ストーリー
世界を二つに分ける企業同士の大戦争と、その最中での地球外生命体の侵略、そして謎の病により人類が滅び、生体と兵器の融合したバイオロイドという女性型生体アンドロイドと、機械そのものしか動いてない世界。
生き残った人間を探すバイオロイド達は、カプセル型生命維持装置の中で長い間眠っていた状態の主人公(プレイヤー)と出会う。
名前以外は自分が何者なのかも思い出せない主人公だが、何故か戦闘の指揮などのコツは分かっていた。彼女達に頼まれ、バイオロイドやAGSと呼ばれるロボット兵器たちの司令官となって、機械に寄生し世界を脅かしている狂暴な地球外生命体「鉄虫」と戦う。
概要
韓国では2019年2月4日より配信開始。
日本では2020年1月21日に事前登録の受付が始まり、同年5月7日から9日までベータ版テストを行った後Android版が5月19日に、6月26日にiOS版が配信スタートとなった。
プラットフォームはAndroidとiOSの他にDMMGAMES版としてブラウザ版もリリース。DMM版は2021年9月28日にサービス予定だったが、開発の都合上で延期となり11月24日に……と思われたのだが、まさかのブラウザ版とFANZAGAMES版で不具合が発生、その日のtwitterのトレンドにラストオリジンとFANZA版がトレンド入りした。
(ラストオリジンの公式からは言及されていないものの、同日リリースされたこちらが誤ってダウンロードされたのが原因とされている)
上記のFANZAからリリースされた無規制版『ラストオリジンR』の不具合だが、緊急メンテのあと今度は「ログイン出来ない」「ダウンロードがいつまでも終わらない」などのバグが多発。またも緊急メンテ後、登録者が殺到しサーバーが落ちてしまう事態も起こった。
近年のスマホアプリゲーでもキャラクターデザインのセクシーさ・際どさは群を抜いている。登場するバイオロイドは凄まじい爆乳の持ち主が多く、大多数は主人公と肉体関係を持っているかまたはそうなりたいと望んでおり、そのことはストーリー中でも公然と語られる。「おっぱいは頭より大きくあるべき」という韓国語のフレーズの頭文字を取った「チモク」はこのゲームの代名詞である。
過去の時代にはバイオロイドが旧人類の奴隷として性的な扱いを受けていたことも随所にほのめかされている。
明らかにエロを指向した世界観でありながら、一方で直接的なエロシーン(いわゆる寝室)は存在しないという、独特な立ち位置のゲームである。
キャラは「ゲームをプレイし続けていればいつか必ず手に入る」システムになっており、近年のソーシャルゲームでは当たり前となった「有料ガシャを回さないと期間限定の強いカードを入手出来ない」という、ガシャ文化否定をコンセプトにしている(公式ゲームマスターの初代アイシャの動画内での発言より)ゲームでもある。よってリセマラの必要が全くない。
公式サイトによると「プレイヤー間に優越をつけるような『期間限定キャラ・スキン』やPvPは今後も実装はない」との事。
2024年現在、韓国版に比べてストーリーの展開やバイオロイドの実装が10ヶ月以上遅れている状態だが、アイシャ曰く「何とか韓国版に追いつきたい」との事。
また、2周年記念でバイオロイド人気投票『ミスオルカジャパン2022』も合わせて開催(天香のヒルメが優勝)。
2024年11月、日本版4周年を記念して『第2回ミスオルカジャパン』を開催。(アルキュオネが優勝)
2022年5月24日の22時から
- UIや各種システムの変更
- ブラウザ版を廃止しDMMGAMEPLAYERから独自のランチャーでプレイ
などのかなり大規模なメンテナンスを開始。翌25日の正午終了の予定だったが(多くの司令官達の予想通り)大幅に遅れ、結局39時間30分以上の難産の末、Ver2.1.1にアップした。
さらにVer2.1.3がリリースされ、『ラストオリジンR』にはタイトルロゴの後ろにRが付いている。
2周年記念で著名な作家とのコラボ企画も決まり、第一弾としてニトロプラスの脚本家で『魔法少女まどか☆マギカ』『仮面ライダー鎧武』『PSYCHO-PASS』等を手掛け、ラストオリジンの二次創作小説も発表したこともある虚淵玄氏がシナリオを担当した『怒りの狼牙』(2022.06.15-2022.07.27)が日韓同時イベントとして開催された。
2022年10月6日の9時からApple社の課金値上げに合わせて、22年2度目の大型アップデート。
声優などの問題から「日本では不可能では?」と言われたスカイナイツが主役のイベント『Project ORCA 〜スターナイトステージ〜』(2022.10.06-2022.11.30)も実装され、声優が歌うキャラソンなどもBGMに設定できるようになった。
配信からゲームソフト会社のSmartJoyが開発し、それを株式会社PiGが販売するという形式をとっていたが、2022年11月14日、公式サイトにてアイシャから「12月19日よりラストオリジンの開発ソース・開発スタッフ・絵師などがPiGに移動し、今後は開発もPiGで行います」という発表がされた。
メインストーリー第9章が実装された2022年12月14日より、タイトルクレジットからSmartJoyのロゴが無くなりPiGのみになった。そしてYouTubeの公式チャンネルも変わったことから、版権も完全にPiGに移った模様。
2023年5月18日、日本版配信3周年記念前夜祭として、公式チャンネルで記念番組が配信された。
放送内では日本人イラストレーターとのコラボキャラとの前倒し実装、そして兼ねてより社員にファンがいるらしくtwitterで度々ラスオリのイラストをアップしていたヴィレッジヴァンガードとのコラボが決定、グッズの販売も発表された。
2023年9月7日には他社作品コラボとして『戦国ブレード』とのコラボが発表された。韓国版では10月開催し、アイシャ曰く「(R-18の)FANZA版があるのでコラボできる作品は限られるが、希望があればリクエストしてほしい」との事。。また、翻訳監修の宮原ふくじろうが第102回コミックマーケットで販売した伝説サイエンスの同人誌を元にしたイベントの開催も決定した。
2023年11月3日の9時から大型アップデート。
多くの司令官の予想通りほぼ24時間かかったが、Ver2.5となり『総力戦』などが追加され、アイシャ曰く「今までパブリッシャーに頼っていた移植作業などが独自ツールの開発により、今後はヴァリキリーの開発スタッフだけでスムーズに出来るようになった」との事。
『戦国ブレード』とのコラボは『滅亡後のカーテンコール』の名で2023年11月22日からスタート。主人公の富樫こよりが伝説サイエンス製のバイオロイドとして実装され、自律周回機能(後述)が追加された。
2024年5月1日、株式会社VALOFEのグループ会社である株式会社G・O・PにライセンスやIPを移管する事が発表された。
バージョン
ラストオリジンには大きく2バージョン用意されており、それぞれキャラクターの衣服が異なる。
しかも日本では更に枝分かれしたバージョンが存在しており、その理由はかなり複雑。
韓国側初期は今で言う無規制版をGoogleplay、AppStoreで配信していたのだが、無警告からの配信停止を喰らった後、成人認証下によるOneStore版を軸に、Google/Apple監査対策に調整した「一般向け(規制版)」による2バージョン方式での運用が行われた。
(現在外部サービス等で新キャラ / スキンを紹介する際は規制版が軸になっている)
その後日本に移植されサービス開始したが出たのはGoogleplay、AppStoreの「規制版」のみ。
後にDMM/FANZAによるPC版が正式発表されるもののあまりにも延期が続いた為、その延期対策として期間限定ながら公式が日本向け無規制版APKを配布するという事態に。
その後DMM版は規制版、FANZA版は無規制版として『ラストオリジンR』の名で開始された。
…のだが、DMM版FANZA版で一部キャラクター及びスキンに修正が入った。
この為バージョン自体は2つだが現存しているバージョンは
- OneStore(無規制)版
- FANZA(無規制修正)版(一応、CERO-D相当)
- Google / App(規制)版
- DMM(規制修正)版
の4つが存在することになる。
なおAppStore審査が現規制版ではダメだと言われた時期があり所謂煙による隠しを施す必要があった時期も存在した。
OneStore版は配信からずっと「乳首と小陰唇さえ見えなければOKだろう」という建前で日本でいう「18歳以上推奨」のスタンスだった。
しかし2024年6月、韓国のゲーム審査会がOneStore版を正式にR-18指定したためアイシャは「今後は中破スキンでは乳首とか遠慮なく出していく」との事。
ゲームシステム
3×3のマス目に最大5人のバイオロイドやAGS等の戦闘員を配置して戦う、『ファイアーエムブレム』シリーズや『スーパーロボット大戦』シリーズのようなシミュレーションRPG。
このテのゲームのお約束で、キャラ同士の配置やスキルの噛み合わせが非常に重要。鉄虫との戦闘でレベルアップさせ、「部品」「栄養」「電力」の資源や戦いで手に入れた材料をやり繰りしながら、基地や装備を強化したりしていく。
課金要素はキャラのスキン、基地や人員枠、倉庫枠の拡張などである。
ゲーム内通貨はジュエリーやオーブといった、いわゆる「石」と呼ばれるものが大半だが、ラストオリジンのゲーム内通貨はツナ缶である。
また、ラストオリジンは「戦闘は自動に設定すると勝手に何度でも戦ってくれる」オートシステムを採用しているのも大きな特徴。これにより、キャラが大破しない限りは丸一日放置しておくとレベルが(フルリンクに必要な)90を超えている、という事も珍しくない。
ただしオート放置プレイの欠点として、他のゲーム同様「端末が発熱しやすい」のもある。このためPCか、ラスオリ用に中古で専用のタブレットでプレイする、という方法もあったが、2023年11月22日に「自律周回機能」が実装され、端末の電源を落としてもステージ周回が可能になった。
PCとスマホでは同一アカウントでログインする事により、進行状況を完全共有できる。この為iOSで健全版を、PCやアンドロイド端末でFANZA版を、という事も可能。
用語集
- 旧人類
いわゆる「ホモ・サピエンス」のこと。
晩年の人類は子供向けアニメであっても極端な残酷描写が当たり前となり、バイオロイドに対しても非人道的な扱い(例えば、廃棄が決定したバイオロイド同士をどちらかが死ぬまで戦わせるショーが遊園地で開催されているなど)をしていた為、ファンからは滅ぶのが妥当だったのではないかとよく言われる。
しかし醜い人間だけでなく、中にはバイオロイド(バニラA1)を心から愛し、良き関係を築いていた人間がいた事も事実であったが、人類は鉄虫の襲撃とヒュプノス病(無気力化したのちに睡眠から目覚めなくなり、死亡する病)によって主人公以外全滅してしまう。
- 連合戦争
人類滅亡前、各国の政府と三安産業・ブラックリバー・PECSの三大バイオロイド企業を中心とする企業連合の間で勃発した戦争。後に企業同士が戦う第2次連合戦争に対し「第1次連合戦争」とも言われる。
マレーシアの中小バイオロイド企業『文化人形』が政府に対して起こした反乱がエスカレートしていく中、マレーシア政府の申し立てを受け国連は、各バイオロイド企業の権利剥奪を満場一致で決議。これを受けた各企業も連合を組み対抗、対立は決定的なものとなりそのまま世界を巻き込む戦争へと発展した。
政府側は衛星で管理するAGSの制御システムを掌握していたため、バイオロイドを主力とする企業連合に対し優位に立てると踏んでおり、事実開戦当初は政府連合側が優勢だった。
しかし、企業連合(ブラックリバー)は指揮官型バイオロイドを開発、戦場で直接命令させることで制御システムに頼らないAGSの運用を可能にし、優れた保護能力を持つ指揮官級バイオロイドや、バイオロイド研究のノウハウを基にする高性能AIを積んだ指揮官型AGSも開発することで、徐々に戦況を覆していく。
さらにバイオロイドと人間の区別の見分け辛さに目をつけ、バイオロイドに組織や機関に取り入りサボタージュを行わせることで、社会を機能不全に陥らせた。
結果、次第に政府連合は追い詰められ、表面上は「企業連合からの交渉を受け入れての和解」という形で次々に降伏。最終的に「企業への不当な圧政を撤廃する」という内容の国連決議がなされ、企業連合の勝利という形で終結した。
以降各国政府は企業連合の操り人形に成り下がり、「企業が世界を支配する」という前代未聞の金権社会が誕生することになる。
- オリジンダスト
人工細胞の一種。バイオロイドの製造に使うが、これを人間の細胞に組み込んでも身体強化や寿命を伸ばすことができる。
女性の遺伝子にオリジンダストと金属の骨格を加えた事で生まれた生体アンドロイド。ゲーム中で配置する味方キャラクターの種類の半数以上はこちらに該当する。三安産業によって初めて作られたとされる。
ゲームにも公式漫画にも女性しか登場しない。最初期にはT-1ゴブリンという男性バイオロイドも製造されたが、ある理由からすぐに廃棄処分となった。
人間の男性との間に子を成す事も可能だが、出生後に手術を受けなければ死亡する。また、子供を作る前から母乳を出せる個体がいるようである(家庭用が存在している事を考えると、こうした機能がある個体がいても不思議ではないが…)。
Auto Guard Systemの略名。本来は「施設・都市警備システム」でこれにより制御されるロボットが居るのだが、作中含めロボットの総称で呼ばれることが多い。
バイオロイド誕生以前に人間を支えており、単純な戦力で言えばバイオロイドよりAGSの方が優れていた。しかし鉄虫が襲来した際に寄生対象とされ、人類は迎撃のためにAGSを出撃させればそれだけ鉄虫の戦力を増大させる事になってしまった。
人類滅亡後はとあるAGSが指揮下に管理・統括され、鉄虫に寄生されないようアップデートをしながら、バイオロイド達と協力して行動している。
地球外生命体。第2次連合戦争の最中地球に現れ、AGSや無人軍事兵器などAIで動く機械のAIに寄生して暴走、進化を繰り返し、人間に襲い掛かった。ゲームでの敵キャラクターに当たり、作中はこの寄生・進化個体が登場する。
- 星の落とし子
メインストーリー第7章に登場する、深海に生息している謎の巨大知的生命体。クトゥルフ神話に出てくる邪神そっくりな外見をしている。
鉄虫にも怯む事なく戦いを挑む鉄血のレオナ、迅速のカーンら歴戦の猛者のブラックリバーの指揮官クラスのバイオロイド達がその姿に畏怖し、戦意を喪失してしまったほど。
戦いの後に死体を見たエイミーレイザー、T-14ミホ、新たに海底から浮上してきた星の落とし子を見たフォーチュンも触手の一部だけで恐怖していた。
- エマソン法 / キリシマ法
前者はアメリカで施行された「バイオロイドの人間への絶対服従と無条件の奉仕、及びそのためのプログラムをバイオロイドに組み込むことを義務付ける」、後者は日本で施行された「バイオロイドは物であり、殺傷を含めたいかなる行為も罪に問われない」とする法律の事。前者に関しては他国でも同じような法律が制定され、バイオロイドの人権は大きく制限された。人類が滅んだ遠因の一つ。
第10章ではラビアタ・プロトタイプ、無敵の龍、レモネードアルファの三大バイオロイドと滅亡のメイにはエマソン法が適用されてないので人間の命令を拒否出来るのが明らかになっている。イベント『不思議の国のチョコ女王』(2021.02.10-2021.04.23)では実験機だったX-00ティアマトにもエマソン法が適用されていないのが判明。
また、アルファ以外のレモネードシリーズやエンプレシスハウンドのメンバーも自分の主人以外の命令は拒否出来る。
余談
ラストオリジンは日本語版リリース前から、ユーザー独自で日本語訳されたものがSNS等で散見されていた。
ゆえにハングル・英語表記から予想される日本語表記と、公式翻訳による日本語表記が食い違うことが多々ある。
「ブ」と「ヴ」や「フォトレス」と「フォートレス」、「ロク」と「ロック」程度ならまだしも、「ポチア」と予想されていたものが「ポルティーヤ」だったり、逆に「ポックル大魔王」は英語表記だと「Faucre The Evil Overlord」だったり、「キャロルライナ」に至っては「キャロライナ」と予想されていたものが「キャロル」として実装され、後に現在の表記に変更されている。
英語表記ではないが迅速のカーンも最初有志達が訳した時は「神速のカーン」だった。
今後もそうした表記揺れはほぼ必ず発生すると思われるため、日本語版未実装のバイオロイド・AGSロボットの作品にタグを付ける・大百科記事を作成する際は注意されたし。
関連リンク
(前動画チャンネルの移管に失敗したそうで、今後はG・O・Pメインチャンネルで発表との事)
関連タグ
ラスオリ:略称。
虚淵玄:上記のように2022年5月30日から開催する人気脚本家コラボイベントの最初のコラボ相手なのが発表された。
尚、氏自身も過去にラストオリジンの二次創作小説を発表するなど、配信当初からファンだったのを認めている。
神殺しのアリア:こちらも入手条件は異なるが、ガチャからはキャラが出ない作品。