概要
2019年4月より2年目に突入した6期鬼太郎の新編。
鬼太郎を追う謎の少年・石動零とは何者なのか!?地獄と言えば閻魔大王が支配している筈だが…『地獄の四将』とは一体…。秘密裏に行動する鬼太郎の本当の目的が語られた時、人間と妖怪の物語がまた大きく動き出す。
ストーリー
平成から令和へと元号が変わる影響で、鎮護国家(仏教の力を以って国家を守護する呪術)の力が不安定となり、その隙を突いた何者かの手引きにより『大逆の四将』が脱走。四将の魂がなければ地獄が崩壊してしまう。全てを知った鬼太郎は『名無し最終決戦編』で命を落とし、魂も消滅したねこ娘を生き返らせる見返りとして、四将を退治し、その魂を地獄へ連行する契約を閻魔大王と交わす。
一方、かつて大逆の四将を地獄に封印した法師集団・鬼道衆の石動零は、脱走した四将の内の1体・玉藻前に封印された逆恨みとして里を滅ぼされた事で復讐の鬼となり、四将の魂を巡って鬼太郎と対立する。
そんな中、魔女のアニエスの連絡によってバッグベアードを復活させるために、女吸血鬼カミーラは世界中の吸血鬼を使って人間の生き血を集めようとしている事を知る。
大逆の四将の捕獲とバックベアードの復活の阻止のために、鬼太郎の戦いは更に激しくなるのだった。
鬼太郎は、目玉おやじ、ねこ娘、一反木綿などの仲間の妖怪の助けを借りて、四将の内の1体・黒坊主の魂を回収するが、鵺の魂を零に吸収されてしまう。
四将の捜索が続く中、まなの前に伊吹丸と名乗る鬼の青年が現れて、彼女に協力を求める。
実は伊吹丸は日本の大妖怪酒呑童子の息子で、京の都を全滅させ更にはその住民を大江山の隠れ家に1人残らず捕獲するが、都の姫君と恋に落ちた事がきっかけで父を裏切って、姫君や住民を連れてとある村に移るが近隣の国の住民によって、自らの村を焼かれてしまった上にその住民まで殺されてしまい、中でも姫君の胴体を盗まれてしまう。近隣の国とその住民を全滅させたのが元で、鬼道衆と激しい激戦の末に地獄に封印されてしまった事から、大逆の四将の1人になってしまう。そして何者かによって現代に舞い戻ってきた伊吹丸は姫君を成仏させる事を決意する。成仏させるには幽世らしき血を受け継ぐ人間の少女をよりましとして、姫君の胴体を探し当ててその首を胴体のある個所に置く事が必要だった。
全てを知ったまなは伊吹丸の頼みを聞きよりましとなり、更には同じく事情を知った鬼太郎達の協力を得て姫君を成仏させ、地獄に帰るのだった。
最後の四将・玉藻前の捜索が続く中、鬼太郎の仲間・ぬりかべ、子泣き爺、砂かけ婆、一反木綿が零に倒されてしまい、地獄にはなんとその玉藻前が自ら帰っており、閻魔大王は彼女に食い殺されてしまい、地獄は支配されてしまった。
地獄にいる玉藻前を倒すために、鬼太郎と目玉おやじは地獄に向かうが、鬼太郎の魂まで奪おうとする零と戦闘になり彼に圧倒されるが、仲間の魂が零を抑えた事で勝利を得た。
一方、地獄の危機を知ったねこ娘とまなは鏡じじいに、アニエスとアデルに助っ人として連れてくる様に頼んで、地獄に行くと玉藻前の力を弱める。
玉藻前を追って、鵺や仲間達の魂を奪還した鬼太郎と伊吹丸の魂と融合した零は、力を合わせて玉藻前を倒して四将の魂を牢に戻して地上と地獄を救い、ねこ娘達も閻魔大王によって復活を果たすのだった。
しかし、四将を逃がした犯人の謎はまだ解けず、ベアードの復活の阻止も未だ続いている。その試練に挑むために一行は全力をあげるのだった。
余談
『墓場鬼太郎』では、猫娘のルーツであるヒロイン寝子が、ねずみ男の姦計により命を落とし地獄行きとなる。鬼太郎は彼女を連れ戻そうと地獄へ向かうが、現世で生きる事に疲れた彼女に拒まれてしまった(詳細は『寝子』の記事を参照)。このエピソードを知っているファンからは、地獄の四将編はねこ娘を復活させるためのストーリー展開になるのではないか、また、墓場鬼太郎へのオマージュではと予想されていた。