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ホモ・サピエンス

ほもさぴえんす

ホモ・サピエンスとは現生人類の学名であり「知恵ある人」を意味する。
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概要

人類(ヒト亜族)のうち、現在のところ唯一現存する種である。絶滅しているが過去には亜種が存在し、これらと区別する場合はホモ・サピエンス・サピエンス(原名亜種)と表現する。
この項目を読んでいる者は宇宙人でもない限り皆ホモ・サピエンスであると考えられる。

地球に誕生した生物の中ではおそらく最も高い知能コミュニケーション能力によって社会を発達させている。南極大陸を除くほぼ世界中の陸地に75億近い個体が生息し、分布域は陸生動物では史上最大級。登場してからの年数は僅か25万年ほどと短いが(しかし、今後の研究の進展により現生人類の起源がさかのぼる可能性は十分ある)、数万年前にユーラシア大陸全域、1万数千年前に南北アメリカ大陸に広がった。その後2万年前~数百年前(地域により異なる)から農耕牧畜を営んで自然環境を改変、余剰資源を蓄積し、文明、そして国家を発展させた。これによりホモ・サピエンスは他の生物にはない独特なニッチを占めるようになった。

発展した文明の力によってもたらされた負の利器は多く、ついには他の生物はおろか自分達すら絶滅させる事ができる兵器を生み出し、それでも今なお繁栄をつづけている。時代が下るほど文明は加速度的に発達しており、近年(19世紀後半~21世紀)に至ってはわずか20~30年で生活文化技術ががらりと変化するほどである。

身体能力

走力の最高速度・嗅覚・聴力は同サイズの野生動物の中で低め。歯やあごが弱く、消化能力も低いため、調理技術を発達させてこれを補っている。

なお、ヒトは他の哺乳動物と比べ知能と手の器用さ以外の面で全て劣っている、というわけではなく、例えば「投げる」という動作に関しては直立二足歩行をする人類は他の動物の追随を許さない。たとえ弓矢のような発達した道具を持っていなくても、その辺の石や棒を投げるだけでも他の動物の脅威となる。これによりリーチ(間合い)を確保した戦い方を好み、敵のリーチの外から物を投げたりで突いたりして攻撃し、リーチを詰められたら一旦逃走して距離を取る・もしくはリーチを詰められないような立ち回りをすることが多い。

また、視覚面では哺乳動物の中では優れている方である。ヒトを含むサル目は他の哺乳動物よりも広範囲の色彩を捉える事ができる。

同時に立体的な視界、近距離での視力もとても良く、これも他の猿と同様だが、表情で瞬時にコミュニケーションを行うことが出来、人間の場合は大きな白目を有するために視線を用いたアイコンタクトも行いやすい。(これは対面した敵にどこを見ているか知られてしまう弱点でもある)

他のヒト属と比べて発声することに優れており、言語野の発達も加わって全生物の中でトップの複雑な言語を操る。他の動物と違い、物事を己の五感だけや経験則だけで学習するだけではなく言語によっても管理・収集可能で、同時に他の個体と高度な意見交換・議論を重ねさらに発展・昇華させることができるため、状況変化に対する極めて高い適応力を持つ。
現生の地域グループには文字を持たないものは多くあるが、言語を持たない群れはない。

体温調節機能としての体毛を失い、それををかく機能に置き換え発達させた事で高温への適応に優れているほか、何時間も駆け足で移動することが可能となっている。他の多くの動物はその身体能力により瞬発的に高速に移動することはできるが、それを何十分も続けると熱を逃しきれないために動きがやがて鈍ってしまう(なお、人類以上に長距離持久力を発達させた動物にオオカミなどのイヌ科の動物がいる)。もっとも高温への対応を発汗機能に頼ったことで、高温かつ多湿には耐性が弱い。

この持久力の差を用いて相手の力尽きるのを待ちながら何十時間も追跡を続け、最後はを投げて仕留める「持久狩猟」がかつて広く行われていた。ただし時間ごとの移動距離という点では動物側に圧倒的に分があるため、人類がこの能力を活かすには足跡や糞から獲物の情報を読み取るといった先人の知恵の継承と経験の蓄積、そして決め手となる道具(刃物弓矢といった武器)が欠かせない。また、人類はオオカミの一部を家畜化する事でも感覚力や攻撃力の不足を補っている。

身体的特徴

ホモ・サピエンス最大の特徴は脚と脊椎を垂直に立てて行う直立二足歩行をすることである。
恐竜カンガルーなどは二足歩行するが、脊椎を垂直に立てていないので「直立」二足歩行ではない。外見上、直立二足歩行を行っているように見える動物にペンギンがあるが、これは体の厚みのためそう見えるだけで、実際にはペンギンの大腿骨は脊椎に対してほぼ直角であり、既知の非絶滅動物で直立二足歩行をするのは本種だけである。ヒト属は直立二足歩行することで巨大な頭部を支えることが可能になり、大きなを発達させることができた。

現存する霊長目の中では巨大な種で、ヒトより大きい霊長目はゴリラオランウータンしかいない。

ヒトは霊長目としては極めて体が薄く、眉毛鼻毛腋毛陰毛以外の体毛は発達せず皮膚が露出する。しかしオスの一部に胸毛へそ下の毛スネ毛を発達させている個体が存在する一方、メスには腋毛、陰毛がほとんど、または全く生えていない個体もいる。

またについてはメスの個体のほうがより多く長く生える傾向にあり、オスの場合は一転して全く生えてこなくなるケースが顕著であり、悩みの種となることが多い。

反面腺が発達しており、高温には強い。冷気にも皮下脂肪を発達させることで一定の耐性を有しているが、主に衣服を着用する事により対応する。服は社会的ディスプレイも兼ねており、多種多様なデザインで対象にアピールする。またこれにより、一般的な生物とは異なり、オスよりもメスのほうが外見が華やかという特徴がある(しかし、特に闘争を重んじる群れで顕著だが、過去にはオス同士が華やかさを競いあった文化もある)。つがい一度もなったことのないメス同士で華やかさを競い合い、「より華やか」と見做された個体がヒトの社会では格上とされる傾向にある。

個体の性的なディスプレイは非常に多い。表情などの立ち居振る舞い、胸部臀部、分泌物などの生物的特徴、衣服、髪型視覚補助器具といった外部装飾など幅広く、それらが組み合わさって魅力を感じている。相手から一方的に性的なディスプレイを読み取って性的な接触に走り問題になったり、フェチが高じて靴や装身具というモノ自体に発情する個体も少なくない。

発情期は存在しない。生殖を目的とした発情に限らないならば通年・常時発情していると言える。しかし社会的な理由から多くの群れの中では、概ね年齢にて生殖行為を行って良い年齢が定められており、あまり低い年齢や高い年齢での発情行為は歓迎されない。

猿の特徴である拇指対向性を活かし、道具の使用・生産や図画、そしてビーバーなど一部の種でしか見られない巣の環境整備を行う。ただしこれらは後天的に得た可能性が高く、個体差は極めて大きい。

精神的特徴

極めて貪欲、貯蔵の概念を持つ他の種に比べても明らかに必要以上の資源確保に勤しむ。また共食いをする訳でもなく、時折大規模に同種同士で殺し合う行為を行う。争いを避けようとする個体や群れも多いが、種レベルでは数万年に渡る闘争と和平の繰り返しを続けている。

また、ホモ・サピエンスは創作活動をこよなく愛する事で知られている。絶滅人類の中でも末期のネアンデルタール人は芸術活動を行っていた可能性が指摘されているが、現生人類はおよそ5万年前から自己や自然をモチーフとした壁画が作られており、農業により余剰資源をため込むようになる遥か前から、生存活動に不必要な行為を生産・受容していた。

創作の傾向としては数百年前までは自己以上の存在を創作したもの等が見受けられ、現在ではホモ・サピエンスそのものをモチーフにしたものが多いが、個体数の多さも有り非常に多様化している。

上記の身体的特徴などが強調される物は少ないが無い訳ではない

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