概要
他人が自分より恵まれていたり優れていたりなど、自分が持っていないのに他人が持っている事を羨み妬み、自他に対して攻撃的になる様。
対象となるのは地位から恋愛までさまざま。
他の負の感情にも言えるが、「自分に自信がない」故に抱くものであり、いわば「ネガティブな憧れ」ともいえる感情である。
八つの枢要罪が六つに統合され、嫉妬が加わる事で、七つの大罪になった。
七つの大罪として
該当する悪魔はリヴァイアサン。
妬む神
一方で神YHVHは自らのことを「妬む神」と言及しており、新約聖書でも同様の言及がなされている。神学においては「自分の配偶者が他の男に言い寄られている時の嫉妬」と例え、深い愛の自然な発露であり、他人を羨むような罪となる嫉妬とは分けて考える。
嫉妬と緑色
それはシェークスピアの戯曲、『ヴェニスの商人』や『オセロー』で使用された事で広まった。
O, beware, my lord, of jealousy !
It is the green-ey'd monster which doth mock
The meat it feeds on
お気をつけ下さい、将軍、嫉妬というものに。
それは緑色の目をした怪物で、ひとの心をなぶりものにして、餌食にするのです。
(『オセロー』より)
また、古代ギリシャの詩人、サッポーが初めて緑=嫉妬としたという説もある。
嫉妬、恐怖で血の気が引いた青い顔の色をあらわしているとされる。
仏教の世界観である六道の一つ、修羅道は嫉妬、およびそれを原因とする怒りに満ちた精神状態を表すという。
関連キャラクター
「嫉妬深い」「ヤンデレ」なキャラクターはごまんといる為、乱立防止のため「嫉妬や妬みそのもの」をモチーフまたは象徴としたキャラクターのみを記載する。
「嫉妬」という、ある種の逆恨みに近い感情を晴らす事に全力を費やし、他人の迷惑を全く顧みない自己中な振る舞いも目立つ為、一度動き出すとブレーキが効かない厄介者として描かれる事が多い傾向にある。
創作物でも「嫉妬だけ」を理由に行動する者は、総じてロクな事をしない一方、良くも悪くも振り切っている為、「エネルギッシュ」な行動派としても描かれ易く、ドロドロした嫉妬の炎を燃やして、スペックでは括れないパワーアップをする者もいる。
ただし、それらは決して建設的な形とは言えず、むしろ「陰湿」さに磨きが掛かるにつれ、これらの要素が当人達をより厄介な存在へと昇華させ、最終的には破滅していく者の方がかなり多いのも事実である。
他人を羨むばかりではなく、自己の中の価値を見つけられるかどうかで、嫉妬に取り付かれた者の末路は大きく変わるのかもしれない。
作品別五十音順。他にもご存じでしたら追記お願いします。ただしピクシブ百科事典に作品か記事があるもののみにしてください。