概要
日本では4年制が基本の大学だが、3年制以下の大学をこう呼ぶ。看護学科などの医療系以外は2年制が圧倒的に多い。併設の大学の「短期大学部」を称するケースも多いが、短期大学は併設される大学の一学部という扱いではなく独立の学校と位置づけられる。
卒業後4年制への編入もできたり、上に「専攻科」が設けられている場合もある。
文系短大では小学校、幼稚園などの教員免許を取得できる課程を持つ学校もある。
かつては女性が「短大卒業後すぐ結婚」「一般職で数年働いたのち寿退社する」ことも多かったため、教養系や文学系、家政系の短大に進学する者も多かった。
しかし1990年代には女性の高学歴・キャリア志向の強まりにより、資格取得志向でない短大への需要が減少。2000年代以降は就職氷河期、少子化、リーマンショック不況により「文系短大は就職に不利」との見方がいっそう広まり、短大の志望者が激減し経営は苦しくなる一方となった。
国立の短大はすでに消滅し、公立短大は14校のみとなった。私学の短大も廃校が相次いでおり、系列の大学に吸収合併されたものも多い。医療系短大も医学の進歩により学習量が増加して短大では時間が足りないため、4年制への転換が進められている。