概要
高等学校( こうとうがっこう 英語:Senior High school(中学校との比較の為)ないし、High school(アメリカ合衆国では州によって言い方が異なる(中学校をMiddle Schoolと呼ぶ事と比較する関係上))、またはUpper Secondary School )とは、学校の一種である。通称「高校」。なお、現代の日本においては、中等教育(後期)のための機関とみなされる。なお高等教育のための機関は、大学などが担っている。
解説
現代の日本においては学校教育法第50条により、『中学校における教育の基礎の上に、心身の発達及び進路に応じて、高度な普通教育及び専門教育を施すことを目的とする』学校と定義されている。
この教育を受けることにより大学、短期大学、一部の専門学校への入学資格を得ることができる。
また、公立学校と私立学校に分けられ、この学校に関しては公立学校は都道府県が運営する場合が多く、市町村や国( 国立大学付属高校など )が運営する施設は多くないが、存在する。
また、高等専門学校は高等教育に分類され、この学校では中等教育後期および高等教育を行う。
高等学校の分類
日本では高等学校は次の通りに分類される。
- 授業を行う時間帯、季節、方法などの違い
- 学年による教育課程の区分の有無
- 学科による分類
「普通教育を主とする学科(公式名称: 普通科)」、「専門教育を主とする学科(通俗名称:専門学科)」、「普通教育及び専門教育を選択履修を旨として総合的に施す学科(公式名称:総合学科)」
に分類される。(因みにアメリカ、イギリス、カナダなどの高校は総合学科が多い。)
これ以外に主に工業・水産・福祉などの専門教育分野を深めることと、社会人の再教育を目的として1年以上の教育を施す「専攻科」も存在する。
そのほか
戦前における高等学校、すなわち旧制高等学校は、高等学校令に定められた高等教育を行う学校であり、現在の大学の教養課程に当たる。なお現代の中学校および高等学校が行う教育は旧制中等教育学校であり、これらは旧制中学校・高等女学校・実業学校などで行われた。このため、現在の教育制度とは大きく異なる。
諸外国では中等教育を行う機関としてフランスにおいてはリセが、ドイツではギムナジウムが存在する。また、高等教育への進学のための学校と就職のための学校が厳密に分けられている場合がある。