6期ねずみ男
ろっきねずみおとこ
CV:古川登志夫
2話から登場。従来通り主役級ポジションで、活躍頻度的には4期以前の毎回登場に近くなったが、一方で前作の5期同様に未登場回もある。
ポジションとしては相変わらずのコウモリ野郎だが、本作では彼以上に愚かな登場人物(特に人間)が多数蔓延り、それを解決する立場にあるはずの鬼太郎が結構未熟である為、相対的に達観した年長者としての面を見せることも多い。
服の色が3期までのようなグレーに回帰したが、顔つき自体は前作に近い。不潔さが目立つシーンは減少しているが、従来より控えめながらも4期以来で皮膚病が描かれるようになり、全身が妖怪カビの塊と化した事まである。
時代の流れに合わせ、報酬計算は電卓となったほか、画面の割れたスマートフォンを愛用している。
戦闘力は歴代に比べて低く、ぶっちゃけ土壇場のタフさと悪運の強さ以外は人間並み。そっち系の人に凶器で脅された時もビビって何もできなくなるほどで、戦闘には基本的に参加しない。得意の悪臭攻撃も技だとか特殊能力だとは到底呼べるものではなく、ただの万年不潔ゆえの体質という扱いであり、そこまで汚いのに健康体なのもネズミの半妖だからという側面が強い。
しかし「たった一つの得意技」と称するおならの威力だけは非常に抜群であり、34話で窮地に陥った鬼太郎たちを救うために放った一撃は凄まじい威力を見せ付けた。(ついでにライターで点火して爆発させている。くっせぇ)
4期同様、半妖ゆえに人間からも妖怪からも爪弾きにされながら生きてきた自分の立場を憂う発言をしており、仲間がいる鬼太郎に鬱憤をぶつけた事もある。
弱い代わりに毒舌家ぶりや皮肉屋ぶりは強烈で、事件が起こるたびにその本質を突いた発言をすることが多い。13話では安易かつ無責任な情報を拡散し合ってお互い釣られる人間たちの愚かさに「他人の口車が本当に真実かどうかは全く考えねぇ挙げ句、フェイクな噂を撒き散らす片棒担ぎ」と嘯いていた。また、人間の死体を取引のネタにしたり、ヤクザや殺人犯などのお尋ね者とも頻繁に取引をするなど、歴代以上に裏社会にどっぷり浸かっており、その界隈でボロ儲けしていたりするが、その一方で年金不正受給のために母親の遺体を売ろうとした男には「世も末だねえ」と皮肉ったりもしている。(まあその遺体は火車に食料として提供したが)
戦争については非常に強い嫌悪感を顕にすることも今期での彼の特徴。(演じた古川氏も実際に戦争で兄を失っている。)
20話において、太平洋戦争を「本当、嫌な時代だったぜ」と語り、慰霊碑に真っ先に手を合わせるなど、国内外かは定かではないが、太平洋戦争を肌で感じてきたと思われる発言や行動も見られる。
戦争について本人はそれ以上語らなかったが、葬られずにいた戦没者の遺骨を、供養もせずに遺棄しようとしていた森林伐採業者には「国を守る為に戦ってきたご先祖様を捨てようというのか」と強い憤りを見せた。
玉藻前の策略で世界大戦になりかけた際は、鬼太郎が戦っていることを知り、総理邸に乗り込んで「鬼太郎が何とかしてくれるから待て!」と大暴れして、戦争が起こるのを阻止するという快挙を成した。
ぬらりひょん編では人間によって鬼太郎が銃殺されてしまい悪堕ちしてしまうが後に正気に戻り、復活してバックベアード爆弾と戦う鬼太郎のために得意の弁舌で人間と妖怪の心を1つにして鬼太郎を応援し、バックベアード爆弾撃破に貢献する。
商才に関しては従来以上の規模のビジネスを興す事が多いが、結局いつものように破綻したり、仮想通貨などの投資で大損しては借金取りにしょっちゅう追われている。儲けた際は必ず豪遊するのがお約束。
狡猾でドライな性格を垣間見せる場面も多く、欲深い人間や騙されやすい妖怪を平気で利用する描写もある反面、迫害される立場の人間を犠牲にするにはためらう一面も見せる。
また名無し編クライマックスの序盤では、妖怪ポストに鬼太郎ファミリーへのファンレターが届いた際には、それを利用しようとするどころか他のファミリーのメンバーに苦言を呈していた。しかし論破されてしまい、去り際に「絶対痛い目を見るからな」と忠告する。そしてその通り、鬼太郎達は最大の危機に直面する事に…
『地獄の四将編』からは、金儲けがてらにスキャンダルをマスコミに売り渡すなどして、相手を社会的に抹殺すると、ある意味えげつない方法を取る様になった。大概は事態の悪化に繋がるが、64話の人間サイドの悪役・鬼久保一家に対し、辰川翔子に暴言を浴びせて暴力を振るった映像をマスコミに売り渡して成敗した場面には、視聴者から思わず称賛の声が上がった。(あれはでかした)
- 似た方法でバイトテロによる炎上攻撃も行うが、こちらはねずみ男にもデメリットはあるため、ほとぼりが冷めるまで身を隠す羽目になっている。
鬼太郎に対してはしょっちゅう金儲けに誘っており、人間から鬼太郎が暴力を振るわれた際は慌てて心配したりなど、懐っこい様子を見せている。絶交宣言した直後でも、有事の時は鬼太郎が救助に駆け付け、彼のピンチを身を呈して庇うなど、互いの友情は厚い。
名無しとの決戦において、追い詰められ、頼りとする父も亡くした(と思い込んだ)鬼太郎が自分を見失いかけた時には、涙ながらに気合を入れて立ち直らせた(この展開はシリーズ構成の大野木寛曰く、演じた古川登志夫の演技に触発されてのこととしている)。
- 鬼太郎も石動零に対して「ねずみ男の存在を許せる自分でありたい」と言い放ち、最終決戦では海外に亡命しようとしたねずみ男に「お前が生きていてくれれば嬉しいよ」と語るなど、5期と同等あるいはそれ以上に彼らの関係性が特に深く掘り下げて描写された。
もしもこの友情が無ければ、クライマックスは一年目、二年目共に間違いなく詰んでいただろう。二年目では事態悪化の一因にもなってしまったが…
恒例の鬼太郎を裏切る描写も激減しており、鬼太郎ファミリーに対しては一緒に団欒したりと親しく、ファミリーも歴代と比較するとねずみ男への態度はかなり軟化している。
ねこ娘とは天敵関係で、悪事を働くたびに怒られたりお仕置きされたり、よく口げんかもするが、仲は険悪なわけではなく、状況によってはお互い心配し合っている。
しかし、鬼太郎ファミリー以外やそれに親しい人間や妖怪以外には種族問わず基本的に無関心な態度を取る場面が多く、悪事は働いていなくても、お金にならない相手はあっさり見限るなどの冷徹さも目立つ。
- この落差は、その出自から孤独で他人を信用できないねずみ男にとって、むしろ鬼太郎ファミリーとまなこそが例外的な「身内」であるため。特にまなの場合は、紆余曲折ありながらも、人間の中ではただ1人信じられる相手となっている。
当初はまなに対しても基本的に無関心であったが、餓死寸前の状況から彼女にパンを貰い助けられて、一度だけ惚れ込んだ描写がある(貰ったパンを大事にしすぎてカビさせてしまうほどだった)。この時まなの優しさを自分への好意と勘違いしてしまい、本人なりには恩返しのつもりだったが、不器用にストーカー紛いの行動となって空回りしてしまった。
結局、まなには「知り合い」としか思われていない現実にショックを受けて一気に冷めたのか、その後は特に友好的な態度を取ることはなくなったが、べつにどうでもよくなったわけではないようで、4クール目のEDでは彼女をゲゲゲの森の仲間たちと同じ感覚で見ているような描写がある。事実、最終回では人間への憎しみに駆られながらも「まなを殺すことなんてできない」と涙をこぼした。妖怪大裁判で鬼太郎を罠に嵌めた際も「たかが500年。妖怪にとっちゃ大した時間じゃない」と悪びれなかったが、まなの「妖怪にとっての500年と人間にとっての500年は違う」という言葉に折れてあっさり口を割っている。
一度美女・石山妖子とは結婚にまで至ったこともあったが、彼女の正体は結婚詐欺を生業とする妖怪・石妖で、ねずみ男は有り金を全部奪われ、更に結婚式の費用のために良からぬ筋から借金をしたために、過酷な取り立てに追い詰められる羽目となった。
それでも石妖を嫌いになれず最後まで庇っていたのは、高価な結婚指輪が持ち去られなかったため、彼女を信じようと思ったからである。
- 石妖にもねずみ男に対し、何か思うところがあった様子が描写されている。詳細はリンク先を参照。
声を演じる古川登志夫は「5期の時にもねずみ男役でオーディションを受けたが、落選していた」と語っており(その後蒼坊主役で準レギュラーになった)、念願のねずみ男を演じられる事態に喜びを表している。
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この作品は、ゲゲゲの鬼太郎(6期)の夢創作です。内容としては、ゲゲゲの鬼太郎のねずみ男夢です。 物語の舞台は映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』のその後という設定です。そのためネタバレを含む可能性がありますので、ご注意ください。 また、主人公は鬼太郎の姉という設定です。この二点が問題ないという方のみ、先にお進みください。 ※本作は、7/7にWebで無配予定の夢本サンプルです。 今回ご覧になることが出来る作品(3章分)の他に、 数章の夢小説+過去イラスト+過去イラストリメイク+新規イラスト などの収録を予定しています。9,504文字pixiv小説作品