解説
CV:井澤詩織
6期鬼太郎の新章『西洋妖怪編』より登場。バックベアード率いる西洋妖怪軍団の一員にして、大幹部である西洋妖怪三人衆の1人。妖艶な美女姿の女吸血鬼。
三人衆の中で最も出番が多い為か、まとめ役の様に映る事も。
人物
性格は冷酷で、策謀を張り巡らせて相手に罠を仕掛ける策略家であり、その容姿であらゆる生物を自身の虜にしてから吸血するというサキュバス的な一面を持つ。
日本妖怪を「島国の環境に守られた弱い妖怪」と見下している。その反面、日本の女の子の事は「お人形みたいで可愛い」と気に入っており、映画館に罠を仕掛けて大勢の少女を誘い込んで吸血鬼化させて、自身の配下である吸血鬼軍団に加えようとした事もある。
更にねこ娘と対決した際に「綺麗な首輪をつけてペットにしてあげる」と言うなど、特殊な嗜好の持ち主でもある。また、「おばさん」呼ばわりされるとブチ切れるという一面を持つ。
容姿
ウェーブがかかった長い黒髪と灰色に近い肌、そしてドラキュラを意識したボディコンシャスな衣装に身を包んでおり、第28話では人間から搾り取ったかの様な赤い液体に満たされた風呂(?)に入っているシーンが挿入されている。
能力
血を吸われた者は吸血鬼の伝承通り、彼女の僕に成り下がってしまう。また、無数の小さい蝙蝠に分裂して移動、攻撃する力を持つ。不滅の肉体の持ち主であるらしく、一度鬼太郎の『指鉄砲』で倒され肉体が灰化して崩れ去った後、一匹の蝙蝠として復活していた。
ヴォルフガング同様、アデルの魔法の力が込められた宝石を用いる。
作中の動向
第37話ではバックベアードの敗北に伴い他の幹部達と共に姿を消していたが、その後バックベアード復活を画策し、ラ・セーヌを始めとした吸血妖怪達に生き血を集めさせていた事が明らかとなった。
94話ではぬらりひょんが持ってきた富士のエネルギーの力でベアードの復活に成功し、それに伴いぬらりひょんと手を組む。
96話では裏切ったぬらりひょんに西洋妖怪が苦手とする神聖なレックス・ネモレンシスの血液入りワインを飲まされた上、バックベアードに吸収され消滅した。
最終話では、暴走したバックベアードが倒された際に4つの魂が出現した描写があるが、その後の消息は不明。
余談
- 原作や過去のアニメシリーズにおける西洋妖怪軍団のドラキュラのポジションに当たる妖怪だが、何気に女性の吸血鬼としてはアニメ初(妖怪樹(吸血樹)、ピーの奥さんは元々南方出身の妖怪だったため除外)。ちなみに原作で初となる女吸血鬼はキーエフ。
- 血の風呂に浸かる描写は、伯爵夫人バートリ・エルジェーベトが少女達から拷問して手に入れた血で入浴していたという伝説から来たものだと思われる。この伝説をヒントにレ・ファニュが発表したのが『女吸血鬼カーミラ』であり、カミーラの名はここから取られている。
関連項目
バックベアード アデル(ゲゲゲの鬼太郎) 魔女アニエス 狼男ヴォルフガング ヴィクター・フランケンシュタイン(鬼太郎)