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CV:沼田祐介



アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」(6期鬼太郎)の第40話「終極の譚歌 さら小僧」で登場したゲストキャラ。なお、サブタイトルの「終極」とは事の最後、「譚歌」とは物語詩(バラード)のことで、物語の行く末を暗示するものとなっている。


第40話のあらすじについてはこちらを参照。



概要編集

売れないお笑い芸人(漫談家)で妻子持ち。

12年前には「ビンボーイサムの貧乏漫談」がウケてブームとなり、コンテスト番組「お笑いグランプリ」で準優勝するという輝かしい経歴を持つ。

が、後が続かず一発屋と成り果てており、屋台で居合わせた酔っ払いの中年からは懐かしキャラ扱いされる有様だった。


第40話は自らもお笑いユニットを組む「伊達さん」がシナリオを担当。そのためビンボーイサムの心情や、作中で描かれる待遇の変遷がやたらにリアルである。


芸を見にではなく、椅子に座りに来ているだけの観客しか入らない寂れた寄席。楽屋では火鉢で餅を焼き、暖房をかねての食事をとりながら仲間と愚痴をこぼしあう毎日。

それが、妖怪さら小僧から盗んだフレーズがあたった途端に一変する。仕事場はテレビ局へ、食事は豪華な幕の内やお洒落な専門店のカレーセットへ。プロデューサーは猫なで声で擦り寄ってくる。さらに「お笑いグランプリ」の決勝進出も決定し、かつて果たせなかった優勝の夢を燃え立たせる。


何度命がないと警告されても、すでにその全てを手放せなくなってしまったイサムは、最後の最後に、ステージの上で「ネタがウケないこと」への恐怖に追い詰められてしまう。


その選択ゆえに導かれた結末に対し、放映当日のtwitterはもちろん、ピクシブでも彼を取り上げた作品には、コメント欄に様々な意見が寄せられることになった。


余談編集

売れていたころの貯蓄か、それとも妻の働きによるものか、山田とその家族は良い一軒家に暮らし、妻子の身なりも小綺麗で、特に金に困っている様子は見られなかった。

逆に言えば、それだけに過去の夢にしがみつく動機は彼自身の欲だったと察せられる。作中でねずみ男が彼に向けた「家族なんかどうでもいいからもう一度脚光を浴びたかった。それがあんたの本心だ。」は、真実をついていたと言えるだろう。



関連タグ編集

ゲゲゲの鬼太郎 6期鬼太郎 さら小僧

著作権侵害 不幸 因果応報 自業自得 バッドエンド 仏の顔も三度まで


房野きらら…第15話のヒロイン。コンプレックスから逃れ、望み通りの人生を生きるために妖怪の力を利用し、最後には周囲の説得を振り切って自らの運命を選択する。シチュエーションはビンボーイサムと似ているが、全く異なる結末を迎えた。第40話放送後、ファンの間ではきららとイサムの何が違ったかについて、考察が行われた。

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