ピクシブ百科事典

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概要

表記揺れとして「スクブス」などとも。対となる男性型は「インキュバス」。
また複数形は「サキュビ(succubi)」となるが、その概念の無い日本で使用される事は稀。

男性に淫らな夢を見せ、性行為を迫るとされる。現代日本ではうらやまけしからん存在としていっそ来訪を望む声さえあるが、性に厳格な中世ヨーロッパでは割と真剣に死活問題と捉えられていた。
魔性との交わりや快楽によって心身に失調が起こったりするとされた他、それに溺れて堕落すると来世に地獄が待つという事が中世の人々にとっては何よりも脅威であった。
そもそも当時は夢精という生理現象ですらやましい心の現れであるとされていたため、それに打ち克つ事は平穏な睡眠を手にする以上の意味を持っていたのである。

獲物の心を捕らえるため、その人にとってもっとも魅力的な姿となって現れると言われるが、本来の姿は醜悪な容姿の怪物であるとも言われる。
の中という無防備な領域に侵入してくる故、逃れることは非常に難しい・・・と思いきや、「寝るときに枕元に牛乳の入った皿を置いておく」という回避方法があるらしい。サキュバスがその牛乳を目当ての精液と間違えて持っていくからであると言うが、だとするとずいぶんなアホの子である。
ヨーロッパでは未だにこの方法を信じる人がいるというが、現代にもなってサキュバスの存在を信じている人は噂に流されやすい人なので、安心して熟睡できるという点で有効らしい。

サキュバスが男性から摂取した精液を、インキュバスが女性に放出して妊娠させるという生態で、自身には生殖能力が無いとも言われる(この場合、生まれる子は遺伝的には純粋な人間という事になる)。
これを変身能力故とみなし、サキュバスとインキュバスを表裏一体の存在とする説もある。
「サキュバスとインキュバスで生殖する」という発想は他の伝承よりかなり遅れて現れ、広まりも限定的である。
それによると、重い障害を負ったように産まれ、醜いまま短い生涯を閉じる「カンビオン」という存在ができると語られている。

西方キリスト教世界におけるサキュバス

「サキュバス」という語はラテン語に由来する。その語源は「不倫相手」や「愛人」など指す「succuba」か、性交時に「(相手の)下に寝る者」を意味する「succubare」ともされる。これが英語表現における「succubus」になったのは14世紀後半とされる。
基本的に悪魔(堕天使)とされるが多いが、17世紀イタリアの神学者ルドヴィコ・マリア・シニストラリは自著『悪魔姦、あるいはインクブスとスクブスについて(De Daemonialitate et Incubis et Succubis)』その正体を「悪魔ではなく樹木精霊」であるとした。同書で紹介される説話の一つでは「エンプーサでありサキュバスである」個体が登場し、リシアスという男性との結婚披露宴で哲学者に正体を見破られる。

近年ではユダヤ教伝承に登場する「リリス」や「リリム」と関連付けられる傾向がある。

図像表現

イギリス・ケンブリッジの25番マグダレン・ストリート(25 Magdalene Street)沿い建築物にある16世紀の受け材(corbel)で造形されたサキュバスは、鳥のような翼を持ち、ウサギのような足をしている。
また先端に毛の房のある長い尾を持ち、陰部を隠すというポージングになっている。

ドイツの画家ロヴィス・コリントの1897年の絵画『聖アントニウスの誘惑(Die Versuchung des heiligen Antonius)』やフランスの彫刻家オーギュスト・ロダンの1889年のブロンズ彫刻『La Succube』では人間の女性と全く区別のつかない姿で描写されている。

現代のフィクション作品ではしばしばコウモリ、先端に矢印状の「返し」の付いた「悪魔のしっぽ」を備えた姿で描写される。
一部を除いてなどその他の異形要素は抑え目で、外観で他の女悪魔とは区別が付けられない事が多い。女性型の悪魔全体が場合がサキュバスのイメージに引っ張られている節さえあり、その分類は描き手の主観・設定によるところが大きい。
例外はあり、例えば『ウィッチャー3』のサキュバスは翼や羽はないが、角と獣の尾を持ち、下半身はサテュロス状という造形になっている。

フィクションにおけるサキュバス像

20世紀になると、「原産地」のヨーロッパで小説映画といった、非宗教的な媒体でサキュバスが取り上げられるようになる(英語版ウィキペディアでのリスト)。

近代的なフィクションに特徴的な表現として、「夢ではなく現実世界に現れ、生命的な意味での精気を吸い取り全て吸い尽くし死に致らしめるまで離れない」といった行動パターンが挙げられる。
こうしたタイプのサキュバスは人間との関係が明確な捕食者と被捕食者の関係になるため、中世以上の脅威として描かれる事になる。
同様の傾向があるダークエルフと比べても「人類の敵」というニュアンスが強い印象で、このあたりが「亜人(=人間の亜種)」と「人外(=人に非ざるもの)」の境界という事なのかもしれない。

一方で一概に邪悪な存在としない作品も出てきた。
漫画においてはアメコミMARVELが1973年に『サタナ・ヘルストーム』を世に送り出しており、前述の『ウィッチャー3』もこの系統である。
やや先んじて血液版と言うべき吸血鬼が一定の条件下で人類と共存可能であると捉え直されており、サキュバスをその路線に乗せる事もさほど難しくなかったと言える。

日本における扱い

サキュバスが日本の創作物にポツポツと出るようになったのは1980年代頃、『ドラゴンクエスト』による欧風ファンタジーブームからとされる。
そのごく初期においては「実体は醜悪な容姿」という設定を取り入れる作品も存在したが、小難しい話はさっさと省くという日本人のおかしな合理性により即置き去りにされた

「コウモリの羽状の翼を持つサキュバス」というある意味完成されたデザインが初期の内に確立し受容された事も一因かもしれない。
それまでは翼はあっても状、ほとんどの場合異形要素の無い全裸の女性という表現であったサキュバスであったが、1987年に日本で発売されたファミリーコンピュータ版『ウィザードリィ』において、このデザインが登場した。
本作のモンスターデザインを担当したのは末弥純である。これが海外版にも逆輸入され、他作品のサキュバス観にも大きな影響を与えた。

そもそもキリスト教が限定的な広まりに留まった日本では、『デビルマン』『悪魔くん』『ドラゴンボール』のミスター・サタン(海外では改名)に見られるように、悪魔モチーフにあまり忌避感が持たれていなかった事も大きいかもしれない。

萌え文化が台頭してくると「押しかけ女房」と同一視する解釈さえ現れ、当たり前のように住み着いてイチャラブ展開を始める作品がごまんと出現した。
傍目には一般人と区別が付かず「体液に催淫効果を有する成分が含まれる」などといった体質的な差異であるとする作品も増えてきている。

ちなみに本来は醜悪な容姿をしているという説は「ロリババア」などに、インキュバスとは同一の存在であるとする説は「ふたなり」などに魔改造されて残存している場合がある。


とは言え、敵キャラとしてのサキュバスにも根強い需要がある。主に快楽堕ちさせたり、レベルドレインしたり、物理的に捕食したりといった方向性だが。
特に3番目にはコアなファンが付いており、『もんむす・くえすと!』のアルマエルマのように「内部がホース状になった尻尾を持ち、その先端からのように丸呑みtailvore)してしまう」という形もある。

また、日本で発達した概念として「淫紋」というタトゥー状の紋様があり、これがサキュバス自身の精力の源とされたり、他人に描く事で吸血鬼のように眷属を作り出せるといった設定に繋がっていった。

男性のサキュバス

インキュバスではない「男性のサキュバス」も創作されており、pixivだけでなくtwitterでも見ることが出来る。原作のある既存男性キャラクターの淫魔化表現においてもなされる。

作品別のサキュバス

キャラクター名が「サキュバス」


個別記事のない「サキュバス」一覧

TVアニメ版・ドルアーガの塔ドルアーガオンライン悪魔城ドラキュラシリーズ
サキュバス
センシティブな作品センシティブな作品
ウィザードリィシリーズラグナロクオンライン魔導物語シリーズ
センシティブな作品
サキュバス
センシティブな作品
ぷよぷよ!!クエストパズル&ドラゴンズ
サキュバス
サキュバス

固有名をもつサキュバスのキャラクター


その他


サキュバスを主題とした作品

漫画


アダルトゲーム

R-18。同人作品含む。


その他

  • pixivでは、ユーザーの一人「天原」氏による一連のシリーズ(ほぼR-18)が有名である。彼女達の生態を、笑いあり、涙(?)あり、感動(?)あり、エロありで描く作風は「発想の常勝無敗」として高く評価され、上記の『異種族レビュアーズ』にも繋がっていった。


関連イラスト

性質上R-18比率が高く、そうでない作品もかなり際どい恰好をしている事が多い。

センシティブな作品
Happy New Year💜


センシティブな作品
Succubus



関連タグ

悪魔 悪魔っ娘 夢魔 淫魔 人外 淫紋
Succubus サッキュバス スクブス サッカバス
インキュバス アルプ ロリサキュバス

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