概要
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の舞台である東京都内にある街。ドンブラザーズ達は怪人「ヒトツ鬼」をここで退治している。
地縛霊が現れたり、死んだ犬の祟りによって人間が身も心も犬と化す等、超常現象やオカルティックな出来事も頻発しており、その様はまさに魔境。
語源は鬼ヶ島だろう。少なくとも王苦市(おーくし)ではないはず。後述するような治安が悪いのも当然である。
違った見方をすれば、人の欲望をテーマの1つに据えた本作らしく、常識の枠に填まらない人間や、ともすればはみだし者のような人々にスポットを当てた描写の多い街とも言える。
治安
有名な会社や大学もある等、それなりに発展しているようだが、治安は直近数年間の作品の舞台と比較しても明らかに悪い。
ヒトツ鬼に蝕まれた人々が続出して一般人に危害を加えるうえ、中でも『挑戦』とかこつけて一方的な勝負をしかけるケースが多い。その一般人の中にも、ひったくりや車上荒らしといった犯罪行為に走る輩や食事中にピンポンを押しただけで烈火の如くブチギレる者が複数いたり女性を無理矢理自宅や車に連れ込もうとする等の不届き者等、住民達の民度はお世辞にも高いとは言えない。
怪物騒ぎ
ヒトツ鬼自体が人の欲望から生まれる都合上、その元になった人物の中にも、努力嫌い、過剰な独占欲持ち、モンスタークレーマー等、人間の時点から歪みを抱えている者も多い。
そんな怪人or犯罪者だらけな街の現状を目の当たりにした一般人が、恐怖のあまりにヒトツ鬼に成り果てるという本末転倒としか言いようのないケースさえも起きる始末。
モラルハザード
こうした明らかな犯罪行為や迷惑行為を行う以外にも、相手の気持ちを考えないマザコンや、上司のおやつを土産にしようと盗もうとしたり、それに対して過剰とも言える仕置きを行う上司、「可愛くない」という理由だけで犬(に見えた戦士)に投石を加えるという下手すると動物虐待をやらかす女子高生、1人の子供相手に集団でデモ活動をする大人たちの存在など、全体的に常識や倫理観が微妙に欠け、心の余裕がないようにも見られる。
変な人
しかも、忍者気取りで修行していて鎖鎌を通販で注文しているおじさんや「クワックワッ!」と奇声を上げながら街を爆走する謎の黒タイツ悪魔もいる等、変わり者…と言う名の不審者も見受けられる。
交通事故
さらには自動車に纏わるトラブルが後を絶たないが、そもそもこの町では致命的なまでもに運転技術が無い人物でも、免許を取れてしまう程にハードルが低く、そのせいで多数の質の悪い人物でも車を乗れるようになっている事が原因だと考えられる。
有名な地元企業・団体・学校
頻出する場所
- シロクマ宅配便…桃井タロウの勤務先である宅配業者。弁当を作ってくれる68歳を始めアットホームな雰囲気が特徴。
- 猿原邸(仮)…猿原真一の家。周辺の住民をはじめ、真一の事を知る人々の間では駆け込み寺的な場所として、悩める人々が何かしらのお礼を持参し真一からアドバイスを貰いに赴く。
- 津野角高校…鬼頭はるかが通っている高校。異様に規則を守らせようとする校長がいるのだが恐らく生徒や町の倫理観がおかしいことが原因。しかしはるかのように我は強くても倫理観までは欠落してない者すら鬱陶しがるためやりすぎている模様。語源はもちろん「鬼の角」。
- フェズントコンサルタント…雉野つよしの勤務先であるコンサルティング企業。ドン25話で部長が労働基準法違反をやらかしたことがあり視聴者からブラック企業なのではないかと疑われている。
- 警察:王苦市の警察官達。王苦市は警察沙汰では無いトラブルが頻発するため長らく実力は不明だったが、ドン35話において、この人を筆頭に一見奇怪な存在について積極的に捜査していた事が判明するなど、有能な方と発覚。
- なぜか指名手配写真を毎回現地撮影するこだわりがある。
- 冗談社…はるかの漫画の出版を担っていた出版社。連載打ち切り後もはるかはここへ漫画の持ち込みを続けており、編集者の金村花子ははるかに対し、盗作疑惑払拭の為の大作を作る為に人生経験を積むようにアドバイスしている。また、ドン20話では介人の写真集を出版している。
- おでん屋(仮)…ドン34話から時々登場しているおでん屋。気さくな店主のおじさんが営んでいる。ソノイが店番をしていたり、自分達では解決不可能なトラブル解決を頼むためソノシゴロがドンブラザーズをもてなしたりとやたらと脳人との絡みが多い。
- 喫茶どんぶら…無いものは無いとマスターが自負する喫茶店。まぁ言葉通りになんでもあり頼めば何でも出てきて食べられる。きびだんごやらアップルジュースやら生姜焼き定食やらなんやら。ドンブラザーズと脳人で大食い対決していたことも。無いものは無いという言葉メニューに限らずでキビ・ポイントの代償で歩けなくなったはるかには車椅子を緊急手術が必要な桃井タロウの為に手術室、演奏出来るようにとピアノを備えた小ホールがドン24話に出てきたりと最早無いの度が過ぎるレベル。因みに、きびだんごとカラフルサンデーが裏メニューで有る事が判明している。
一時的に出た場所
- 雷張高校…ドン1話にて吉岡が襲撃した高校。
- 都成乃体育大学…ドン1話にて吉岡が襲撃し、はるかのドンブラザーズとしての初陣の舞台となった大学。
- おにぎりごろごろ…ドン4話にてタロウとつよしがコンサルト業で訪れたおにぎり屋。店主も店員もコンサルによって成長して大繁盛するようになった。
- 本野格西病院…ドン6話やドン14話にて雉野みほが入院した病院。
- ラーメン屋(店名不明)…ドン10話とドン35話にて、人間に擬態した獣人に店内を荒らされる被害に遭った。
- 大衆食堂『百万石』…ドン11話にて翼がアルバイトをしていた大衆食堂。上述のラーメン屋同様にここも人間に擬態した獣人に、それからしばらく経ったドン36話では元従業員に擬態した獣人の被害に遭っている。因みにこの店は、埼玉県熊谷市に同店名で実在している食堂である。
- 香坂バス…ドン19話で登場したバス会社。管轄バス停の一つが合恩にあり、その近くに電話ボックスがあったが、そこに居着いていた地縛霊の騒動の後撤去された。
- 極ラーメン道 松井組…ドン21話で登場した先代サルブラザーの元勤務先のラーメン屋。店主の趣味を反映してか、店員達の装いや振る舞いは明らかにヤクz…それ以上いけない。
- 豪田デジタルホールディングス…ドン22話で登場した大富豪 豪田健太郎が経営する電子機器を扱う巨大企業。
- 電子銀河ゼミナール、出須田進学院…ドン25話に登場した学習塾。
- ブラック企業(仮):ドン29話に登場した企業。社長が社員に過剰な要求と体罰を繰り返している。
- 牧場(仮):大野稔とその母親が経営している。規模は余り大きくないのか、子馬が2頭確認されているのみである。
- 王苦ミライ自動車教習所:はるかが通っていた自動車教習所。勤務している武藤は、「鬼教官」として有名な一方、その武藤も含め、はるかの滅茶苦茶過ぎる運転で多くの教官が負傷した。
- レストラン(仮)…ドン38話に登場した高村と言うシェフのいるお店。マナーを指摘してきた高村に対して翼は料理がなってないと指摘した結果、料理対決する羽目に。
余談
- 鬼頭はるかの住所である「豆尾巻2丁目1-02 グランドレジデンス福内307号室」は「豆を蒔く」・「福はうち」の捩り。
- シロクマ配達便の配達区域である「泣衣田」は「泣いた赤鬼」、「前鯛字」は「鬼退治」、「黍須賀」は「黍団子」、「柴河ビル」は桃太郎の冒頭に由来。
- 「上突」や「葉渓」といった地名も確認できるが、由来は不明。
関連タグ
童実野町:同じく治安が壊滅的な町。ドン8話終了後にドンブラザーズ公式が治安の悪さをこの町に例えた。