概要
特定の劇作品において、話の途中から何かしらの新しい要素、展開、コンセプトを盛り込むことを指す。
視聴率のふるわないテレビ番組、アンケート結果や売上の芳しくない漫画作品などに対して、人気向上のために行われることが多い。中だるみしないよう、あらかじめスケジュールに「テコ入れ回」を織り込んでおくこともある。
うまくいけば商業的な成功は見込めるが、滑った場合は作品の魅力低下・コンセプト崩壊などを招き、グダグダになって終了する可能性も否定できない。そうなった場合、「余計なことをしてくれた」とファンから批判されるのは間違いなく、かなりリスキーな方法といえる。もっとも、そのまま行けば打ち切りが目に見えている状況では、存続のために大幅なテコ入れをせざるをえないことも多く、実際に成功するケースもあるのは確かである。
フィクション作品でよくあるテコ入れの方法
- 話の路線を変更する。特に『週刊少年ジャンプ』では、当初ラブコメや大人しいファンタジーだったものが、いつの間にか異能バトルものになるケースが多い。特撮では高年齢層の視聴者向けのハード、シリアスな路線から、本来の主要視聴者層である児童向けの作風にシフトするのもよくある話。当初の流れが好きだった読者からすれば困惑する話だが、結果として大人気作品に化けることもあるため、一概に否定はできない。
- 新キャラ登場。
- ウケると思われる要素を持ったシーンを増やす。
- 時事ネタに走る。直近の流行作品を意識した要素を盛り込む、人気タレントによく似た(パロディ的な)キャラクターを出すなど。
- 女性キャラクターのお色気シーンや男性キャラクターのBLシーンを投入する。ただ、これらは半ばお約束と化しているため、安定した人気を誇る作品でも出てくることは多いので区別は困難。
- 死んだ人気キャラクターを生き返らせる。
- レギュラー入れ替え。
- 役者入れ替え。
- シリーズものの場合、過去作の人気キャラクターを登場させる。
芸能系でよくあるテコ入れの方法