概要
当初の予定で期待されていた程度の成果を上げられなかった、もしくはそれまでに比べて状況が悪化している物事に対して改善する手を入れること。改善の手段そのもの。
「てこ」(ジャッキ)を入れて重いものを「持ち上げる」、つまり支援するということに由来する。
Pixivでは主に特定の劇作品(視聴率のふるわないテレビ番組、アンケート結果や売上の芳しくない漫画作品など)に対して、人気向上のために話の途中から何かしらの新しい要素、展開、コンセプトを盛り込むことを指す場合が多い。
人気が未確定な放送前であっても、中だるみしないようあらかじめスケジュールに「テコ入れ回」を織り込んでおくこともある。
うまくいけば商業的な成功は見込めるが、滑った場合は作品の魅力低下・コンセプト崩壊などを招き、グダグダになって終了する可能性も否定できない。そうなった場合、「余計なことをしてくれた」とファンから批判されるのは間違いなく、かなりリスキーな方法といえる。
もっとも、そのまま行けば打ち切りが目に見えている状況では、存続のために大幅なテコ入れをせざるをえないことも多く、実際に成功するケースもあるのは確かである。
なお、ゲーム作品(特にソーシャルゲームなど)でも初期に実装されたユニット性能が直近で実装されたユニットよりも性能差がかなり出てしまった場合、アップデートや最終上限解放などの手段でテコ入れをするケースも存在する。この辺りは魔改造も参考にされたし。
(この手の調整が行き過ぎてバランスブレイカーになるのは、また別の話である)
フィクション作品でよくあるテコ入れの方法
- 話の路線を変更する。特に『週刊少年ジャンプ』では、当初ラブコメや大人しいファンタジーだったものが、いつの間にか異能バトルものになるケースが多い。
- 特撮では高年齢層の視聴者向けのハード、シリアスな路線から、本来の主要視聴者層である児童向けの作風にシフトするのもよくある話。当初の流れが好きだった読者からすれば困惑する話だが、結果として大人気作品に化けることもあるため、一概に否定はできない。→参考(アニヲタWiki)
- ウケると思われる要素を持ったシーンを増やす。
- 新キャラの唐突な登場やゴリ押し
- 既に退場した人気キャラクターを再登場させる
- 死亡したはずのキャラクターや、本来一話、一エピソード限りの予定だったゲストキャラを何かと理由をつけて復活させるなど。
- シリーズものの場合、過去作の人気キャラクターを脈絡なく登場させるパターンも多い。
- 人物の入れ替え。
- タレント声優の起用
芸能系でよくあるテコ入れの方法
- 芸名やグループ名を変える(改名)
- 過去の名義をなかったことにして再デビューするケース(別人扱い)や、活動の場に合わせて別名義という形にしていることもある。
- (グループの場合)メンバーの入れ替えやグループそのものの人数の増減など
- 入れ替えの対象となったメンバーは、系列グループに移籍・掛け持ちさせる、事務所はそのままソロに転向することも
- テレビやメジャーな映画などから場所を移す
関連タグ
ディスレース:ヤイヤイ・ヤルカーに「テコ入れ隊長」と言われてしまった。その扱い今回の発言が出た公式ブログでも……。