概要
「リセットマラソン」の省略形。
主にソーシャルゲームのガチャにおいて、望む結果が得られるまでアプリのアンインストール・インストールを繰り返す行為のこと。リセットを伴う厳選とも言える。
2012年ごろに2ちゃんねるで誕生した言葉。当時はガチャに天井が設定されていないゲームも多く、盛んに行われた。
スマートフォン向けゲームの多くは、最初のチュートリアルをクリア後、無償でレアガチャを回すことができる。通常、ガチャの結果はランダムであるため、目当てのアイテムが手に入るかどうかは運次第だが、初回サービスの無償ガチャはリセットすることで何回も引き直すことができるため、繰り返せば目的のアイテムを理論上必ず入手できる。
インストールとアンインストールをまるでマラソン(多少「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」の意味合いも入っている)の様に延々と繰り返すことから「リセットマラソン」、略して「リセマラ」と呼ぶようになった。
一部ゲームではリセマラを何度も行うユーザーを「マラカス」という蔑称で呼ぶ事もある。ガチャは基本的に課金を担う存在であるため、リセマラは一種の脱法行為と見られがちである。
メーカーにとっては課金につながらないリセマラは迷惑……とも言い切ることができない。数多くのユーザーが何回もリセマラを繰り返してくれるとアプリストアのダウンロードランキングが上昇するというメリットがあるためだ。それを目当てにリセマラ前提のようなバランスで作られるゲームもあるが、やはりそういうものはユーザーからは嫌われがち。
最近のゲームでは、最初のガチャの引き直しができるようにして、リセマラをしなくても済むようにしたものもあるようである。(ここまで配慮するならいっそ「この場に限り、このガチャで出る中から一キャラクターだけは任意選択可」で良いような気がしないでもない。)
なお、DMMGAMES版やGAMESPLAYER版で登場したゲームでは、リセマラができない仕様になっている。しかし、同タイトルのモバイル版が配信されている場合、そちらでリセマラは行われているといってもいい。
(中にはバランスブレイカークラスのユニットをリセマラしなくても入手できるように調整されたりする作品もあるのだが……稀といってもいいだろう)
ちなみに、アンインストールするとその都度アプリ+追加データのダウンロード、かつレアガチャを回せるところまで進め直しとデータ通信容量と時間の双方を消費する事になる。
アプリ本体の容量がパッケージングしてある状態で100MB超えというのも最近では珍しくなくなってきており、何度もモバイルデータ通信でリセマラを行おうものならあっと言う間に制限突入待ったなしである。
遊びに使い過ぎて、緊急時に大事な情報すら仕入れられなくならないようにしたいところである。
リタマラ
リセマラの類語で、「リタイア・マラソン」の省略形。クエストなどのリタイア(中断)を繰り返す行為のこと。望む結果を得る目的で反復的に行われるという点で上記のリセマラと共通しているが、こちらは金銭よりも時間や労力の節約・効率化のために行われることが多い。
1データに1回しか行えず、クリアすると再挑戦不可能な連戦形式のバトルで
途中の1試合当たりの経験値が多く、ここでしか手に入らないレアアイテムを落とす、リタイアしても途中の経験値が貰える仕様だと特に有効。
妖怪ウォッチ3では大型更新3.0追加クエスト「孤独なる王」での経験値が異常に多く、数回リタマラしただけで手持ち妖怪レベルが最大になる。
妖怪ウォッチ4のカイラ武闘会でもレアアイテム狙いで流行ったがアップデートで修正された。レアアイテム入手に関しては別の手段でフォローされている。