曖昧さ回避
ここでは1について説明する。
概要
外見はネギに似ているが葉が平たく、ネギのように筒状にならないのが特徴となっていうる。独特の強い臭いがある。葉が食用となるほか、花やつぼみが「花ニラ」(ハナニラ属のハナニラ(イフェイオン)とは別物)として食用になる。おひたしや味噌汁の具の他、炒め物(レバニラなど)の材料としてもポピュラー。胃腸の不調に対する改善作用がある。
ニラは一度植えたら繰り返し収穫でき、年に3~4回刈り取り収穫することで4-5年栽培できる。暑さにも寒さにも病害虫にも強く、北海道から沖縄まで全国で周年栽培されている。とても丈夫なため、こぼれ種で生えた株などが畑の隅や道端や河原などで雑草のように自生していることさえある。
ニラを含むネギ属は古い植物分類体系ではユリ科に属していたが、近縁のいくつかの属とともにネギ科として独立させるべきだという研究者もかなりいた。遺伝子解析が発達した1990年代にはユリ属とネギ属の系統が離れていることがはっきりし、分子系統解析に基づくAPG分類体系でネギ科の分離が認められた。2009年以降のAPG分類体系ではネギ科がヒガンバナ科の下に(ネギ亜科として)入れられている。
料理での使用例
- 餃子:細かく刻んで肉あんの中に混ぜる。
- にら豚 : 近年、大分市が大分市発祥の料理として売り出しを図っている(PRサイト)。メイン画像は茨城県小美玉市関係のものだが、大分市も全国有数のニラの産地である。
- モツ鍋:牛や豚の腸をニラなどとともに煮込む福岡県の鍋料理。
- レバニラ:牛や豚のレバーとニラを炒め合わせた中華料理。
関連タグ
スイセン 野生ニラと間違えられて誤食される事が多い有毒植物。
ハナニラ、ハタケニラ いずれも同じネギ科の別属の有毒植物で、名前も外見もニラと紛らわしいが、不味いためか誤食による中毒例はあまりない。