジルギアをそのまま流用して作成された。


  • ステイシーザーギア

ステイシー専用のダークセンタイギア。

ギアの中には「暗黒のパワー」がインプットされており、ヒーローサイド側はステイシーザーの顔と「暗」の文字が書かれている。これをギアトジンガーにセットする事でステイシーザーに変身できる。

裏面の機界サイドで使用する事で、専用ロボであるバトルシーザーロボシリーズを召喚できる。


  • ステイシールド

ゾックス&ステイシー共闘!!

第26カイ!での強化改造後に追加された新武装。

バトルシーザーロボの持つステイシールドを人間の手持ちサイズに小型化した物で、バトルシーザーロボの物とは異なりカラーリングが赤と黒の2色になっているのが特徴。後にバトルシーザーロボ3世のシールドも同様のカラーリングになった。

非常に高い防御力を誇っており、火力に優れたスーパーゼンカイザーの攻撃をいなしたり、ゲゲイシーが使った際にはバラシタラの一斉掃射を耐え切ったりと、要所要所でその防御力の高さを見せており、実はステイシールドによる防御が突破された描写は作中で一度もない

さらに第48カイ!では、撃破されたバラシタラの誘爆からステイシーがゴールドツイカー一家をシールドで庇って守りきっており、改めてシールドの優秀性とこれらの武装を開発したイジルデの能力の高さを証明する結果となった(それを証明したのがトジテンドを裏切った後のステイシーであり、さらにイジルデ自身はこの時点で既に死んでいた事、そしてイジルデが遺した形見が結果的に彼等を守った事など、この第48カイ!の戦闘結果は何重にも皮肉である)。


  • 多連装ミサイルランチャー

第26カイ!での強化改造後に追加された新武装。

右手首に装備されており、ミサイルを後述の必殺技「シーザー暗黒流星群」として発射する。なお発射後にミサイルは自動的に再装填される仕様になっている。


  • 胸部大砲ユニット

第26カイ!での強化改造後に追加された新武装。

胸部のトジルギア型パーツが展開・変形して完成する大砲ユニットで、後述のステイシーザー最大火力の必殺技「シーザー邪王砲皇撃」を発射する事ができる。


専用ロボ編集

バトルシーザーロボ

イジルデが開発したステイシーザー専用の巨大暗黒ロボ。

鎧武者のような姿をしており、内部のコックピットスペースで、ステイシーザーが暗黒のパワーをフィーバーさせる事でコントロールする。またステイシーザーが乗り込むコックピットスペースの背景には、「閉」の文字が描かれた色とりどりの光の歯車が回っているのが特徴。

初の実体を持った巨大ロボ戦力として投入され、ゼンカイオージュラガオーンを圧倒する程のパワーと戦闘力を誇ったが、第14カイ!にてツーカイオーとの戦いに敗れて破壊されてしまった。


バトルシーザーロボ2世

第22カイ!で登場した、バトルシーザーロボのアップグレード版2号機。

頭部に追加された三本角「シーザーホーン」と口部にマスク状のパーツが加えられた事が外見上の最大の変化だが、バトルシーザーロボの戦闘データを受けて全てのスペックが飛躍的に強化しており、頭部のシーザーホーンから大気中のエネルギーを吸収する事で長時間の戦闘が可能になった。

数時間に渡ってゼンカイジャー側の新戦力のゼンカイジュウオーと互角に渡り合い続ける程のパワーアップを果たしているが、こちらもゼンカイジャーとの激戦の末に最終的には押し負けて破壊された。


バトルシーザーロボ

第39カイ!で登場した、バトルシーザーロボのさらなるアップグレード版3号機

シールドが強化されたステイシーザーのステイシールドと同じカラーリングの物になっている事以外では、ビジュアルも能力も初代のバトルシーザーロボと変わらないが、純粋に性能がアップグレードされており、作中では初代のバトルシーザーロボを撃破したツーカイオーを、逆に圧倒して苦戦させるという活躍をした。

しかし、その後はステイシー自身が反逆罪で拘束された事で乗り手を失い、後に開発者のイジルデによって彼自身の専用ロボであるイジルデストロイヤー4世に強化改造された可能性が高い。


ブラックジュラガオーン

ステイシーザーが「ダークゼンカイジュランギア」と「ダークゼンカイガオーンギア」で、ブラックジュランティラノとブラックガオーンライオンの2体を「暗黒召喚」し、その2体を更に「暗黒合体」させる事で誕生するジュラガオーンの偽物暗黒ロボ。完全なる自立型の無人機である。

その戦闘能力はツーカイオーを圧倒する程に高い上、ブラックガオーンクローの爪先から高出力の「暗黒ビーム」を照射可能で、機体を分離させて四方八方から噛みついたり、更には分離した2機の間で疑似ブラックホールを形成し、相手の攻撃を吸収して弾き返す事も可能など、非常に高い戦闘力を有しており、初戦ではゼンカイジュウオーをほぼ一方的に圧倒した。

しかし所詮は無人機である為に、この時点で既に多くの経験を積んでいたゼンカイジャー達と真っ向から戦うにはやはり限界があり、結局2戦目では無人機である事を逆手にとったゼンカイジュウオーによって早々に撃破されてしまった。これを受けて以降はステイシー自身が操縦する有人機のバトルシーザーロボに改めて回帰する形で、上記のバトルシーザーロボ3世が新造された。


必殺技編集

  • シーザー暗黒邪爆撃(あんこくじゃばくげき)

ギアトジンガーのハンドルを回す事で発動。トリガーを引く事で帯を模したエネルギー弾を発射し、命中した相手を拘束した後に、そのまま絞め殺すような形で爆発四散させる。

強化形態となって以降は使われなくなったが、Vシネクストで必殺技として復帰。ゼンカイフィニッシュバスターと同様の発動シークエンスに改められていて、トジルギアを思わせる色合いの螺旋状エネルギー弾を放つ。勿論ゼンカイジャー達の必殺技に合わせる事も可能。


  • シーザー闇黒流星群(あんこくりゅうせいぐん)

強化形態から使用。右手首に追加されたミサイルを一斉発射する。攻撃のみならず、目くらましや撤退など非常に使い勝手が良い為に、作中では最も多くステイシーザーに使われた。


  • シーザー邪王砲皇撃(じゃおうほうこうげき)

強化形態から使用。胸部が展開・変形した大砲ユニットからの砲撃

ステイシーザー最強の必殺技なのだが、初披露時にはクダイターが伝言の為に割り込んで来て中断されたり、2度目はゼンカイザーがペラペラの漫画になっていた事で躱されたりと、なかなかその本領が発揮されないままであった。

第35カイ!で遂に本領が発揮され、ハカイザーのハカイフィニッシュバスターと同時発動し、防御力に優れたスーパーゼンカイザーを一撃で吹き飛ばすという凄まじい威力を見せる。

そして第48カイ!では、スーパーツーカイザーのレックスリフレイザーと同時発動する事で、最大の怨敵である父・バラシタラに引導を渡した技となり、改めて脚光を集める事となった。

なお、この流れを見ても分かる通り、実は作中では一度も単独では使われていない技でもある。


余談編集

  • 召喚する巨大ロボットのスーツは大泉の撮影所からわざわざ取り出された物。

  • デザインモチーフは『バトルフィーバーJ』のバトルジャパン(『ゼンカイ公式完全読本』pp.92-93)であり、「暗黒」は「万国」変身音の「邪バーン」も「ジャパン」と強化後の「フィーバーン」もバトルフィーバーの変身時の掛け声から来たことがうかがえる。

  • マフラーをつけた半分機械の戦士と言う点は仮面ライダーサイボーグ009等の石ノ森章太郎作品の設定を思わせるものであり、ステイシー自身の過去や背景設定もあって、ファンの間では最近の仮面ライダーよりも石ノ森ヒーローっぽいという声も寄せられた。

  • ちなみにバトルフィーバーモチーフであるにも拘らず、ゼンカイジャー達の様に「〇〇(戦隊)のパワー」と名乗らず、「暗黒のパワー」としている。彼は敵役であり、そもそも前述通りステイシーザー自体が擬似ライダー的な“戦隊擬き”とも言える存在であって、センタイギアを用いる正規の(ゼンカイジャーに連なる)戦士ではない事を考えると納得…なのだが、そもそも「バトルフィーバーJ」で1つの戦隊名なので、戦隊側から拝借しようにも難儀しそうである(強いて言うなら「世界のパワー」か?)。
    • なお、この「暗黒パワー」という名乗りはゼンカイジャーの人間メンバーと同じである。

関連タグ編集

機界戦隊ゼンカイジャー

トジテンド ステイシー

バトルシーザーロボ 戦隊バイオレット


魔導騎士ウルザードザワールド組織が作中ヒーローを模倣した存在の先輩。但し、こちらは洗脳状態だったと言う違いがあり、変身システム的にも正規の戦隊戦士と同じである。

バスコ・タ・ジョロキア黒十字王スーパー戦隊35作目に登場した、歴代スーパー戦隊を召喚する事が可能なスーパー戦隊シリーズの敵の先輩。


歴代番外戦士

ガイソーグステイシーザー/ハカイザードンムラサメ/ソノイ/ソノニ/ソノザ

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