「……などと申しており」
演:新田桃子
概要……などと申しており
初登場はドン5話の犬塚翼の回想シーン。苗字はドン34話で判明。
犬塚とは同じ劇団に所属していた舞台俳優仲間であり、同時に恋人(本人の回想によればプロポーズまでは済ませた仲)。
本編開始1年前、合宿先で犬塚以外の仲間達諸共獣人の折り紙を口に入れられた結果、それに「適合」。そのまま黒幕と思われる何者かによって、ワームホールの彼方に飛ばされ、行方知れずとなった。
その黒幕は犬塚と『罪を誰にも話さなければ、1年後に彼女ともう一度会わせる』という約束……よりは脅迫を持ちかけており、これがきっかけで犬塚の冤罪事件が起こった。
犬塚曰く「指が綺麗で料理上手」。
尚、その容姿は雉野つよしの妻・雉野みほと瓜二つで、一部視聴者からは同一人物説や双子説が出ていた。
一応の見分け方としては、双方ともにショートカットだが、みほがストレートヘアなのに対して、夏美は若干ウェーブが掛かっている点である。また、回想シーンでは身の丈以上の見栄を張る翼に対して、驚きながらも『自分の為に無理をする姿』に喜んでおり、この辺りは身の丈に見合った人並みの幸せを望むみほとは違ったりする。
因みに、ドン11話でひょんな流れから、みほは犬塚の顔を見ているが、その際に「誰?」と困惑していた様子から、少なくともみほとは別人格に当たる模様。
関連タグ……などと申しており
マリア(ジェットマン):同一人物説の根拠その1。
破壊の使徒ジャンヌ/マホロ(アバレンジャー):同一人物説の根拠その2。
獣人登場以降
脳人ですら恐怖する存在・獣人が物語中盤から登場。獣人は「人間に寄生、或いはアバターにして活動する」「ランク毎に異なる折り紙を折る」等の習性を持つ。
ドン30話では、雉野みほは、倉持夏美をコピーした鶴の獣人であることが示唆された。
雉野つよしがアノーニから夏美と瓜二つのみほが獣人である事を知らされるが、彼はそれが信じられない様子だった。
またこの回では、獣人が人間をコピーしている事や獣人が死ねばコピー元の人間も死んでしまう事などの情報(「みほ」が夏美の姿をコピーした獣人、「夏美」がコピー元のオリジナルの可能性)が初めて明かされている。
ドン34話でみほが夏美に戻っており、続くドン35話ではオリジナルである夏美が獣人の世界に囚われていたため、鶴獣人はコピー元の人格と獣人としての人格といった複数の人格を切り替えることが可能であることが明らかになっている。
ドン36話では彼女の姿をした鶴の獣人が多くの男から貢がれている姿が描かれ、「いい女に貢ぐのは男の義務」「美人はいつもやってる」という言動が見られた。
以前にも翼に対して36回払いで服を購入してもらうのに特にためらいもない様子があったため、これが彼女の素であると思われる。
そして鶴の獣人は「みほは夏美の夢だ」と発言。また鶴の獣人は物語を紡ぐためにコピー元の夢を利用している。
つまり「みほ」とは、夏美が叶えたかった役者以外のもう一つの夢であり、貧乏役者との不安定な未来よりも、なりたかった美容師という手に職をつけ、安定した職業の人物との結婚というのがそれであると考えられる。
鶴の獣人は正体発覚後はみほと夏美の生活を行ったり来たりしている。当初「みほ」を選んで生活していた理由に関しては、物語を紡ぐために加えて、下手すると人間関係のせいで問題が頻発しかねない夏美の私生活は「目立つ行動をしてはいけない」という獣人の掟的に凄まじく不都合だったからとも邪推できる。……あれ?これだと獣人の方が常識人では?
翼は彼女がお金持ちのファンに貢がれていることを知らないと思われる。
また彼女が自分と居ながらも別に安定した生活を夢見ていた、というなかなかのいい性格をしていることが判明しており、元の夏美が帰ってくるのが彼にとって吉となるかは現在不明である。
第46話では桃井タロウの活躍によりオリジナルの夏美は帰ってきた。
しかし第48話では翼が指名手配されている事などに関してしっかりとした説明を受けられず「私のことバカにしてる?」と怒りを露わにし、関係に亀裂が入ってしまう。
そして49話ではついに「みほ」の夫であるつよしと対面。みほとして生きた記憶が残っており、また自分に何も話してくれない翼に辟易していた夏美は、つよしに心が惹かれていく。
最終回では「翼の話を信じても信じられなくても、無理だから」「ごめんなさい」とついに翼に別れを告げ、「一緒に夢の続きを見ませんか?」とつよしにアタックした。
翼の方からすれば今までの苦労が水の泡という理不尽にも感じられるが、彼は彼でソノニという自分を理解し寄り添ってくれる人を見つけたので、結果オーライといえるかもしれない。
夏美へのつよしの返答は描かれておらず、ただ困惑する様子のみだったが、数ヶ月後のシーンをよく見るとつよしの左手に新しい指輪を確認できる。
後日談にて、つよしと明確に付き合っている様子が描かれた。彼が定期的に翼と会っていることには快く思っていない模様。