ネギ科

ねぎか

単子葉植物キジカクシ目に属する科。現行の分類ではヒガンバナ科のネギ亜科。

概要

被子植物単子葉類キジカクシ目に属する科。古い分類体系ではユリ科に含めていたこともある。1990年代以降のAPG体系で独立した「ネギ科」とした。しかし、APG分類体系の第3版以降ではネギ亜科としてヒガンバナ科に含める。

「ネギ坊主」と呼ばれる独特の花（メイン画像）を咲かせるのが特徴。野菜またはハーブとして人間との関わりの深いネギ、タマネギ、ラッキョウ、ニラ、エシャロット、チャイブ、リーキなどの栽培植物はいずれもネギ属（Allium）に属する。

食用としての利用のほかには、花の観賞用としての栽培がなされ、ネギ属の草花は「アリウム」または「アリアム」と呼ばれる。ネギ属以外ではリューココリーネやハナニラなどがよく知られる。

いずれのネギ亜科植物も多かれ少なかれ硫化アリルを含む。硫化アリルは人間やサル類にはビタミンB1の吸収を助けるなど適量なら有益だが、他の多くの動物は代謝できず赤血球を壊す毒性がある。このためサル類以外の動物へ与えると量によっては死んでしまうことがあるので、絶対に与えてはいけない。農地ではサル類以外の獣鳥害に遭いにくいメリットにもなっている。

関連タグ

ヒガンバナ科 ユリ科 単子葉類 香辛料 ハーブ 野菜