「うざい虫だ」
「人はなぜ笑う?なぜ泣く?なぜ怒る?」
「やらせろ、俺に……消えな!」
「だぁめぇだぁ! 胸が、ザワザワしない! キャラが立ってないし、展開に無理がある!」
「思い込んだら一直線!!ソノザ!!」
スーツアクター:清家利一
データ
身長/190cm
体重/89kg
スキン/カゲスタイル
むかしむかし/ソノザははるかに「編集長」と慕われながら漫画のアドバイスをしていたそうな…。
本名は「デュノ・ディア・アレキサンドマスタム・ソノザ」
概要
脳人の一員である男性。ソノイ、ソノニ同様に普段単独行動だが、ソノイ同様にヒトツ鬼が実体化してから登場している場合が多い。
逆さまのポケットが無数についた茶色い衣服とブーツを身に着けており、やや長めの黒髪を後ろに纏めた気怠げな表情の人物。柄の部分が長槍の形状をした傘を常に所持しており、これを広げて傘回し芸の要領で回転させる事で突風を起こし、ヒトツ鬼が成熟しかけている人間からヒトツ鬼を採取する能力を持っている。採取されたヒトツ鬼は任意のタイミングで人間や脳人に移し替えが可能。
公式によると人間の感情に興味を抱いているが、感情の使い方を理解していないのか、場違いなシーンで笑ったり泣いたりと、場の雰囲気と感情表現に齟齬がある模様。
ただし、ドン2話にて自分を桃井タロウと間違えた鬼頭はるかを見て、記事冒頭の罵倒や嘲り等を見せるシーンがあり、ネガティヴな感情に限ればある程度は理解している風にも見える。
一方で、どう表現すればよいかわからない感情を抱いたりすると、身振り手振りでアピールしたり、興奮すると傍から見ればエキセントリックな行動をとるという可愛げを含んだ茶目っ気を見せる一面もある。
また、同話ではドンモモタロウアルターに翻弄された挙げ句、頭に連続ヒップアタックをかまされて間抜けな声を出したり、彼なりに感情的になる等と多少コミカルな一面も見せた(公式のyoutube動画にて確認できる)他、ドン11話で初めて桃井陣と相対した時は、珍しく困惑の色を露にした。
ドン29話にてソノニがニンジャークソードを手にした事で暴走したのを受け、初恋ヒーローのページをバラして刀身を覆うという訳の分からない方法で封印する技(素手で触れなければ安全と言う発想なのだろうか)を披露しており、以降はニンジャークソードを得物として振るっている。
人物像
言動が何処か辿々しく能動的な発言は控えめ。また「自分以外は“敵”か“味方”か」の二元論で考えている節がある。
それもあって味方には従順で、時に味方の発言を鸚鵡返しする奇癖を見せるが、敵の場合は徹底して容赦なく、悪役のテンプレに沿った無慈悲な振る舞いを見せる。
更にドン4話では3人で超力鬼を見つけるや、笑顔を浮かべて消去しようとすると、世間一般の倫理観に欠けている風にも見える。
また、上記の「感情への好奇心」を満たす為、見ず知らずの人に唐突に「~~はこう言う物か?」と強引に聞き出し、要領を得ない返答をされると八つ当たりをする、(自分なりの解釈で)感情の発露を知ると、自慢するように見せびらかす等、狭量さを散見させる。
もっとも、感情の調査に関しては(現時点での知識の浅さもあるが)、分かり易いアクションの繰り返しに終始している感が否めず、一応ソノザの要求に応えようとしたつよしのくすぐりを無言で睨む様から、感情の根源的な性質・由来への無理解が目立っている。
ドン14話にて『タロウの弱点を突いて倒した』事実を負い目にするソノイに「それも戦略だ」と断言、ソノニと共に粛々と目的を果たしただけの様子からも、あくまで「感情への興味」止まりで「人間への理解・愛情」は持ち併せていない様子が見て取れる。
尚、己の欲望に負けてヒトツ鬼を実体化させる人間を、一方的に消去するソノイは禁欲主義者、己の欲望に負けた人間や暴れまわるヒトツ鬼を「可愛い」と見なすソノニは快楽主義者の様なスタンスだが、ソノザは欲望に負けた人間に対する言及は今のところない。
はるかへのドライな関係や、超力鬼を淡々と消去しようとする様子等から察するに「脳人以外への関心がそもそもない=ターゲットの消去さえできれば良く、場合によってはそれを「遊びの一環」として捉えている」可能性をも秘める仕事人間かも知れない。
人間の喜怒哀楽(=脳人よりも豊かで俗っぽい情緒やウィット)に惹かれながら異種族への興味・模倣止まりになっているのも、「脳人以外はどうでもいい」という単一的価値観に由来していると思われる。
ソノイやソノニと違い、あまり話の主軸に絡んだりドンブラザーズ側の特定のメンバーと交流する機会がなかった事もあり、総じて静かな狂気と歪みを秘めた、悪い意味で幼稚な人物と言える。
初恋ヒーローとの出会い そしてザワザワ
そんな彼だが、ドン19話で感情を知るためにカツアゲして手に入れた初恋ヒーローを読んだ事で、今までになかった「胸がザワザワする」程の感覚を覚え魅了される。
ドン21話で作者であるはるかの居所を突き止め、誘拐すると、漫画の感想を激しいジェスチャーを交えながら伝え、初恋ヒーローの続きを描くように強要した(ご丁寧に画材を用意して漫画が描ける環境を提供するくらいの知識はある模様)。
はるかの方はソノザが脳人である事は知っているのに対して、彼ははるかがオニシスターである事を知らない。正体を知られれば問答無用で襲われる危険性から、はるかは敢えて要求に乗り漫画の続きを描くも、彼の納得がいく(「胸がザワザワする」感覚を覚える)内容ではなく、まるで担当編集者の様に小うるさくダメ出しされまくった。その後ソノザは漫画の描き直しを強要するが、途中ではるかが侍鬼の出現を受けて招集された際には、初恋ヒーローを読む事に夢中になって全く気づかなかった。この「漫画に没頭してはるかの招集に気づかない」というシチュエーションは続くドン22話でも発生しており、はるか=オニシスターと知らないことから電磁鬼との戦闘で出くわした彼女には躊躇なく攻撃していた。戦闘後、彼女からその意図返しを込めて、マンガの中で自分をモデルにしたキャラがコテンパンにやられる場面を描かれるが、それが自分をモデルにしている事には気づきながらも、はるか=オニシスターと気づく事はなかった。
ドン33話ではソノイによってドンブラザーズと脳人が集められた際にはるか=オニシスターだと気づいていたらしいことが判明し、スランプ気味なはるかにアドバイスを送っているあたり、オンとオフの切り替えが可能なほどの理性は有しているようである。
かねてより感情に興味を持ち、人間の観察を続けていたゆえか、感情への造詣も深く、「そんな簡単に人間は人間を好きになるものか?」などと、漫画の批評を的確に行えるなど語彙力も高い。
このようにして意外な接点からはるかと絡みだした事や、漫画という感情への渇望を満たすものを見つけられたことで、それまでの奇行や狂気的な面は少なくなり、逆に今まであまり見せてこなかったコミカル且つ愛嬌ある言動に視聴者からの好意的な意見が急増している。
また仲間意識の強い一面も明らかになっており、復活して一時的に性格が桃井タロウ似になったソノイには不平や心配を示し、彼が元に戻った際にはソノニとともに満面の笑顔を浮かべて抱き合い喜ぶといった本物の感情を見せている。またその一件ではるかがオニシスターであることをドン33話にて遂に知るに至るも、戦闘中は「甘えるな!戦いは戦いだ!」と容赦を見せないのは変わらないものの、平時でははるかのスランプに励ましの言葉をかけるといった労いをみせている。
このような出来事を経て、
- 宅配便の手伝いをした際、荷物を受け渡す際に笑顔を作るなど、TPOに応じた行動や感情を使えるようになる。
- 自分の心を動かした『初恋ヒーロー』の続きを読むために当初こそ作者を拉致監禁するといった暴挙に出ていたものの、後に編集者と漫画家のような健全な人間関係を構築する。
- 敵と味方の二元論的な気質を「自分の使命に私情を挟まないプロ意識」という形で昇華させる
などマイナス面がプラス面に昇華される。今まで表に出なかった長所が発揮されるなど、まさに未熟だった人物が物語とともに人間的に成長を遂げているという意味では、最初から完成している桃井タロウや、物語が進むにつれて未熟な側面や恐ろしい内面、ドロドロの背景が明らかになっていくドンブラザーズの面々とは対照的であるともいえる。
※なお、彼に成長をもたらしたきっかけである鬼頭はるかもまた、作中において紆余曲折の末の改めてヒーローとしての自覚を伴うようになるという「成長」を果たしている人物であったりもする。
怪人態
ソノザが脳人ブレスを操作し変身し、イメージカラーは明るめの茶色で銀色の武骨な装甲に包まれている。頭部には短い3本の角と渦巻きのような意匠があるスキン"カゲスタイル"を纏った姿。
武器は普段持つ傘が変化した十字の刃を持つ槍「太文字三刃槍カゲスピア」と灰茶の脳人シールドを胴体に所持している。
カゲスピアの長いリーチを活かした攻撃を得意とする他、ソノイを上回る力で相手を追い詰めるパワーファイター。強烈な三段突きが得意技。
また、ドン30話から手にした者を凶暴化させる妖刀ムラサメ/ニンジャークソードを上記の訳のわからない方法で封印・制御し、得物として使いこなしている。
デザインモデルは闘士と思われる。
活躍
ドン2話「おおもも、こもも」
今エピソードで初登場。「ドンモモタロウを探せ」と桃井陣から命じれたはるかからそれと勘違いされ、「あなたに忠誠を誓います!」と言い寄られた事で「うざい虫」と一蹴した。
ドン4話「おにぎりのおに」
超力鬼と交戦するドンブラザーズの様子をビルの上から他の二人と共に見物していたが、すぐに「やらせろ、俺に」と笑みを浮かべて参戦。そのまま超力鬼に止めを刺そうとした所へ神輿に乗ったドンモモタロウが現れ、彼と少しばかりやり合ってすぐに退散した。
ドン6話「キジみっかてんか」
ドンモモタロウについてソノニがソノイに尋ねる中、本拠地に飾られた絵画を見て笑いについて興味を抱いていた。
その後、某所の病院の屋上で談笑するナースの前に現れて「笑い方を教えてくれ」と言って気味悪がられるも、額に息を吹き掛けて内なるヒトツ鬼を確認。
後半に入って動物鬼が登場したのを受け、消去する為にその場に現れてドンブラザーズと交戦し、ジュウオウジャーのアルターの力を駆使するドンモモタロウに押されて撤退した。
ドン7話「せんせいのむれ」
地球鬼と交戦するドンブラザーズの様子を近くの屋上から傍観。そこへ「少し、遊んで来るか」と言って乱入するソノイの戦いぶりを見届けた。
ドン9話「ぼろたろうとロボタロウ」
今日も今日とで喜怒哀楽を理解すべく、町中で人々に笑い方を問い掛けて逃げられる中、通り掛かったつよしと遭遇。ドン引きしつつも彼から自身の行為を窘めるつよしから、「どうしても笑いたいなら……」と擽られる。
程無くして真顔になると、今度は泣き方を教えてくれと言ってその場で泣く演技をして見せた為に逃げられてしまった。
ドン11話「イヌのかくらん」
幽閉された桃井陣の元へ、獣人についての質疑の為にソノイ、ソノニと共に赴いた。
ドン13話「さよならタロウ」
通行人の前に現れて笑う真似をしてみせ、周囲にドン引きされている中、近くの犬を介した元老院から通信が入り、敵の正体がドンモモタロウであり、嘗て自分達の世界であるイデオンを危機的状況に追い遣ったドン王家の末裔だと聞かされた。
ドン14話「みがわりジロウ」
バスガイドの獣人と交戦するも、仕留める事が出来ずに取り逃がしたソノイの元にソノニと共に登場。
「しかし、見事だったな。ドンモモタロウを倒すとは!」と、不意打ちとは言えドンモモタロウを討った事を素直に賞賛するが、ソノイの心は晴れなかった。
その後、タロウを欠いたドンブラザーズの面々と交戦する中、乱入して来た桃谷ジロウに唖然。投石攻撃を受けるが意にも介さず、逆に返り討ちにする。
本拠地への帰還後、ソノニが自分の攻撃からオニシスターを庇ったソノイに詰問すると、卑怯な真似をして勝った事への後ろめたさを吐露した為、「戦略のうちだ!恥ではない」とフォローした。
ドン17話「ひかりとつばさ」
田辺の事で思い悩む翼の前に現れ、「おいお前、俺に泣き方を教えてくれ、うわーん、うわ-ん!!」と絡んで来た為、相手はイヌブラザーに変身。「ほう。犬に鳴き方を教わるのも面白いな。鳴け!」と言って応戦する。
直後に翼がイヌブラザーになった光景にショックを受けた可奈子が鳥人鬼となって襲って来る中、現れたジロウに対しても「お前はどんな声で鳴くんだ?」と通常運転だった。
ドン19話「もしもしユーレイ」
漫画を読んでいる一般人に絡むと、相手は漫画を置いて退散。
その漫画は何の因果かはるかが描いた『初恋ヒーロー』であった……。
ドン20話「はなたかえれじい」
前回、元老院からムラサメが脱走したと聞かされる中、初恋ヒーローに夢中になっていた。
ドン21話「ごくラーメンどう」
介人の写真集を開くはるかの前に現れ、彼女を拉致。初恋ヒーローを読んで感じた胸のざわつきを知りたいが為に続きを描く事を強要する。
出来上がった原稿に対して記事冒頭下段の台詞で駄目出しをしたが、ここに漫画家とその編集者と言う両者の奇妙な関係が出来上がった。
ドン22話「じごくマンガみち」
漫画に夢中になる中、前回から拉致して漫画を描かせているはるかから、今更ながらに名前を訊かれて漸く名乗る。
現在彼女が描いている漫画が転校生だらけである事に駄目出しをし……
「それは漫画家として正しい態度なのか!?俺は人間の感情を学びたい。人の喜怒哀楽を!お前の初恋ヒーローを読んで、俺は何かを感じた!だが、これでは説得力が無い!!大体人間はこんなにも簡単に理由もなく人を好きになるものなのか!?ボツ!!!」
と一喝。その後もスランプが続いて思う様に描けないはるかから、自身がトウサクと言う汚名を着せられる原因となった椎名ナオキに会わせて欲しいとして彼のサイン会へ。
彼女に直談判されて逃げられる椎名と、それを追うはるかに対して「漫画家なら漫画で勝負しろ!勝った方が本物だ!」と告げて両者の漫画対決が勃発。
その後、電磁鬼との戦いが終わって執筆場所に戻って来たがソノザと椎名の姿は無く、椎名の漫画原稿だけがその場に残されており、それに目を通したはるかは敗北感と共に新たな闘志を燃やすのだった……。
ドン25話「ヒーローしごとにん」
ジロウに対し、久し振りにソノイ、ソノニの三人で交戦となった。
ドン26話「フィナーレいさみあし」
ドンブラザーズのMVPが自分だと介人が告げて写真集を進呈しようとし、ドンブラザーズの面々が脱兎の如くその場を後にする中、「折角来てやったのに、最終回ではなかったのか?」とパフェにがっついていた。
ドン27話「けっとうマジマジ」
タロウに決闘を申し込むも、ビリヤードに興じるソノイに対し、ソノニと共に苦言を呈した後、模擬戦を行って戦地に赴く彼を見届けた。
果たして2人の決闘の幕が上がる訳だが、様々な闖入者がその場に現れたのを受け、事態の収拾の為にソノニやドンブラザーズと共に大乱戦。一気にその場をカオスな光景に変えた。
ドン29話「とむらいとムラサメ」
ムラサメが獣人を滅する様子をソノニと共に目撃。対獣人に有効な武器であると言う確信を得る。
その後、ムラサメを手にして暴走する翼から剣を取り上げ、暴走するソノニからムラサメを弾き飛ばす事で救い出す。程無くして今度はサルブラザーがムラサメに操られると言うアクシデントがあったがこちらも何とか解放され、人気の無い場所に刺さったムラサメを呪符代わりにした初恋ヒーローのページで封印・確保した。
ドン30話「ジュートのかりゅうど」
ドンブラザーズに獣人殲滅の協力戦線を持ち掛けたソノニと共に、猫の獣人が屯する邸宅に張り込み、ムラサメの封印を解くが、夏美の獣人から真実を聞かされたタロウと交戦となってしまい、結局協力関係は決裂となった。
ドン32話「けっとうソノ2」
相変わらず初恋ヒーローを読み耽っている所をソノニから何回読んでいるのか詰られ、「83回」と答えると、「良い加減にしろ!折角手に入れたムラサメが泣いているぞ!」と一喝される。
その後、ムラサメの封印を解き、ソノニと共にドンモモタロウに決闘を申し込む事になるのだが、当人は仕事で現れない。そしてそのまま彼の仕事を手伝って2人で戦いに発展するも、邪魔者が次々と現れてカオスな大乱戦と、完全にドン27話と同じ流れに。
そこへドンモモタロウと同じく神輿に乗ってソノイが登場。タロウ其の物と言って良い程の人格が変貌した彼の手で轟轟鬼が倒される様を見届けるのだった。
ドン33話「ワッショイなとり」
前回のラストでドンモモタロウを討った事をソノイに聞かされ、ソノニと共に疑いの目を向ける。だが、嘗て対等な仲間であった筈のソノイからは自分達をタロウと同じく「お供」と断じられ、無理矢理忠誠を誓わされる格好となってしまった。
その後、どんぶらにソノイに連れられて赴き、ドンブラザーズの面々と対峙。はるかに対して漫画の事を訪ねてスランプと返されると、「スランプから抜け出せればきっと成長出来る。或る意味チャンスだ」と何時もの編集者目線で檄を飛ばすのだが、直後にゲームバラエティ風コントの茶番に付き合わされてしまった。
ドン34話なつみミーツミー
本拠地でソノイに元に戻る様にソノニと共に懇願。
その後、正装させられてリムジンに乗り、おでん屋で食事をする事になるがその場にドンブラザーズが居合わせる。おでんを一口食べ、「美味い……!」と呟くソノイに全力で相槌を打っていると、涙と共にタロウの成分が流れ落ちたソノイが元に人格に戻った為、ソノニと共に喜んでいた。
ドン35話「おりがみのうた」
人気の無い場所に刺さったドンムラサメを初恋ヒーローで封印した。
ドン36話「イヌイヌがっせん」
夏美の獣人と共に歩くはるかの前にソノニと共に立ちはだかり、夏美の獣人を問い質すが逃げられてしまう。それを「日頃の鍛錬の成果!」と称賛するはるかに首を傾げるソノニに対し、「スランプ……なのだ」と返すだけだった。
その後、正体を現した夏美の獣人と翼の獣人の戦いに巻き込まれるタロウの元に、「桃井タロウ!お前はこんな奴らに倒されるべき男ではない!」とソノイの用意した伝言をそらんじながら登場して助太刀。「獣人!人でも脳人でもない者共よ!えっと……天と地の……も……」と啖呵を切ろうとして途中でつっかえてしまい、ソノイの用意したカンペを見る失態を演じた後、「開く……ああもう良い!!」とカンペを投げ捨ててそのまま交戦となった。
ドン37話「イとニとザとシ」
新作を描いたはるかの漫画原稿に目を通した後、「展開に無理がある」、「ストーリーの縦軸がなってない」と駄目出し。後日、ソノイに連れられて特捜鬼となったおやじの屋台でおでんを味わうが、タロウが突っ掛かって来た事で伝言ゲームの茶番を演じる事に。
そこへ監察官のソノシが現れ、オカリナでアノーニを嗾けた事で彼と共に本拠地へ帰還するが、はるかとの関係を糾弾された挙句、3人で跪かされる等のパワハラを受け、ドンブラザーズとの決闘を強要される。
ソノシの排除の相談をドンブラザーズに持ち掛けるべく、どんぶらを訪れた後、何故か生還していた大野稔から星獣鬼を捕獲。決闘にかこつけてソノシに憑依させて追い詰めるも、ソノイは止めを刺さなかった。ヒトツ鬼の撃破後、捨て台詞と共にソノシが去っていくのを見届けた後でソノイを詰るが、当人からは同じ脳人を殺めたくない自身の心情を打ち明けられる格好となった。
ドン38話「ちんぷんかんクッキング」
電子鬼と戦うドンブラザーズ達との戦闘に参加し、乱戦を演じる。
戦いが終わった後、ソノニと共にソノイの姿が見えない事が気になっていたが、程無くして最高の卵から作られた煮卵を口にして天にも昇る気持ちになって、そのまま本拠地を浮遊する本人の姿を目の当たりにした。
ドン39話「たなからボタンぽち」
ソノイとソノニを合わせた三人でドン・キラーに挑むも往復ビンタを喰らって吹っ飛ばされた挙句、そのまま撤退した。
ドン39話「キケンなあいのり」
ドンモモタロウとオニシスターの顔が張られた藁人形を並べ、その傍らでムラサメの素振りをしていたが、「あなたから学ぶ事はもうありません」と三下り半を突き付けられてそのまま離反され、剣のまま飛んで行く彼を見送るだけだった。
ドン41話「サンタくろうする」
例によって決闘の流れでオニシスターとキジブラザー両名と交戦した後、一騎打ちするドンモモタロウとソノイの二人の内、ソノイ側を応援する野次馬と化す。
やがて両者が倒れた際にソノイがタロウに相談を持ち掛けた為、後日どんぶらを三人で訪問するも、他人に言えない相談だとして去って行くソノイと共に店を出る。
やがて、サンタを信じない同級生の少年二人に対して頑なにサンタを信じると言う少女・アキの前にソノイ達と共に現れるも、店内での様子を訝しんでいたタロウ達に問い詰められた為、脳人の習わしで今年は自分達がサンタクロースの役目を担う事になっているのだが、サンタを良く知らない為にその知識を求めていた事を三人でカミングアウト。
それを受けてタロウが幼い頃に会った事のあると言うリアルサンタと出会うが、本人は過去の失敗ですっかり落ちぶれてヒトツ鬼に成り果てていた。
やがて、光鬼となったサンタにドンブラザーズが対応する中、タロウに言われた通り三人で体力作りと笑顔の練習に励んだ後、サンタの衣装に身を包みんで夜の街を駆け抜ける(※因みに笑顔の練習ではソノニから「お前の笑顔は怖い」と駄目出しされていた)。
そしてサンタを信じないと言っていた少年の片割れにプレゼントを配るのだった。
ドン42話「ドンびきかぞく」
ソノイ、ソノニの二人と模擬戦を繰り広げた後、不意にムラサメがイヌブラザーに懐いた事をソノイが話題に出した際に、「自分探し」と答えたが、その傍らでソノニが不敵な笑みを浮かべていた事に気付いていなかった。
ドン43話「トキかけナゾかけ」
椎名ナオキこと未来から来たはるかを庇い、兎の着ぐるみを着て同じく未来から来たムラサメから逃げる犬塚を目撃。
その後、なし崩し的にドンブラザーズを巻き込んでの乱戦にもつれ込んだ。
ドン44話「しろバレ、くろバレ」
喫茶どんぶらにて、椎名ナオキこと並行世界のはるかが去った後のはるかの新作を呼んで感激し、「もう教える事は何も無い」として去って行こうとするも、はるかから引き続き指導を頼まれる。
その後、獣人の夏美の件で負傷したソノニをソノイと共に処刑しようとするも、仲間の情からカゲスピアを彼女に突き立てられず、そのまま去って行くソノニを見送るしか出来なかった。
ドン45話「カカむらガガむら」
ソノイ、ソノニの二人と共にどこかのエレベーターで、人間に近付いてしまった自分達の今後の身の振り方を話し合い、はるかをこれからも指導して行きたいと言う旨の発言をした後、1階で停まった際に押し寄せる客に押し潰される。
それからどこかで初恋ヒーローを読んでいると、そこへ「下らん物を読んでるなぁ…!あぁん?ソノザ!」と、脳人の同胞であるソノロクが現れて驚くのだった。
直後にソノニと共に百獣鬼との戦いの真っただ中にあったソノイの元へ、知り合いの脳人が現れた旨を「大変だ!」と叫んで知らせに駆け付けるが、そこへ再び現れたソノシとソノニの出会ったソノゴ、そして自らの前に現れたソノロクが現れ、彼らの手によって雉野が目の前で消滅させられる光景を見せ付けられてしまった。
ドン46話「なつみのよのゆめ」
ソノシ達が雉野を消去する場面を目の当たりにした後、本拠地だった異空間へと撤退するも、敢え無く追放されてしまい、空に立体映像を投影する三人から嘲りを受ける格好となる。
その後、ドンブラザーズとの共闘の為にどんぶらへ向かった際、これまで敵対していた過去の清算の為に誠意を見せろと猿原に告げられる。マスターから「人間世界の誠意とはお金だ」と伝えられるが、元老院からの支給金を貴重な漫画の古本で浪費していた事実をカミングアウトしていた。
そこへソノシ達が自分達を処刑しに現れたのを受け、ソノイを許しの輪の発見の為に逃がして督戦隊の三人をソノニと共に相手取る。
やがてソノイが獣人の森にあった許しの輪によって、これまで自分達が消去して来た者達を異空間から解放すると、ドンブラザーズの面々と共にソノシ達を撃退するのだった。
ドン47話「ドンノーかいぎ」
ドン48話「9にんのドンブラ」
ドン49話「さいごのおもいで」
ドン最終話「えんができたな」
ソノニと共に道を歩いていると、処刑人に追われるソノシと遭遇。無理矢理手にしたムラサメにソノシが粛清される所を目の当たりにすると、そのまま処刑人二名と交戦。
やがてソノイの救援を受け、駆け付けたタロウ以外の面子と共に立ち向かうも歯が立たずに追い詰められ、ピンチに陥る。だが、そこへはるかの漫画で記憶を取り戻したタロウがドンモモタロウになって参戦。彼の放った鶴の一声によって全員で名乗りを上げ、ドンモモタロウが脳人の処刑人2人を瞬殺してその場からいなくなる一部始終を見届けた。
戦いが終わった後、自分が指導したはるかが描いた、自分達との戦いの物語のコミカライズ作品が見事に入賞し、その表彰式に仲間と嘗ての敵だった者達と出席。編集長役として心より喜んでいた。その後はiPad越しのリモートワークによって、はるかの漫画活動を支援している。
暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー
最終回に引き続きはるかの編集長をしているが、漫画が売れたことで天狗になっているはるかを危惧している。
はるかやソノニ達がドンブラザーズを辞める際は唯一反対していた。
エンディングではソノイのおでん屋に赴き、力尽きたソノイを目撃する。
余談
- 名前の由来は「その三」から。由来に反して初登場は2話(逆にソノニは3話)。
- 本来はわかりやすいパワー系キャラになる予定だったが、演者であるタカハシ氏に合わせて変更された経緯があり、その設定はソノロクに引き継がれた。
- 怪人態のモチーフは『ザ・カゲスター』だと思われ、武器名もそれにちなんでいる。
関連タグ
ザ・カゲスター:怪人態のデザインの元ネタ。
デーボス軍:目的の為に人間の感情を集める敵組織。うち1名は後に戦隊メンバーとなる漫画家の作品を愛読している点がソノザとはるかの関係に類似している。
ナーガ・レイ:同じく感情に強い興味を持つが、その使い方に誤りが目立つキャラクター。こちらはシルバーヒーローである。
ヨドンナ:前々作の笑い所が分からない敵枠。この共通点をして公式サイトは彼を「令和2人目のヨド〇ナ」なるパワーワードで表した。
ステイシーザー/ハカイザー←ドンムラサメ/ソノイ/ソノニ/ソノザ→オオクワガタオージャー