概要
「思春期以降の女性でありながら、陰毛が生えていない」という状態を表す俗語。
俗語ゆえに定義は曖昧で、第二次性徴前の女性に対しても使われたり、剃毛・脱毛した場合を含めず無毛症の女性に対してのみ使われたりもする。
イラストにおいて「首から下の体毛を描写しない」というのはよくあることであるため、pixivでは、パイパンに該当するイラストであってもこのタグが付いていないことが多い。
語源は「白板(パイパン)」…麻雀の「白」の牌(牌に何も書かれておらずまっさらなため)とされている。
ちなみに、江戸時代の日本では、釉薬をかけない素焼きの陶器の如く陰部がツルツルであるということから「かわらけ」という言葉が使われていた。
※以降の記述には主観と偏見が含まれています。注意されたし。
性的アピール
パイパンの女性でなければ性的興奮が得られないという男性は少なくない。
事実、pixivでは、陰毛がある女性よりもパイパンの女性の方が非常に好まれるという傾向がある。同じ作者のイラストで、男女共に同年代のキャラクターであっても、(たとえ同じ画面に登場していても)男性キャラは陰毛が描かれているのに対して、女性キャラは陰毛が描かれていないと言ったイラストも多い。ことさらに剃毛や脱毛などのシチュエーション・説明が設けられることもなく、そもそも年齢を問わず初めから女性には陰毛が存在していないかのように描かれているのである。「パイパン」やそれに類するタグ(子記事参照)が一切つけられていないパイパン女性のイラストも無数にあるのも、「それこそが、世の理である」という認識が浸透しているということだろう。
パイパンの女性には、相反する二面がある。一方は陰部がむき出しになるわけだから、それ自体が非常にエロティックだという面である。女性の場合ある程度の陰毛の濃さがあれば陰裂は大きく隠れてしまうから、これが丸見えであることの性的刺激はきわめて大きい。他方、単純に衛生面を考えても無毛のほうが清潔感があるから当然だが、それにもまして「幼さ」「少女らしさ」の印象も加わるから、「清楚」「清純」「可憐」というイメージが際立つという面も大きい(より端的に言えば「パイパンの方が可愛い」ということである)。時としてはこの矛盾するような両面が入り混じることで魅力がいや増すこともある。
パイパンの女性しか愛せない男性は、女性に対し、聖性を求めているのであろう。
永遠に純真無垢であってほしく、(晩くとも初老になるまでは)パイパンでいてほしいと思っているため、たとえ同い年や女性が年上の男女のイラストを描いたとしても、男性は陰毛有りで女性は陰毛無しと言うイラストが描かれるのかもしれない。
陰毛が無く幼さが残る性器であれば、若い娘なら言うに及ばず、大人の女性であっても「幼い」と言う錯覚を覚えるため(処女ならば尚更である)、彼女を護ってあげたくなったり、愛情を覚えたりするのだと思われる。
そもそもパイパンだということは、その女性が若く見られるということに他ならないので、若くて(即ち生殖能力の高い)女性を選ぶという、種の保存を望む男性の本能でもあるかもしれない。(生存本能を持った)男性が自分よりも若い女性に魅力を感じるということと同じことである。
また、パイパンの女性の性器は、すじである事が非常に好ましく、クリトリスや小陰唇がはみ出していたら、折角パイパンであっても、性的魅力は半減する(美容整形手術で改善可能ではあるが)。思春期を過ぎると、たとえ天然のパイパンであっても性器自体はそれなりに発育するため、すじの成人女性を見つけることはパイパンの女性を見つけることよりも非常に困難になってくる。尤も、pixivでは年齢を問わずすじとして描かれている女性の絵も多い。
方法
主にT字型の安全剃刀が多いが、男性用の電気シェーバーを使用した方が安全でシェービングクリームも必要ない。ただ、電気シェーバーの場合は毛を短くしていないと上手く剃れないと言う弊害があるため、予め鋏で短く切って置くと良い。
パイパンにし続けるのならば、電気シェーバーを推奨する。安い物で1000円前後で入手可能で、剃毛のためのコストが安いメリットもある。一枚刃の剃刀は、慣れていなければ危険が伴うためお勧めできない。
近年ではワックスを用いて脱毛する方法もある。
諸国の事情
古代ギリシャ・ローマでは女性は綺麗に陰毛を全て剃りパイパンにするのが当たり前だった。これには一説には処女神崇拝の文化が背景にあるとも言われる。
ローマ神話の女神であるヴィーナス(彼女は処女神ではないが)の絵には陰毛が描かれていないし、パイパンの女性の恥丘は、俗に「ヴィーナスの丘」と呼ばれる。
これを受けるように、長らく西洋絵画の裸婦画では、たとえ股間を露出した姿であっても陰毛は描かれないのが伝統であった。ただし当然というか大半の絵ではエロティックになるのを避けてか局部の形も表現されず、女性の股間には何も無いかのように描かれている。
そのため、欧米では女性の嗜みとして女性はパイパン(または小さな三角形のカット)にするのが当たり前であり、珍しくも何ともない。特にドイツでは、女性の陰毛の処理に理解があり、両親が娘の陰毛処理の費用をプレゼントすることも多いらしい。
中国では、古くから天然のパイパンの女性のことを、「白虎」と呼び、非常にめでたいものとされる。
イスラム圏の女性は、結婚すれば配偶者又は自分の母親に剃られたり自分で剃るという習慣がある。これは既婚者か否かを調べる上で重要なポイントであるが、実際(イスラム圏の女性ではなくても)そう簡単に見せてはくれないだろう。また、イスラム教徒の女性は、たとえ未婚の女性・処女の女性であっても、生理が終われば必ず剃毛してパイパンにしなければいけないという義務もある。
このように多くの国で女性は陰毛の手入れをするのが常識になっているため、日本でのイメージとは逆に未処理の陰毛が処女性の象徴とされることがあり、いわゆる「疑似ロリ」のポルノ女優が完全未処理の豊かな陰毛をアピールしていることもある。
日本では
「ハイジニーナ脱毛」などの名でいくらか普及は進んでおり、パイパンにしたことをカミングアウトする芸能人なども出てきているものの、まだまだパイパンにする女性は少数派であり、一部にはそれを「遊んでいる」とみなす向きすらある。むしろいまだにヘアヌードを珍重するような日本の出版業界は、世界中から奇異の目で見られるのは必至である。日本の女性の未処理の下腹部にドン引きするという外国の人たちも少なくないという。
世界一「可愛い」を愛するはずの日本女性が、可愛らしさを増すパイパンを積極的に志向しないのは、世界の謎の一つといえるかもしれない。
ある調査によると男性からのパイパン支持率はほぼ7割に及んでいる(しかも若い世代になるほど支持率は高くなる)。日本でも歓迎されこそすれ、「奇異に見られる」ことを心配する必要は女性の側にも実質的に無くなりつつあることも付言しておこう。
ちなみに
男性が陰毛を剃る事に関しては、結論から言うと非難される様な事ではない。
剃っていない男性を『清潔感が無い』ために無理という女性もいる他、『汚いものが映っていると若干萎える』というタイプの男性は竿役が剃っていると喜ぶケースも。
実の所、衛生面という観点からすると男性が陰毛を剃る事は合理的な判断なのである。
(衛生面でのインフラが進んでいない一部の国には、シラミなどが寄生するのを防ぐために男女とも陰毛を剃るという習慣がある)
パイパンの日
8月8日や8月18日を「パイパンの日」とする意見がある。が、あまり広まっていないようである。
その他の意味
「おっぱいの日」と「パンツの日」をあわせて
「パイパン」とする意見もあるが、少数派と思われる。
この意味で使うなら既に「おっぱんつ」というタグが存在する。
パンにおっぱいをのせて
パイパンと称するのが提唱された。
パイパン(無毛症)である事が公式に明言されている女性キャラクター
インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング(HELLSING)