司令官(ラストオリジン)
しれいかん
韓国発のターン制SRPG『ラストオリジン』の主人公で、プレイヤーのゲーム内での姿。
人類滅亡後、ラビアタ・プロトタイプをリーダーに生き残った人間を探していたバイオロイド達。
コンスタンツァS2とP/A-00グリフォンは、空から落下してきたカプセル型生命維持装置の中で、長い間眠っていた状態の主人公と出会う。
名前以外は自分が何者なのかも全く思い出せず、それどころかバイオロイドの事や人類の滅亡も知らなかった主人公だが、何故か戦闘の指揮などのコツは分かっていた。
バイオロイド達に「私たちの司令官になってほしい」と頼まれ、バイオロイドやAGSと呼ばれるロボット兵器たちを指揮しながら、自分が何者かも思い出せないまま機械に寄生し世界を脅かしている狂暴な地球外生命体「鉄虫」や、PECS首脳陣を蘇らせ地球の新たなリーダーにしようとしているレモネードオメガ達との戦いに足を踏み入れる事になる………。
潜水艦「オルカ1号」合流後
初めて会ったバイオロイド達は「また旧人類の時のように道具以下の扱いを受けるのでは?」と思って恐れていたダッチガールのような子もいたようだが、2024年時点ではバイオロイドからの評判は非常に好評である。
T-14ミホ曰く「『危ないと思ったら迷わず撤退しろ』なんていう人間様は初めて見た」。メインストーリー第1章〜第6章はとある島にある三安産業の鉄虫研究所周辺及び内部を舞台とし、鉄虫との戦い、ラビアタの救出、研究所内で行われていた実験の謎、エヴァ・プロトタイプと名乗る謎の女性の存在を中心に物語が進行していく。
第6章で始めて主人公を目にしたラビアタは突然、司令官に斬り掛かった。最初は驚いた主人公だが、ラビアタの剣に映った自分の姿を見て理解する。彼の姿は右半身が金属で構成されていた、明らかな異形の姿だったからである………。
それまで主人公に付き従っていたバイオロイドは全てラビアタに復元されたか、オルカ1号の施設で主人公に復元されたかで、全員が実際にその目で人間を見たことがない。
眼の前の存在が発する脳波で人間か否かを判断していたため、誰も疑問に持たなかったのである。ラビアタ同様に人類生存前からの生き残り組である不屈のマリーはメインストーリー第7章で「バミューダチームのプロジェクトで機械をくっつけられたバイオロイドを見て来たので、閣下もその類だと思っていた」そうである。
理由は不明だが神経系が金属化されており、本来人間には寄生しないはずの鉄虫に寄生されていたため、エヴァの情報を頼りに三安産業の総帥だったキム・ジソクの墓(という名目の研究所)を訪れ、キム・ジソクが万が一の際に用意していた人間用のスペアボディ作成機で別の肉体を作り、そこに自身の脳を移植し今現在の肉体を手に入れる。
オルカ1号でマリアナ諸島、グアム、日本列島を移動し、各地に点在する生存バイオロイド集団を吸収しつつ、鉄虫を駆逐、制圧した土地に物資プラントを建築し勢力を拡大。
その過程で鉄虫が敵視する人間以外の存在「星の落とし子」と遭遇し、レモネードオメガの暗躍により降り掛かった火の粉を払い除ける。
第8章クリア後のEXストーリーでは自身を鉄虫化する狂気の研究に取り憑かれた自称「鉄虫研究者」の鉄の王子とその研究成果をオメガ産業会長の復活に利用しようとしたレモネードオメガと全面対決に突入する。
「鉄の王子」は鉄虫の上位個体に拉致され、以後のストーリーは滅亡前の世界各地のPECSの勢力をそのまま吸収した、レモネードアルファ以外のレモネードの勢力との戦争を中心に進んでいくことになる。
鉄の王子については物語の核心ともいえる存在なので、メインストーリー第8章とイベント『ゼロベース』(2024.07.18-2024.08.29)をプレイしておくのをお勧めする。
三安産業出身のメイドバイオロイド全員は「ご主人様」呼びだが(金蘭S7のみは『主(あるじ)様』)、軍用がほとんどのブラックリバーのバイオロイドには「司令官」呼びが多い。
特にマリー、T-3レプリコン、T-20Sノーム、C-77レッドフードら「スチールライン」のメンバーは「司令官閣下」と呼び絶対的な忠誠を誓っている。
ただしドクターのようにお兄ちゃん呼び、エイミーレイザーのようにダーリン呼びするバイオロイドもいる。
PECSのメリーはお兄様、レモネードアルファのように旦那様、宝蓮のようにお兄さん、ミューズのようにプロデューサー呼び。
また、伝説サイエンスは魔法少女マジカルモモのように司令官くん、魔法少女マジカル白兎はマジックジェントルマン、ポックル大魔王のように社長さん、シャーロット、アルマン枢機卿のように陛下、プレスターヨアンナ、クノイチ・カエン、クノイチ・エンライは殿、クノイチ・ゼロは御屋形様と、PECS・伝説あたりは呼び方は結構アバウトである。
イベント『Project Orca 〜スターナイトステージ〜』(2022.10.06-2022.11.30)によると「人類が存在していたころは何が流行っていたか」「人間の在り方はどうだったか」などデータベースと睨めっこ状態で人類滅亡前の状態を調べている模様。
そのため日本列島上陸の頃には「学生生活」「映画・ドラマ撮影」「ネットゲーム」等の人類滅亡前の娯楽知識を一通り頭にインプットできており、それが言動に反映されるようになった。
純粋な正義漢というわけではなく、目的のためには策謀を用いることもある。
『Project Orca 』ではスカイナイツのライブを映像化しレモネードオメガが支配する北中米に映像配信することで、オメガの支配下にあったPECS製バイオロイドが「人間はもういない」というオメガの嘘に気づき大量逃亡するのを誘発したり、レモネードデルタからのスパイを泳がせ偽情報を掴ませ、デルタの主力軍を罠にはめ殲滅したりもした。
また、エンプレスに対して「南極も北極も変わらないだろ」とお子様扱いしたり、イベント『儚き記憶は友と共に』(2021.09.01-2021.10.13)で裸コート姿になった無敵の龍に対しては「ストレスで露出趣味に走ったか?」と失礼極まる感想を抱いていた。
イベント『楽園への招待状』(2021.11.10-2021.12.22)では出会ったばかりのメリーを落ち着かせるための手段として「キスをする」という選択肢を候補に上げた。
ニューボディに換装後はバイオロイドと肉体関係を持つようになった。主人公と肉体関係をもったバイオロイド達も驚く絶倫ぶり。
朝晩関係なく主人を求めた為に廃棄処分となったポイでさえ勝てないようで、T-2ブラウニー曰く「キャノニアの准将閣下と互角に渡り合う火力」とのこと。(引き合いに出されるアーセナルもどうかとは思うが)
イベント『箱舟と春待つ護り手』(2022.12.28-2023.03.08)や天香のヒルメ外伝によると、完全なワーカホリックに陥ってるようで、心配したレモネードアルファ、ダフネ、アルマン、バトルメイドプロジェクトらから「私達がやりますから」としばらく仕事を取り上げられていた。
『Project Orca 』でマッサージをした宝蓮によると肩こりが相当酷いようで、曰く「岩みたくなってる」
イベント『突撃!白夜のアクアランド』(2023.07.12-2023.08.23)の第3部ではエヴァが「彼について話しておきたいことがある。今は彼には言えないのでちょっと席を外してほしい」と主人公とラビアタと迅速のカーンに提案。
ラビアタもカーンも反発するが「今聞いてまずい事なら無理には聞かない。俺は席を外すよ」とその場を離れた。主人公が戻るとエヴァのメッセージは終わっており、ラビアタとカーンの両者から笑顔が消えていた。
エヴァが話した「秘密」の内容については2024年時点では不明である。
概要にあるように何故か戦闘の指揮などのコツは熟知しており、また、トリックスターやエクスキューショナーのような上位鉄虫とは何故か会話出来る。
星の落とし子の言葉も理解出来る。
主人公本人ですら自分のこの能力を不思議に思っている。