概要
ギムナジウム(Gymnasium)は、ドイツおよびその近隣諸国の、伝統的な7年制または9年制(10〜19歳)の大学進学を前提とした中等教育機関。
日本では下記の影響で「全寮制男子校」として受け止められていることが多いが、寮制でないもの、男女共学も普通にある。
ヨーロッパではほかにも似た教育機関があり、フランスでは「リセ」と呼ばれている。
イギリスのイングランド・ウェールズにあるパブリックスクールは、似たようなイメージで見られる事もあるが、「私立」「入学基準が厳しく、学費も高いため、上流階級の子弟が多い」という大きな違いがある。
日本の少女漫画において
24年組と呼ばれる漫画家たちによる少女漫画にはギムナジウムを舞台としたものが見られ、ギムナジウムものと呼ばれ現在まで親しまれている。
有名なものでは萩尾望都の『トーマの心臓』、「11月のギムナジウム」、『ポーの一族』内の「小鳥の巣」、竹宮惠子の『風と木の詩』など。
少女漫画の金字塔にあたり、ある種の読者層にとって聖域・バイブル的存在として崇拝されていることも少なくない。
たいていは良家子息の集まる歴史ある全寮制男子校が舞台、人間関係の中で揺れ動く少年達の心情などが描かれる。思春期特有の少年愛的な関係が見られることも。耽美な雰囲気が特徴。
「ギムナジウム」という一つの世界観として、現代でも二次創作界においてパロディとして上記漫画の雰囲気をかたどった作品などもよく見られる。
細身の制服にリボンタイは鉄板である。
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パブリックスクール …厳密には色々と違う。