概要
月刊少年ガンガン(現スクウェア・エニックス)にて1991年4月号から2000年8月号まで連載された、松沢夏樹によるギャグ漫画作品。後にテレビアニメ化され、テレビ愛知初制作アニメとして、1998年10月3日から1999年3月27日までテレビ東京系列局各局にて放送された。
また、続編として『逆襲!パッパラ隊』が存在する。
あらすじ
不死身の肉体を持ち、通称「死神」と称される軍人・水島一純は、「地獄の最強部隊」ことパッパラ隊に配属されるが、その実態は遊んでばかりのオキラク部隊であった。その不死身の肉体により、危険な少女・後光院ランコや、得体の知れない謎の忍者(?)・とびかげの過激なイタズラに耐え得る存在として、何かと弄ばれることになる。
登場人物
水島一純(みずしま いずみ)
CV:伊藤健太郎
本作の主人公。銃撃にも耐える不死身の肉体を持ち、通称「死神」と称される軍人。階級は中尉。
同じく軍人だった父親から「戦士の星」に成るべく厳しい訓練の中育てられた。
正義感が強く真面目な性格で、本作における唯一の常識人であり貴重なツッコミ要因。
整った顔立ちからランコをはじめ多くの女性から恋慕される。また、ひょんな出来事で作中たびたび女装することになるが、その美貌から男性たちまで虜にしてしまうこともあり、本人も一時期女装趣味に目覚めそうになった。
また、物理的には最強だが、霊や怪談の類が苦手。
後光院ランコ(ごこういん ランコ)
CV:松井菜桜子
本名「後光院・アリスン・ブランディ・メルセデス・ローズマリー・フォン・ランコ」。
本作のメインヒロイン。一見、金髪碧眼の可愛らしい少女だが、とにかくブットんだ性格で隊員に対する過激なイタズラが趣味。水島を気に入っており、彼に対してたびたび過激なアプローチをかけている。
実は、スットン共和国の「黒幕」の娘というとんでもないお嬢様なのだが、「面白そうだから」という理由でパッパラ隊に身を置いている。また、料理が破滅的に下手。
とびかげ
CV:上田恭司
その素性から年齢、階級、性別、そもそも生物学的構造さえ全く謎のメチャクチャ忍者。
「かげ」と書かれた面を着けており、口元は常に半笑いを浮かべている。
連載開始当初は人間らしい頭身だったが、回が進むにつれてデフォルメされていった。
『逆襲!』にも続けて登場している。
白鳥沢愛(しらとりざわ あい)
CV:大塚周夫
パッパラ隊隊長。階級は大佐。筋骨隆々の身体にスキンヘッド、顔には大きな傷にサングラスと、とてつもなくゴツい外見の人物。水島たちの上官…なのだが、ランコやとびかげからは完全にナメられている。実は恋愛モノの少女漫画が大好きで、自身も漫画を描いて編集社に持ち込みを行ったりしているが、そのあまりにもブットんだ内容からたびたび落とされており、終いには編集社ごと破壊するなどしている(しかし画力は高い)。
モデルは映画『ターミネーター』シリーズの頃のアーノルド・シュワルツェネッガーで、作中それを意識した演出や台詞が登場している(が、当時はなかなか気づかれなかったらしい)。