概要
韓国発のターン制SRPG『ラストオリジン』に登場する、新人類とも言うべき人工生命体にして生体アンドロイド。
人間女性の遺伝子に筋力や身体能力を飛躍的に増大させる『オリジンダスト』という金属の骨格を加えた事で生まれた、ゲーム内ではプレイヤーである司令官(主人公)の指揮のもとで戦い、共に過ごすヒロインを務める。
特徴
人間と同じ臓器・体組織を持ちながら、寿命も身体能力も現生人類(作中では旧人類と呼ばれる)のソレを軽く上回る。
P-3Mウンディーネ曰く「生命維持装置を使って休んだりしていれば、1000年以上生きる個体も全く珍しくない」。
男性との間に子供を作ることも可能だが、バイオロイド側の遺伝子が強いため、生まれた子供は誕生後数年以内に自身の筋肉に骨格が耐えられず死亡してしまうため、人類滅亡前でも人間とバイオロイドのハーフは存在しない。
身体能力や生命力の他に、知能も非常に優れている(稀にT-2ブラウニーやトモのような例外もある)が、人間のコントロールを外れ反乱を起こされることを防ぐため、「エマソン法」により人間への絶対服従を義務付ける機能・本能が生産段階で適用されている。
絶対服従の対象は運用目的に応じて差異があり、民間用のバイオロイドは人類全体、軍警察防諜用のバイオロイドは一定階級以上の上官といった具合である。
しかし大企業の会長に代表される社会的強者は、この法律をくぐり抜け絶対服従の対象を自分だけに設定した、護衛・秘書・暗殺・テロ用途のバイオロイドを開発していた。
なお男性型は存在しない。というのも、かつて軍警察用バイオロイドとして男性型バイオロイド「T-1ゴブリン」が開発され軍や警察に配備されたが、男性の遺伝子とホルモンはオリジンダストに悪影響を及ぼす事がそこで判明したため。
結果、2度に渡る暴走事件を起こし、人間とバイオロイド双方に大量の犠牲者を出して以降開発は凍結。
その間に鉄虫による総攻撃とヒュプノス病のため、人類は滅亡させられた。
その際の戦闘では多数のバイオロイドも人間を守る為に犠牲になっており、ゲームに登場する多くのバイオロイドはラビアタ・プロトタイプが復元したか、主人公が合流後に居住型巨大潜水艦「オルカ1号」内に設置されたバイオロイド製造装置(後述の製造システムにも関連している)により作られたものである。
製造装置で作られた描写がハッキリ描かれているのはメインストーリー2章でのエイミーレイザー、イベントでのロイヤル・アーセナル、アウローラ、慈悲深きリアン、T-4ケシク、クノイチ・エンライ、エリー・クイックハンド。
また、コンスタンツァS2の犬(ボリ)、ダークエルブン・フォレストレンジャーのハクトウワシのように動物のバイオロイドも存在する。
ランクアップ
上記のオリジンダストだがゲーム中でも入手可能。
バイオロイドのランクをB→A、A→S、S→SSとアップさせるのに必要になるが、SからSSに昇格させるのに必要な「特級オリジンダスト」(紫のカプセルに入っている)は手に入れるのに、かなりの手間と時間がいる。
製造システム
ゲーム内にはバイオロイド製造システムがあり、資源や材料を使ってバイオロイドを製造する事も可能。
SやSSでは完成まで6時間や7時間以上かかる事も珍しくない(2024年時点での最長はフリッガの9時間)。
特にSSランクの重装型保護機は大量の資源や材料を必要とし、お目当てのバイオロイドが出るまで夢中になって投入していく内に0になり「今日は戦闘が出来なくなった」という司令官が後を絶たない。
この現象は公式サイトでのDiyap氏の漫画に登場するT-14ミホの「バカ発見!」のセリフが元でバ発と呼ばれている。
また、「1機しか存在しない」という設定の通り、ラビアタ、無敵の龍、レモネードアルファは製造する事が出来ず、フルリンク(他のゲームでいう完凸)は金クラゲと呼ばれる、「特殊代用コア」を使用するしかない。
好意度
バイオロイドは戦闘をしたり、オルカ号内の秘密の部屋でお菓子等のプレゼントをする事で上昇していく。
HPが0になると大破状態(戦闘不続行状態)となり、戦闘から撤収し病室送りとなる(レベルの高い重装型だと回復薬がないと完全回復まで数時間かかる事も)。
この場合、好意度が平均で-2落ちるのでご注意を。
バイオロイドの好意度が200に達するとバフ・デバフ+Lv1の効果も得られる。
好意度が100を超えたら課金アイテム『誓約の指輪』を渡すと一気に200になり、その後は大破状態になっても好意度が落ちることはない。
分類
攻撃機・保護機・支援機の「役割」、軽装型、機動型、重装型の「タイプ」によって分類され、9種の兵科に分類することができる。
軽装型
いわゆる武装した歩兵に相当するタイプ。
身軽で行動回数も多いのが特徴。資源消費は最も軽く、電力はほとんど消費しない。
機動型
飛行能力を持つ空戦タイプ。
高い行動力によって機先を制す戦い方ができる。スキル効果範囲も広い。
反面、消費AP(ドラクエなどのマジックポイントに該当)が多く、2回目以降の行動順がなかなか回ってこない欠点を持つ。
出撃コストはそこそこだが、軽装型と真逆で電力を多く消費する。
重装型
でかい!強い!遅い!の3拍子揃った重武装タイプ。
決戦兵力としては頼もしいが、資源も大量消費するので普段使いがしづらいのが欠点。
行動が遅く、先制攻撃ワンパン周回にも全く不向きなのも難点。
攻撃機
いわゆるアタッカー。
ファンタジーRPGでいうところの剣士・槍使い・弓手・攻撃魔法使いに該当するので、ステータス振りは命中・クリティカルを中心に、残りは攻撃に振って構わない。うまく装備品と組み合わせて命中クリティカルを確保し、できるだけ攻撃に回したいところ。
本作はすげー回避してくる敵が割と頻出するので、十分な命中確保も大事。
HPが25%を切る中破(瀕死)状態に真価を発揮するタイプもおり、これらは総じてお洋服がボロボロな状態で運用される。
保護機
防御担当。
盾役として、城壁のハチコ、A-1ブラッディパンサー、イグニスのようにとにかく防御とHPに振るタイプと、CSペロ、スノーフェザー、P-49スレイプニールのように回避に極振りするタイプの、主に二種類。
例外としてブラックリリス、フェンリル、エタニティ、サラカエルのように、攻撃機と同じようなステ振りで構わないのもいる。
主に「敵のターゲットを引き付ける」「味方をかばう」が任務であり、これらをいかに味方全体に、途切れなく行えるかが保護機運用の要である。戦闘員配置は主に保護機を中心に考える事になるだろう。
支援機
攻撃機や部隊そのものを支援する、ファンタジーRPGでいうサポーター。
コンスタンツァ、T-60ブルガサリ、ドクター、無敵の龍のように攻撃機と同じようなステ振りで構わないものや、攻撃を当てないと支援効果が発生しないので鉄血のレオナ、C-77紅蓮、慈悲深きリアン、アルマン枢機卿のように命中とHPを中心に、残りは防御に振るタイプ。
パッシブスキルがメインなので、保護機と同じように耐久力重視でHPと防御に振るタイプ。
レモネードアルファのように、命中とHPを中心にあとは攻撃に振るタイプも存在する。
とにかくできることがバイオロイド次第なので、個別に能力を把握していく事が大事。
ある意味ラスオリ初心者が一番頭を悩ませるのが、支援機のステ振りかもしれない。
一覧
各バイオロイドには所属の概念があり、バイオロイドを製造した企業やその製品シリーズコンセプトによって分類することができる。(企業やシリーズのコンセプトなどの解説や説明は該当記事を参照)
同じシリーズとの連携能力をスキルとして保有している者も多い。
三安ならだいたいみんなメイド服、軍需産業のブラックリバーは軍隊風など、それぞれ共通する特徴を持つ。
三安産業
ブラックリバー
PECS
伝説サイエンス
ストライカーズ
SMARTENJOY
関連タグ
バイオノイド - 『機動刑事ジバン』より。こちらは生体アンドロイドではなく動植物などをベースに戦闘兵器を内蔵させたクリーチャーである。
レプリカント - 似たようなタイプの人造人間。こちらは寿命が4年と短い。
デトロイトビカムヒューマン - この作品で登場するアンドロイドはプラスチックと金属で作成された完全ロボットであるが、人類の仕事を置き換え失業者を大量発生させ憎悪の対象になるという点で当該記事のバイオロイドと境遇がよく似た存在。
NIKKE - 当該記事のバイオロイドとよく似たタイプの人造人間。
ただ、こちらの方が更に生身の部分が少ないという相違点がある。