「さぁ語れ、お前の愛を…」
「あの男は茨の道を歩んでいる。いずれ傷だらけになるだろう。そして……愛という名の血を流す」
「美しい花にはトゲがある、愛を知りたい……ソノニ!!」
演:宮崎あみさ
スーツアクター:蜂須賀祐一
データ
身長/184cm
体重/73kg
スキン/コロンドレス
むかしむかし/ソノニは一度死んだがイヌブラザーのキビ・ポイントのおかげで生き返ったそうな…。
本名は「デュノ・ディアンターノ・エリザベータリアス・ソノニ」
概要
脳人の紅一点。ニーハイソックス(に見えるが実際はフェイクニーソ)にフットカバーと白いローファー、ミニスカート(中は超短めのショートパンツ)にへそ出しの上着と、日曜の朝には些か刺激が強い白い衣装で統一された、ショートヘアの妖艶な笑みを見せる女性。
「人間界の恋愛」に興味を持っており、欲望の虜となったヒトツ鬼に接触を図っている。
人間界の男性に接触を図って恋愛を学ぼうとするも相手の男性の言葉をつまらないと評し、いつもの蠱惑的な口調は何処へやら、ぶっきらぼうで冷淡な口調に変貌した事も(そうでなくとも気取ったような口説き方をされたのだから、人間であっても似た反応を返すだろう。この点で言えば彼女は人間に一番近い感性を持っていると言える)。
しかし途中から逆にクールな口調を使うことのほうが多くなっており、こちらが素の口調だとするならば、登場当初の女性口調は彼女なりに人間を模倣したものであるとも解釈できる(本編中盤に位置する劇場版では序盤と同じ女性口調に戻っている)。ただし、クールな口調になってからも闇ジロウに対して「コイツ、マジでウザいな!」と評するなど若者言葉が出る事も。
ドンモモタロウとも単身渡り合い、彼の必殺奥義をあっさりと受け止めてしまったこともあるなど、戦闘能力は脳人の戦士達の例に漏れず高い。
一方でドンブラザーズ側も戦闘経験を積んだためか、話が進むにつれオニシスター等、他のメンバーに手こずる姿も見せるようになった。
人物像
ソノイやソノザ同様に通常は単独行動を取るが、他の二人との最大の違いは、ヒトツ鬼が実体化する前からそれに憑依された人間を見つけ、実体化して暴れまわっても直ぐには消去せずに傍観している点である。
囁き誘惑する様な口調で相手を翻弄する等、その性格は全く掴み所が無い。また、欲に負けた人間や邪魔する者をすべからく排除対象として一方的に見なしているソノイと違い、自分から話し掛けるなど一見すると友好的。
しかしその結果、観察対象がヒトツ鬼と化してしまうと、その途端に興味を失ったかのように消去しにかかるなど、他のメンバーと違わずその本質は冷酷そのもの。
その際にヒトツ鬼が成長するのを応援するかのような言動をしたり、ヒトツ鬼がやられそうになると直接介入してドンブラザーズの邪魔をし、果てはヒトツ鬼が逃亡しようとすると督戦隊の如く消去しており、ヒトツ鬼が暴れて被害を出すことを望んでいるかのような素振りすら見られる。
……といった風なあからさまに悪辣な言動をしていたのは実のところ初登場時だけで、以降はヒトツ鬼をわざと放置したりあまつさえ欲望を煽ったりするような真似はせず、他2人同様偶発的に現れたものを狩りに来るようになった。
そして中盤あたりからはソノイとドンモモタロウとの決闘の際にソノザ共々彼を気遣ったり、結果ソノイが敗北するとその仇討ちに燃えたり、後述するように仕事のせいでなかなか決闘に来られないタロウを(ソノイ同様に)手伝ったりと律儀で情を解する部分も見せるようになり、恋愛への興味や犬塚に絡む部分を除けば良くも悪くもクールでドライな女戦士として描かれることが多くなった。
上述の通り艶かしい女性口調を使っていたのも序盤のごく短い間だけだったので、もしかするとこの時期は微妙にキャラが固まっていなかったのかもしれない。また宮崎氏はインタビューで「地声が高く機械を通すと弱く聞こえてしまうので低めの声を意識して出している」と答えていたのでそちらに合わせたとも考えられる。
一方、「興味や好意の対象には強く入れ込むが、それ以外にはドライで容赦ない」という気質そのものは最後まで一貫してはいるので、単に興味の方向性が恋愛中心に切り替わっただけという可能性もある。が、このあたりは制作側にしかわからない話ではあるだろう。
ドン17話にてタロウ達よりも先にイヌブラザー=犬塚翼である事を知る。
また同話にて翼が夏美と離れ離れになるに至った経緯も聞いており、翼に対して「お前の愛は辛いものになる」と予言している。
そして交流を繰り返すうちに彼に入れ込んでしまったらしく、翼がドンブラザーズのMVPであると評したり、翼に共闘を持ちかける際には手の仕草が平時と異なっている、妖刀ムラサメに乗っ取られかけた翼を「よせ!犬塚翼!お前にそんな姿は似合わない」と評するなど彼に並々ならぬ思いを抱いている姿が度々描かれるようになる。
ドン32話では決闘になかなか来ないタロウに痺れを切らして、タロウの仕事を邪魔するのではなく、ソノザと共にタロウを手伝うあたり、良識というものを持ち合わせている模様。加えて顧客に対する態度も至ってまともである(ただし、服装はキャップ以外はいつもと変わっていない)。
また、(指定の時間に届けに来たにもかかわらず)個人的な理由で横柄な態度を取る中年男性に対しては腕にキスする事で仕事を片付けている。
怪人態
ソノイが脳人ブレスを操作し、額には羽根のような意匠があり、鳥を思わせる金で縁取られた装甲が特徴で頭には小さな角が2本あるスキン"コロンドレス"を纏った戦闘形態。
主な武装は「二重弓コンドルアロー」と純白の脳人シールド。コンドルアローは分割して二挺の短剣として使用可能。
戦闘時は短剣と身軽な動きによる手数を重視した二刀流の戦法と、柄尻を繋げて形成したコンドルアローによる一矢で対象を粉砕する。
活躍
- ドン3話「あかりどろぼう」
照明を盗むクロクマを気に入り、暫く観察していた。やがて快盗鬼となったクロクマがドンブラザーズと交戦になると、その場に現れて撃破されそうになるのを阻止するも、「あら、カワイイけど……嫌い。消去する♡」と言ってそのまま瞬殺した。
- ドン4話「おにぎりのおに」
超力鬼とドンブラザーズ達の戦闘の様子を、ビルの上から他の二人と高みの見物を決め込んでいた。
- ドン6話「キジみっかてんか」
ドンモモタロウについてソノイに尋ね、元老院からの返答待ちを告げられ、本拠地に飾られた西洋の絵画を眺めて愛と呼ばれる概念に興味を示していた。
その後、人間界の喫茶店にいる所へ屈強な男性からナンパされるが、相手の額に息を吹き掛けてヒトツ鬼の有無を確かめ、「いずれその扉も開かれるだろう」と告げて去って行った。
- ドン7話「せんせいのむれ」
地球鬼と交戦するドンブラザーズの様子を近くの屋上から傍観。そこへ「少し、遊んで来るか」と言って乱入するソノイの戦いぶりを見届けた。
- ドン8話「ろんげのとりこ」
何時もの様に愛を知るべく、オープンカフェで一般人の男性に逆ナンを仕掛ける。
だが、声を掛けた男にしつこく言い寄られて不快がっている所に現れた犬塚翼が男を追い払ってくれた。
翼の前に座って「言え。愛の言葉を」と伝えるが、逆に礼がまだである事を指摘されて素直に謝意を告げると、翼は「愛が知りたいなら、まず自分が誰かを愛する事だ。俺には大切な人がいるんでな。他の女に興味は無い」と答えてその場を去っていく。
このソノニと翼の出会いは、両者の間に大きな縁を齎す事を両者はまだ知らない。
- ドン9話「ぼろたろうとロボタロウ」
相変わらず喜怒哀楽を知りたくて周囲が気味悪がる奇行に走り、関わった雉野つよしにも逃げられた直後、彼と入れ替わりにソノザの前に現れ、ソノイの様子がおかしい事を告げる。
- ドン11話「イヌのかくらん」
桃井陣と面会し、獣人に関して問うソノイに、ソノザと共に付き従う。
- ドン13話「さよならタロウ」
喫茶店でティータイムと洒落込んでいる所にナンパして来た男を裏拳でKO。
その直後、水槽の魚を介して元老院からメッセージが入り、敵であるドンモモタロウの正体が嘗て、自分達の世界であるイデオンを危機的状況に追い遣ったドン王家最後の生き残りだと告げられた。
- ドン14話「みがわりジロウ」
バスガイドの獣人と交戦し、仕留められずに逃げられるソノイの前に現れ、「何をしているソノイ?獣人は不可殺の者。我々の力では倒す事は出来ない」と声を掛ける。
その後、ドンモモタロウを欠いたドンブラザーズと交戦となり、オニシスターを攻撃しようとして何故かソノイに阻まれてしまう。
本拠地に帰還後、「どういうつもりだソノイ!?なぜ敵を庇った!?」と相手を詰ると、当人が卑怯なやり方でタロウを討った事への後ろめたさを吐露した為に「だからと言って敵を庇うとは……」と呆れてしまった。
- ドン17話「ひかりとつばさ」
「驚いたぞ。お前がドンブラザーズの犬だったとは」
翼が飛び降り自殺をしようとしていた田辺誠を救う所を目撃し、イヌブラザーの正体が翼である事を知る。
「私にも分かった事がある。人は愛故に欲に歪み、憎しみあい、争う。違うか?」
自身の問いに対して「愛について語る心算は無い。恥ずかしからな」と答える翼だったが、それでも「だが一言だけ言うなら、愛は光だ。光が無ければ人は一歩も歩けない」とだけ返答した為、「今のは恥ずかしくないのか?」と突っ込みを炸裂させた。
その後、田辺が近いうちにヒトツ鬼になると予告し、翼に彼の闇を光に変えられるかと勝負を持ち掛ける。
田辺がヒトツ鬼化しない様に奮闘する翼と当人の遣り取りの後、再び翼の前に現れ……
「聞いたぞ今の話。予言しよう。お前の話が本当なら、お前の愛は辛い物になる」
と宣言。「どういう意味だ?」と尋ねる翼に対し、「いずれ分かる」とだけ返して去って行った。
- ドン18話「ジョーズないっぽん」
序盤で前回、目覚めたドンムラサメが自分とソノイの背後を横切ったのを感じた。
その後、「言え。何でも願いを叶えてやるぞ」と言って翼に接触するも、当の翼は「勝ったのは俺じゃない。人が人を思う気持ちだ」と返すだけ。夏美に会わせる事をちらつかせても本人は応じなかったが、逆に「面白い男だ」と言って翼への興味を高まらせた。
- ドン19話「はなたかえれじい」
ムラサメが脱走した事を、元老院からの連絡を受けたソノイから知る事となる。
- ドン25話「ヒーローしごとにん」
フレンチレストランの業績回復の為にドンブラザーズの5人が奮闘する中、ジロウと交戦。「一人で何が出来る?」と嘲るも、相手はドントラボルトに変身して対抗して来た。
- ドン26話「フィナーレいさみあし」
何故かビルの屋上に立ち、「もしドンブラザーズにMVPがあるとしたら、敵ながら犬塚翼が相応しい」と呟く。
- ドン27話「けっとうマジマジ」
タロウに対して決闘を申し込むも、その後ビリヤードに興じるソノイに「何をしているソノイ?遊んでいる場合か?」と苦言を呈するが、本人から精神の集中と返された。
その後、敢えて変身しないソノイに対してソノザと模擬戦を行い、物語後半でタロウとソノイの決闘に多くの闖入者が現れてカオスな様相を呈する中、彼女もまた乱戦の渦中へ飛び込んで行く。
- ドン29話「とむらいとムラサメ」
今日がソノイの葬儀でこれから式が始まると言うのに、何故か自分達がそれに招かれない事を疑問に思っていた。
その後、バスガイドの獣人をドンムラサメが屠るのを見て、「まさか不可殺の獣人が!?」と驚愕。それと同時に自身に何かあったらムラサメを頼る様に伝えていたソノイの真意を知る。
程無くしてニンジャークソードに取り憑かれた翼の姿を目の当たりにし、「よせ!犬塚翼!お前にそんな姿は似合わない!」と叫んで剣を取り上げるが、今度は自分が取り憑かれ、物凄い形相で暴れ回るもソノザの手で呪縛から解放された。
- ドン30話「ジュートのかりゅうど」
「今日は大事な提案がある。私達脳人とドンブラザーズで手を組まないか?」
前回、獣人を殺せるムラサメをソノザが手にしたのを受けて翼の元に現れ、獣人殲滅の共同戦線を張る様呼びかける。
「1時間後、大丹村の白い邸宅で。他の仲間達にもそう伝えろ。」
それだけ告げてソノニは去っていくが、そもそも翼はドンブラザーズの面子と顔見知りでない(と、本人は思っている)上に獣人の事も知らない為、残念ながらその提案は最初から破綻していたと言わざるを得ず、更に夏美の獣人から獣人の真実を告げられたタロウと交戦となり、共同戦線が戦う前から見事に決裂していた事を視聴者に見せ付ける格好となってしまった……。
- ドン32話「けっとうソノ2」
「ソノザ。お前何回同じ本を読んでいる?」
相も変わらず『初恋ヒーロー』に夢中になるソノザにそう問い質すと、当人から「83回」と返答が返って来た為、「良い加減にしろ!折角手に入れたムラサメが泣いているぞ!」と一喝。
「ソノイが倒されて以来、私は考えていた事がある。それを実行に移す!」
そう言って嘗てのソノイ同様、自分の全てを懸けてタロウに決闘を挑むも、タロウがすっぽかして仕事の手伝いをする羽目になる等、何から何までドン27話と同じ流れになってしまい、更に死んだ筈のソノイがタロウとそっくりな性格になって復活すると言う予想の斜め上を行く事態に遭遇してしまう。
- ドン33話「ワッショイなとり」
前回復活したソノイからお供扱いされ、対等な仲間の筈なのに不服だと異を唱えるも力ずくでねじ伏せられて従う事に。その後、ソノイのお供の一人として喫茶どんぶらへ赴き、ゲームバラエティ風コントの茶番に付き合わされてしまった。
- ドン34話「なつみミーツミー」
ソノイに連れられ、ソノザ共々正装してリムジンに乗り、ソノイ曰く特別な店で食事をする事に。やって来たのはおでんの屋台であった。ドンブラザーズも相席している中、おでんの蘊蓄を並べるソノイの様子を見て「調べたな……」と内心呟く。
だが、初めて口にしたおでんの味に感動したソノイが涙を流した事で、彼の中のタロウの成分が流れ落ちてソノイ本来の人格が戻った事をソノザと共に喜んだ。
その後、夏美と共に幸せなひと時を過ごす翼を遠くから眺めていると、ソノイから「お前は愛が知りたいと言っていたが、あの男に興味があるのか?」と問われ、悲哀を帯びた眼差しでこう呟く。
「あの男は茨の道を歩んでいる。いずれ傷だらけになるだろう。そして、愛と言う名の血を流す……」
- ドン36話「イヌイヌがっせん」
(犬塚翼?まさかお前まで獣人に……)
翼の奇行を目撃し、彼が獣人となった事を察する。
その後、夏美の獣人の前にソノザと現れると、「聞きたい事がある。獣人と人間界を繋ぐ扉は何処だ?」と彼女を詰問し、襲い掛かるがいなされて逃げられてしまう。
- ドン37話「イとニとザとシ」
眠りの森から生還した翼の元に現れて本人であると確信。去り行く彼の姿を見て蠱惑的な笑みを浮かべる。その後、ソノイに連れられておでん屋のおやじの屋台に赴いて食事となるが、その際にタロウが突っ掛かって来た事で伝言ゲームの茶番を演じる事に。彼女はソノイの発言を正確に伝えたにもかかわらず、後に続いたソノザとはるかのせいでソノイの奢りにされてしまう。
その後、監察官として現れたソノシに無理矢理跪かされる等のパワハラを受け、ドンブラザーズとの決闘を強いられる。
どんぶらにソノイ達と共に赴いた際に猿原真一からケーキを手に言い寄られるも突っぱねた。
そうして決闘にかこつけてソノシを始末すべく、何故か生還していた大野稔からソノザがヒトツ鬼を捕獲するのに同行して干戈を交え、果たして星獣鬼へと変貌させる事に成功し、そのまま追い詰めるが、仲間意識の強いソノイはソノシを倒す事が出来ず、ドンモモタロウとドントラボルタによって元に戻され、星獣鬼ングもドンブラザーズが撃破。
捨て台詞と共にソノシが去っていくのを見届けると同時に、ソノイから仲間を殺めたくない心情を明かされるのだった。
- ドン38話「ちんぷんかんクッキング」
電子鬼と戦うドンブラザーズ達との戦闘に参加し、乱戦を演じる。
戦いが終わった後、ソノイの姿が見えない事が気になっていたが、最高の卵から作られた煮卵を口にして天にも昇る気持ちになって、そのまま本拠地を浮遊する本人の姿を目の当たりにした。
- ドン39話「たなからボタンぽち」
いつもの様に愛を知りたい一心で真之介と言う男性に声を掛けてしつこく言い寄られる中、翼に助けられる。するとそこへ真之介の彼女であるたまきが乱入し、真之介の浮気へのフラストレーションから邪鬼に変貌する場面に遭遇。程無くしてドンブラザーズの残りのメンバーがその場に現れるも、そこへ彼らを始末しに現れたドン・キラーによって5人が蹂躙される一部始終を静観する格好となる。
その後、タロウへの義理立てをしようとするソノイの為にソノザと共にドン・キラーに挑むも返り討ちに遭い、「待って!私を置いて行くな~!」と叫びながら先に逃げる二人の後を追って戦線を離脱した。
- ドン40話「キケンなあいのり」
前回、犬塚の言い放った「どんなに離れていようと、俺と夏美は一緒だ。片時も離れた事は無い」という言葉が頭を巡る中、ムラサメにターゲットにされて負傷した犬塚と遭遇。ムラサメの手に掛かる前にと自らの手で介錯しようとするが、情の移った犬塚に刃を突き立てる事は叶わなかった。
そんな中、意識を取り戻すも視力を一時的に失っていた犬塚はすぐ傍に夏美がいると誤認した為、自身も「そう……私は夏美よ」と偽り、二人でムラサメから逃げ回る事に。
その後、人混みに紛れていれば安全と高を括ってレストランへ逃げ、そこで夏美への愛の理由を問うと、対する犬塚は夏美の事を、優しさが消えたり、綺麗じゃなくなったからといって嫌いにならず、好きでいられると強く答える。
そこへムラサメが強襲して背中を刺されて負傷。折しも狭山の獣人まで乱入し、爪で腕を切り付けられるも、負けじと反撃して再度二人で逃亡する。
土砂降りの中、やがて視力が回復した犬塚に騙していた事を詰られるも、自分を庇って受けた傷にシンパシーを感じた彼と共に再び逃げた先で狭山の獣人とムラサメに遭遇。狭山の獣人に襲われるムラサメを手にした犬塚の一太刀によって狭山の獣人は葬られるが、そこへ未来鬼ングの出現を受けて召喚された犬塚はフェードアウトしてしまう。
その後、犬塚の物になると言って彼に擦り寄るムラサメを見て、彼女はこう告げた。
「一つ教えよう。ムラサメだけが獣人を倒す事が出来る。獣人の夏美を倒せ。そうすれば本当の夏美は帰って来る」
真実と噓の半々を告げて去るソノニの目は、木立の暗闇の中で怪しく爛々と光っていた……。
- ドン41話「サンタくろうする」
例によって決闘の流れでオニシスターとキジブラザー両名と交戦した後、一騎打ちするドンモモタロウとソノイの二人の内、ソノイ側を応援する野次馬と化す。
だが、両者が倒れた際にソノイがタロウに相談を持ち掛けた為、後日どんぶらを三人で訪問。言い寄って来た猿原の顔にケーキを押し付けた後、他人に言えない相談だとして去って行くソノイと共に店を出る。
やがて、サンタを信じない同級生の少年二人に対して頑なにサンタを信じると言う少女・アキの前にソノイ達と共に現れるも、店内での様子を訝しんでいたタロウ達に問い詰められた為、脳人の習わしで今年は自分達がサンタクロースの役目を担う事になっているのだが、サンタを良く知らない為にその知識を求めていた事を三人でカミングアウト。
それを受けてタロウが幼い頃に会った事のあると言うリアルサンタと出会うが、本人は過去の失敗ですっかり落ちぶれてヒトツ鬼に成り果てており、現実を見てショックを受けるアキに彼の背中を押す事を促す。
光鬼となったサンタにドンブラザーズが対応する中、タロウに言われた通り三人で体力作りと笑顔の練習に励んだ後、サンタのコスチュームに身を包んでご丁寧に髭まで着け、夜の街を駆け抜ける。
そしてサンタを信じないと言っていた少年の片割れにプレゼントを配るのだった。
- ドン42話「ドンびきかぞく」
ソノイ、ソノザの二人と模擬戦を繰り広げた後、不意にムラサメがイヌブラザーに懐いた事をソノイが話題に出した横で笑みを浮かべていた。
- ドン43話「トキかけナゾかけ」
未来から現れたムラサメに狙われる椎名ナオキこと、同じく未来の鬼頭はるかの身代わりになって兎の着ぐるみを纏って逃げる犬塚を逃がすべく、更に自身が被り物をしてムラサメの注意を引くが、直後に現れたキジブラザーと交戦となった。
- ドン44話「しろバレ、くろバレ」
つよしに固く言われた外に出るなという禁を破り、元の勤め先のヘアサロンに赴く夏美の獣人を店の外から睨む。
その後、犬塚に夏美の獣人を倒す様に焚き付け、彼がイヌブラザーに変身して獣人と交戦する様を観戦。やがて犬塚がムラサメを手に夏美の獣人に斬り掛かり、止めを刺そうとすると突然、獣人を突き飛ばして身代わりに斬られる。
その後、犬塚に嘘を吐いていたと打ち明け、獣人の夏美を殺せば本物も死ぬ事を告げる。
ここに来て真実を知り、激しく動揺する犬塚の元にソノイとソノザが現れて「人間に近付き過ぎた」としてソノニを処刑しようとするも、仲間の情からそれが出来ずに処刑は免れたが、獣人の夏美を斬った事で激高したつよしがドンブラスターで犬塚を撃ち、直撃する寸前で今度は犬塚を突き飛ばして生身でドンブラスターの必殺技を受けてしまう。ソノニはボロボロになったまま街を彷徨い、雪の降る中で力尽きる。
犬塚が倒れた彼女を見つけて抱く中、傘をさして介人が現れ、翼のキビ・ポイントでソノニを蘇生。だが、その代償として2人は決別する事になるのだった……。
- ドン45話「カカむらガガむら」
どこかのビルのエレベーターにソノイとソノザの二人と乗りながら、人間に近付いてしまった事に関して今後の身の振り方を話し合い、自身もドンブラザーズの仲間になれば翼の傍にいられると夢想するも、1階にエレベーターが到達すると同時に客の群れに押し潰される。
その後、どこかの喫茶店で映画監督にスカウトされるが、すぐに別の女性に目移りされる。だが、その女性は脳人の同胞であり、しかも顔見知りらしく……。
直後にソノザと共に百獣鬼との戦いの真っただ中にあったソノイの元へ、知り合いの脳人が現れた旨を知らせに駆け付けるが再び現れたソノシ、そして自身の出会ったソノゴとソノザが会ったソノロクの手により、雉野が目の前で消滅させられる光景を見せ付けられたのだった。
- ドン最終話「えんができたな」
ソノザと共に道を歩いていると、処刑人に追われるソノシと遭遇。無理矢理手にしたムラサメにソノシが粛清される所を目の当たりにすると、記憶を失い掛けているタロウと最後の一時を過ごすドンブラザーズとソノイのいる屋台へと、矢を放って救援要請を伝える。
その後、駆け付けたタロウ以外の面子と共に処刑人に立ち向かうも歯が立たずに追い詰められ、ピンチに陥るが、そこへはるかの漫画で記憶を取り戻したタロウがドンモモタロウになって参戦。彼の放った鶴の一声によって全員で名乗りを上げ、ドンモモタロウが脳人の処刑人を瞬殺する場面を見届けるが、そこにタロウはいなかった……。
戦いが終わった後、本名不詳の指名手配犯として翼と共に逃亡生活に入るが、本人的には愛の逃避行の感覚なのか、満更でもない様子だった。
そしてこの一年間、ドンブラザーズとして戦って来た自身の出来事を漫画として発表し、見事に賞を獲得したはるかの授賞式に、仲間達と共に出席するのだった。
(翼と共に並んで堂々と授賞式に登壇しているが指名手配がどうなったのかは不明)
余談
- 名前の由来は恐らく「その2」から。
- 怪人形態の元ネタはコンドールマンと思われ、武器名もそれにちなんでいる。また、2つ吊り目、翼の意匠や射撃武器を使う事もある事実等から『超神ビビューン』のバシャーンもモチーフではないかとする意見もある。
- コンドールマンは脳人と同じく人間の欲望から生まれた怪物と戦うヒーローだが、皮肉にもそのスタンスは正反対。コンドールマンはあくまでも人々へ善の道を説き、その模範として戦うのが本分なのであって、その源流となる人の命までは奪ったりしないのだ(善も悪も人から生じるものであるから)。
- 序盤から登場する顔出し女性幹部はケガレシア以来実に14作ぶりである(その間に登場した2人はどちらも中盤から登場)。また、宮崎氏は初登場時19歳と敵幹部役としては非常に若く、ナイとメア以来17作ぶりの10代が演じる敵幹部(ナイが当時16歳、メアが当時19歳)となった。
- 宮崎氏は戦隊ヒロイン(鬼頭はるかに当たるが、設定が確定していたかは不明)も受けていたがそちらは落選し、マネージャーから悪のヒロイン役での採用を知らされた。また、この結果を家族に伝えたところ翌日から家でのあだ名が「悪い女」になったという。
- そのニチアサにしては30分前の敵側の女幹部よりも刺激的な衣装(あちらも肩出しのドレスだが全体的に見るとこちらの方がややインパクトが強い)と宮崎氏の演技から、製作発表の時点で視聴者から高い評価を得て(同時に視聴者の目を釘付けにして)おり、前々作のヨドンナにならい「ソノニ様しか勝たん」のタグが(ピクシブ百科事典では)早速できてしまった。
- 兼ねて公式でも彼女の人気の高さは把握しており、ソノイとソノザを差し置いて本編切り抜き動画が出ている(タイトルにもデカデカと「"妖艶なる魅惑の戦士!ソ・ノ・ニ!!"」と やたら主張が強く書かれている )。
- 回を重ねる毎に犬塚と絡みが増えるが、度々その絶対領域をデカデカと映し出されている。 監督及びカメラさぁ···
- 本人は「自分だけ衣装がヘソ出しで寒い(笑)(要約)」と語っている。しかも衣装の採寸測りの段階でお腹を凹ませた事を後悔している模様。
- ドン8話にて男性にナンパされているが、その男性の中の人は後に『爆上戦隊ブンブンジャー』にて振騎玄蕃を務めることとなる。
関連イラスト
関連タグ
ミニスカート(inショートパンツ)/ニーハイソックス/絶対領域:最近の女幹部には珍しいトリプルハッピーセット。
ヴィーナスの誕生:彼女が興味を示していた絵画。特にゼピュロス(西風の神)とフローラ(花の女神)夫婦の関係に注目していた。
ステイシーザー/ハカイザー←ドンムラサメ/ソノイ/ソノニ/ソノザ→オオクワガタオージャー