概要
革靴の一種であると同時に、「スリッポン(英:slip-on。靴紐の無い靴の総称)」の一種でもある。
元は西欧圏における室内履きや作業靴として広まったものと言われており、どちらかと言うと後者の位置付けの方が意識されがちである。
「ローファー」自体、「英:loafer=怠け者」という蔑称を由来としており、特に西欧圏では現在でも悪い意味で他の革靴とは一線を画する存在として扱われている。
一方アメリカ大陸では、スーツと合わせるスタイルもよく見られる。
これはかつてアメリカ合衆国のエリート大学生の間でローファーが流行し、卒業後もそのまま社会に広めていった事が大きく影響していると考えられている。
日本の場合、近代化は西欧流・現代化はアメリカ流で行った歴史から両者の認識が混在しており、制服の中でも第二次世界大戦後に広まったブレザーと、そもそも戦前は洋服を着る習慣自体が根付いていなかった女性の着用のみを「正装」と認める傾向が強い。
細かい事を言えば、私立校では中高生共通で通学靴として使用されているが公立学校では義務教育制度等の兼ね合いで中学校までと高等学校その他で扱いが変わってくる地域も多く、中学校までは逆に革靴自体の着用を禁止している場合もある。
更に、私立の女子校ではストラップシューズを指定している場合などもあり、ブレザーだからと言って必ずしもローファーを履くというわけでもない。
こうした事情から、最大公約数的に「公立女子高生の通学靴」と捉える向きもある。
人によってはローファーが固くて苦手で、義務教育が終わっても運動靴を履き続ける者もいる(そういう人向きの、布や柔らかい皮でできたローファーもある)。
カラーは基本的にブラックとダークブラウンもしくはブラウンが主である
製法やデザインによって「コイン・ローファー(ペニー・ローファーとも)」「ビーフロール・ローファー」「タッセル・ローファー」等の細分化が可能であるが、pixivではそこまで意識される事はあまり無い。