愛と正義と嫉妬の味方!
見よ!! しっとの魂は暑苦しいまでに燃えている!!!
概要
月刊少年ガンガンで連載されていたギャグ漫画『突撃!パッパラ隊』の登場キャラクター。
パッパラ隊伍長・宮元幸弘が、モテない自分の境遇への憤りと、アベックへの強烈な嫉妬心により変身した姿。
目の周りに炎の縁取りが施された白マスク、真っ赤なパンツとリングシューズを身に着けた筋骨隆々の大男、という悪役覆面レスラー以外の何者でもない姿であり、実際、初登場時にはプロレス技を使ってアベックを襲撃していた。
初登場の段階では、あくまで「宮元がストレス発散するために変装しただけの姿」であったが、以後の登場では変身ヒーロー(?)的な要素が強くなっていき、しっとパワー(嫉妬心)のボルテージに応じて超人的な戦闘力を発揮するようになっていく(ただし、いつも主人公・水島一純に一蹴される)。
後に、弟子にして相棒であるしっとマスク二号が加わり、更には彼の理想(アベック撲滅)に賛同する男たちを集めて対アベック用テロ組織「しっと団」を結成するなど、一大勢力となっていく。
作品が進む度に行動はより過激化し、遂には国家権力にまで喧嘩を売るような行動にまで発展する(構成員の殆どは軍人=国家公務員だが、とてもそうは思えない……は……ず…………当時は今ほど自衛隊の痴情もとい事情がオープンではなかったから仕方ないね)。
それにスットン共和国の話だしね。また無差別に暴れるわけではなく、あくまで狙いは場違いにイチャつくアベック(いわゆるバカップル)やモテ男のみ。
……といっても周囲の被害については全く考えないため大規模な巻き添えは発生する。
あと、テーマソング持ちである。その名も『しっとマスクのテーマ』。
そして続編「逆襲!パッパラ隊」では、ついに(パッパラ隊世界の)英霊の座に登録されたらしい……。
その他のしっとマスク
しっとマスク二号
同作の登場キャラ、フォン・マーテルが、水島に対する強烈な嫉妬心を「しっとの父」に認められ、マスクを授かって変身した姿。潜在能力は一号を上回るらしいが、元々のマーテルが貧弱なボーヤであるため、パワーに体がついていかずに自滅したりする。
その後修行を積み、パワーを上手く扱えるようになる描写も存在する。
元々はしっとマスクの所属するパッパラ隊とは敵対勢力の人間だが、しっと団の中ではそういうのは関係ないようで、彼の国にはない習慣を一号に教わったりしていた。
しっとマスク三号/しっとレディ・スーパー
同作のヒロイン、後光院ランコが一時的にしっと団入りしたときの姿。団員の中では唯一の女性。
先輩にあたるしっとマスクたちを暴力的なまでにコキ使った挙句、一連の騒動が終わった後には即退団したようで、以降はしっとマスク三号としては登場しなかった。
しっと団
「しっとの心は父心!押せば命の泉沸く!」
しっとマスクの理想に共感した、モテない男たちによって構成されるテロ組織。構成員のほぼ全員(しっとマスク二号以外)がパッパラ隊所属の現役軍人である上にその装備・火力も軍隊並である(というか恐らくは軍の支給装備を無断使用していると思われる)ため、彼らによって引き起こされる「アベック撲滅運動」は、大規模テロ以外の何物でもない。
なお、団員の衣装はアイマスクと褌一丁、という変態的なスタイルである。冬でもこの姿……というかバレンタインやクリスマスがあるためむしろ冬こそが彼らの主な活動時期である。
しっとの父
マーテルをしっとマスク二号に任命した謎の人物。
普段はしっとの星に住んでいるらしい。外見的には、マントを羽織り角の生えたしっとマスク。
しっとフラワー
スットン共和国中から人気を博する桜に嫉妬した人面花の花子が、すさまじいしっとパワーをしっとの父に認められ(ただ、しっとの父自身「いくらなんでも、花と同列は…」とかなり悩んだ)この名前を得た。
実は牧野レイが作った生物で、「見世物になるのはイヤ」と研究室を飛び出したらしい。花言葉は「きまぐれ」。
(以上、ニコニコ大百科より転載および改変)
派生
連載終了後も、未だに作者である松沢夏樹のブログにおいて、あの時期やこの時期になるとたまに復活したりする。
キャラクターが嫉妬するネタ絵で、上記のマスクを装着して描かれる場合がある。いわゆるオマージュやリスペクトだが、その場合もこのタグが使用される場合が多い。
特に、嫉妬がキャラクターの根幹である水橋パルスィ(東方Project)がしっとマスクを被っている率が高い。
しっとマスクの決めセリフ「しっとの心は父心!押せば命の泉沸く!」は故桂小金治氏・浪越徳治郎氏の名言「指圧の心は母心、押せば命の泉沸く」が由来。
『オーバーロード』に「嫉妬する者たちのマスク」という装備アイテムが登場する。略称は「嫉妬マスク」。
入手条件は「クリスマス当日の19時から22時までの間に2時間以上ログインした(=クリスマスなのに一人寂しくゲームをやってる)プレイヤーが強制入手」という元ネタを意識したもので、装備効果は一切ないイベント用アイテム。だが一部のプレイヤーには大変に好評だったとか。
ただしコミカライズ及びアニメ版では版権元に配慮したのか、マスクのデザインは元ネタと全く異なるものとなっている。