概要
京都府にある小中高一貫の私立高校(つまり、附属小学校・中学校が存在)。
旧称・東寺高校。
東寺高校時代は工業系職業科である自動車科や商業科があり、男子校でありヤンキー学校として知られていた。
1962年に校名を変更するとともに校則を厳しくして不良生徒を追い出し、進学に力を入れるテコ入れを行い商業科を廃止して特進科を設ける。
1970年代末から進学実績が急上昇、普通コースを「I類」、自動車コースを「II類」、特別進学コース・準特別進学コースをそれぞれ「III類A・III類B」と名を改める。
やがて京都市公立高校の総合選抜導入により公立の信頼性がガタ落ちして私立志向が高まったことに乗じてさらに進学実績を強化し、1985年には中学校を併設、1993年にII類を廃止して完全に進学路線に舵を切った。
京都大学や国立大学医学部への合格実績上位クラスに躍り出て名実共京都トップの進学校の座を確立した。
2006年には共学化、制服の変更、2011年には運営法人を学校法人真言宗洛南学園に移管、さらなるテコ入れをはかる。2013年には現在の「空パラダイム」「海パラダイム」とコース名を改め、2014年には小学校を設立。
これらの策が吉と出て、総合選抜廃止で京都の公立高校が復権し他の私立校が苦戦する中でトップ進学校の座をキープしている。
真言宗開祖空海から名前を取った「空パラダイム(旧Ⅲ類)」、「海パラダイム(旧Ⅰ類)」および中学からの内部進学の3コースからなる。
文武両道を掲げる西日本有数の進学校であり、スポーツ分野においても特に陸上、体操、バスケットボールにおいて優秀な成績を収める。
体育祭の他に年間を通じて全校生徒が参加するスポーツ大会が開催され、種目はバレー、水泳、サッカー、バスケ、柔道、陸上と多岐にわたる。
真言宗総本山である高野山での1週間に及ぶ勉強合宿なども行われる。
宿泊する宿坊によって全く環境が異なるため男子にとっては食事、女子にとっては風呂の良し悪しが死活問題となる。
また各種行事において生徒の自主性が重んじられており特に9月の体育祭の応援団や所属グループの巨大イラスト及び10月の文化祭においてその本領が発揮される。
なお生徒にとっては放課後居残りで体育祭と文化祭の準備を同時並行させられる上に10月末には中間考査が控えているという中々タイトなスケジュールとなる。
部活動
多くの部活動において全国出場、優勝の記録を持つ。
全国大会や世界大会で優秀な成績を収めた個人及び団体は始業式もしくは終業式において全校生徒の前で表彰される...が、強豪クラブを複数抱えることもあって生徒の多くはその環境に慣れてしまい世界大会レベルでないと驚いてもらえない。
一部の体育系クラブには全国大会を目指し厳しい練習をこなすⅠ部と楽しく運動することを目的としたⅡ部が設けられている。
Ⅰ部は海パラダイムの生徒が主力を占め、Ⅱ部は空パラダイムや内部進学生が多く加入する。
バスケットボール部
夏の高校総体出場44回・優勝2回、旧ウィンターカップ出場40回・優勝4回を誇る強豪。
ウィンターカップでは2006年~2008年にかけて史上2校目となる3連覇を成し遂げた。
京都では並ぶ者のいない強豪であり初出場の1971年から2015年まで44年連続インターハイ出場を成し遂げていたが昨今は東山高校にその席を譲っている。
体操部
高校総体優勝8回、京都府新人大会50連覇。
陸上部
インターハイでは以下の功績がある。
夏季競技で総合優勝6回し駅伝競技も出場を19回した。
水泳部
京都府高校選手権33連覇。
バレーボール部
インターハイ出場20回・優勝1回、春高バレー出場21回、全国私立高等学校選手権大会優勝3回。
吹奏楽部
全日本吹奏楽コンクール金賞4回、全日本高校吹奏楽大会グランプリ2回。
主な卒業生
桐生祥秀:陸上選手。日本人唯一の100m9秒台を記録に持つ。
福澤達哉:バレーボール選手。北京五輪日本代表。
富田洋之:体操選手。アテネ五輪日本代表。
谷口大智:バスケットボール選手。U-18日本代表。
比江島慎:バスケットボール選手。日本代表。
鏑木連:作家。
RYOTA:アーティスト。「Qyoto」のキーボード&サックス。
モデルとなった架空の学校
洛安高校(SLAM DUNK)
洛山高校(黒子のバスケ)
関連タグ
外部リンク
公式サイト(学校)
公式サイト(吹奏楽部)