大分市あれこれ
- 元市長に釘宮さんがいるが、釘宮病でおなじみのこの人とは特に関係はない(ちなみに彼女はお隣の熊本県出身である)。
- 大分駅前の大通りにあるサンリオのビルにテナントとしてアニメイトが入居しているというある種のシュールな光景が見られた。
※2015年3月にアニメイト、サンリオショップ共に別の場所へ移転。その後、後述する再開発のため、アニメイトは2023年5月を以って大分駅ビル『アミュプラザおおいた』内に移転・リニューアルオープンすることとなった。
- その大分駅周辺では10年以上にもわたる大規模再開発が進行中であり、いたるところで工事中の風景が見られる。
- 2015年4月には駅ビル・JRおおいたシティが完成。
- 高崎山やうみたまごは観光客からは別府市と認識されていることがあるが実は大分市にある(ただしここからわずか先はもう別府市である)。
- ここがモデルとなった漫画作品としては安永航一郎の『県立地球防衛軍』がある。
- このほか、市内をモデルとした作品には、僕が愛したすべての君へやReLIFEなどが挙げられる。特に後者は、校舎の外観が大分上野丘高校と瓜二つであるほか、セーラー服の意匠もどことなく似ている。
- 藤原祐のライトノベル作品『レジンキャストミルク』の登場人物の名前は大分市の地名に由来している。
- 大分市をホームタウンとするプロスポーツのチームが3つも存在する(ちなみに大分ヒートデビルズはチーム名にこそ「大分」とあるがホームタウンは別府市である)。人口(大分市単体で約48万人・周辺市町村を含めた大分都市圏で約75万人・大分県全体で約120万人)からするとかなり多い。
- さらに年に2回も市内をコースとしたマラソンが毎年開催される。
大分市ゆかりの人物
大友宗麟公の銅像はJR大分駅前広場や神宮寺浦公園などにみられる。前者は大分を訪れた観光客を見守る格好である。
後者は大分市歌1番にも唄われるように、大友宗麟公が神宮寺浦で南蛮貿易を開始したとされ、同地には〝南蛮貿易場跡〟の石碑も残されている。
〈大分市歌1番、一部〉
豊の海に、陽はのぼり、神宮寺浦、波しずか、宗麟この地に、文化を開き……
交通網
鉄道
大分市内を走る鉄道路線はJR線のみで私鉄線は存在しない。
(そもそも大分県内自体、普通鉄道に私鉄が存在しない。別府ロープウェイやラクテンチケーブルカーが数少ない私鉄路線である)
東別府〜西大分間にある〝両郡橋〟付近、幸崎〜佐志生間にある〝佐志生トンネル〟付近がそれぞれ別府市・臼杵市との市境。
幸崎までがICカード利用可能である。
至小倉)西大分─大分─牧─高城─鶴崎─大在─坂ノ市─幸崎(至鹿児島中央
竹中〜犬飼間にある〝稲積川〟付近が大分市と豊後大野市の市境。中判田駅までがICカード利用可能である。
豊後国分〜向之原間の〝平横瀬〟付近が大分市と由布市の市境。向之原駅までがICカード利用可能である。
かつては西大分駅から国鉄の運行する〝大分港臨港線〟のほか、富士紡績専用線が。大分駅からも専売公社の引込線が大道方面に、鶴崎駅からも九州石油専用線が敷設されるなどしていた。
このほか、大分交通が運行する路面電車である〝別大電車〟もかつては大分市街地を運行していたが、いずれも過去帳入りしている。
バス
大分バスと大分交通の2社が大分駅や大分トキハ本店(中央通り)を中心に運行している。
かつては亀の井バスが別府駅西口経由の路線バスを大分駅まで運行していたが、運行終了となっている。
また、大分バスグループの子会社である『大野竹田バス』が運行する竹田市コミュニティバスが乗り入れている。
高速バスは福岡行『とよのくに号』、長崎行『サンライト号』、熊本行『やまびこ号』、大阪・京都行『SORIN号』などが運行される。
(大分バス・大分交通・亀の井バス・西鉄バスの4社共同運行。このほか、別路線で日清観光バスが運行する路線も存在)
ホーバークラフト・航路
元々、大分空港は大分市内にあり、旧海軍の大分航空基地として建設、進駐軍からの接収後、返還され民間空港として使用された。だが、大分市の都市化や大分川河口に面した立地上、滑走路延伸が困難であったため、昭和46年(1971年)に移転した経緯がある。
跡地は現在の西新地近辺、大洲総合運動公園に様変わりしている。ひっそりと空港跡地の碑や富士航空事故慰霊碑、神風特攻隊発進の地の碑が残されている。
現在でこそ、大分空港方面へのアクセスとして、大分交通が運行する『エアライナー』が目下、公共交通機関として主流となっているが、かつては日本最後のホバークラフトによる民間航路『大分ホーバーフェリー』も運航されていた。
だが、経営難もあって平成21年(2009年)を以って廃止されることとなった。
それから幾星霜。空港アクセス改善のため、上下分離方式で再導入(第一交通主体)されることとなり、西大分で港湾施設の建設が進められている。
西大分港からは『フェリーさんふらわぁ』の航路が存在する。
名物など
ニラ:実は全国でも有数の産地らしく、大分発祥の料理(にら豚)まで存在する。さらにそのにら豚についてはPRサイトまで存在。
また、セブンイレブンの丼弁当としても発売されている。
りゅうきゅう料理:ブリをはじめ、マグロやカンパチ、関アジ・関サバなど、豊後水道で獲れる魚をふんだんに使った料理である。タレに漬け込んだ〝漬け〟に近いもので、好みによってゴマや大葉を散らしたりする。味わい方もご飯に載せたり、お茶漬けにしたりと様々である。
ワッフル:〝だいなんワッフル〟として、絶賛PR実施中。元々、大分では小麦を使った『ひやき・じりやき』と呼ばれるクレープの食感に似た郷土料理があり、なかでも大南地域(戸次や判田地区)では小麦の栽培が盛んであったことから新たな名産品として創出された。
ほうちょう料理:同じく、戸次など大南地区に伝わる郷土料理。漢字では〝鮑腸〟と書く。大友宗麟公が好物であったアワビが不漁であった際、小麦をこね、腸のように仕立てた料理がはじまりとされる。
ポンカン:〝志手ポンカン〟として大分市内で生産される。志手は大分市街地からもほど近い、大分市西部地域の地名。現在でこそ、にじが丘や青葉台、季の坂、高尾台、王子山の手町などの住宅地として造成された一帯だが、酸性の赤土に加え、火山灰土ならではの水捌けの良さ、小高い丘に位置した日当たりの良さなどから、かつてはみかん栽培が盛んに行なわれていた。
現在でも住宅地内で一部の生産者が栽培を続けており、強い甘味や瑞々しさが特徴となっている。
お茶:志手ポンカン同様、日当たりの良い大分市西部などで栽培されている。
防災・危機管理
大分県警察
警察では大分県警大分中央警察署、大分南警察署、大分東警察署の3警察署が管轄するほか、県警本部が大分市大手町に所在する。
大分市消防局・消防団
消防は大分市消防局の管轄。消防吏員は500人。警察とほぼ同じく、中央消防署、南消防署、東消防署の3消防署が管轄し、分署が2つ、出張所が9つ存在する。
主力消防機械としてポンプ車が23台、はしご車が3台、救助工作車が4台、高規格救急車が16台配備され、消防局全体の車両台数は100台にのぼる。
(小型はしご車である高所放水車や、燃料補給車、特殊災害車、電源車、水難救助車、支援車、重機搬送車などを保有)
消防団は大分市を8つに分けた8個方面隊と団本部(女性分団も存在)で構成。ポンプ車は6台、ポンプ積載車と小型動力ポンプが177台(内、軽自動車6台)配備されている。
また、大分市役所の北側、旧・荷揚町小学校跡地では現在、『おおいた消防総合指令センター』の建築が進められている。
国土交通省
国土交通省は大分市西大道町に大分河川国道事務所が所在。岩田町に大分出張所、志村に大野川出張所、古国府に大分維持出張所、下原にななせダム管理事務所が位置している。
TEC-FORCEが使用する排水ポンプ車などが待機しており、災害発生時の拠点となる。
海上保安庁
海上保安庁では第七管区の管轄であり、海原に大分海上保安部が位置する。巡視船『やまくに』『ゆふぎり』、巡視艇『せきかぜ』、『ぶんごうめ』、『さちかぜ』、『とよかぜ』が籍を置いている。
気象庁
気象庁大分地方気象台が長浜町に所在し、気象観測や各種災害情報発信にあたる。
防衛省・自衛隊
陸上自衛隊大分分屯地が大分市鴛野(大分大学の向かい側)に所在し、九州補給処大分弾薬支処が拠点としている。
大分市役所
大分市役所の組織としては総務部に〝防災局〟(局長は次長級)が設けられ、局内に防災危機管理課が存在。この防災局が消防局と連携して災害対応にあたる。弾道ミサイル対処訓練や、大分港の港湾施設強靭化、雨水排水ポンプ場整備、学校の備蓄機能強化などが実施されている。
福祉保健部保健総務課が主体となり、新型コロナへの対策として、JR大分駅前に〝大分市抗原検査センター〟がおよそ2年間、開設されていた。
市政・市勢
市政
【市長】
第6代市長・足立信也。(令和5年・2023年)4月より現職。
足立市長は令和4年(2022年)まで参議院議員を務め、一旦落選、翌年春の統一地方選日程で行われる大分県知事選に意欲を見せた。
県知事選をめぐっては、引退の意向を示した広瀬勝貞知事(当時)は後継候補を指名しておらず、佐藤樹一郎大分市長が出馬を表明するなか、足立も県知事選や市長選など統一地方選への出馬を表明。
結局、県知事選には大分県選挙区選出の安達澄参議が出馬を表明したため、野党票分裂への懸念から足立は県知事選ではなく市長選に出馬することとなった。
足立は自民党、立憲民主党、国民民主党等の与野党両面から推薦を受け、告示日までに足立以外の届出がなかったことから無投票での当選が確定。昭和26年(1951年)に執行された大分市長選(上田保市長が当選)以来、実に72年ぶりとなる無投票選挙であった。
ちなみに、同時日程で実施された大分県知事選では前大分市長(第5代)の佐藤が当選。安達の議席をめぐっては、立民の吉田忠智参議(比例選出)と自民の白坂亜紀候補が接戦(全県で341票差)を繰り広げ、白坂が当選した。
第4代大分市長である釘宮磐は『平成の終わり』を機に政界を引退。ラジオ体操の愛好家であるほか、大分市錦町に所在するこども食堂の運営に携わっている。
【大分市議会】
議員定数44名。このうち4名が女性議員である。
議員2名以上から会派を結成でき、現在7会派が結成されている。最大会派は自民党、次いでネットワークみらい、公明党の順である。
大分市議会では『市民意見交換会』を随時開催しているほか、近年では『若者応援条例』を策定するなど、地域コミュニティや政治・行政などで若者(おおむね10代〜20代)が積極的に活躍できるよう推進を行なっている。
村山富市元首相も大分市議会出身である。
市勢
あらまし
市域は東西50.8キロメートル、南北24.4キロメートル、面積502.39平方キロメートル。県庁所在地としては宮崎市、鹿児島市に次いで九州内では3番目の広さを誇る。
中核市に指定され、大分県および宮崎県では最大都市。九州内でも福岡市、北九州市、熊本市、鹿児島市に次ぎ第5位の規模である。
気候では瀬戸内海気候に属し、温暖であるが、一方で豪雨に見舞われることもしばしばである。別府市、由布市、臼杵市、竹田市、豊後大野市と接し、瀬戸内海を挟んで愛媛県伊方町とも接している。
市の木・花
市の木は〝ホルトノキ〟。青空に高く、たくましく伸びることから、発展を続ける大分市の姿を象徴している。大分市内にある複合公共施設『ホルトホール大分』の名称もこれに由来する。
市の花は〝サザンカ〟。日本の代表的花木の一つであり、清楚で美しく誰からも親しまれることから、ふさわしいとされた。
市章
大分県章に少し似た意匠となっている。〝大分〟を図案化したもので、丸みは市の円満な発展を意味している。
人口
人口総数はおよそ47万5千人。
昭和56年(1981年)の現行方式での統計開始以降、多寡はあるにせよ人口増が続いていたが、平成29年(2017年)に初めて49人(0.01%)の人口減となって以降、翌年には424人と、およそ400人/年のペースで減少傾向に入っている。
世帯数は増加し続けているが、一世帯あたりの世帯人員は減少しつつある。自然動態の観点では死亡数が出生数を上回り続けている。
社会動態の観点では、長らく転入超過の状態が続いていたが、数年に一度、転出超過が見られる。
合計特殊出生率(令和3年・2021年統計)は1.52で前年(1.54)をわずかに下回り、大分県全体(1.54)にも及ばなかった。国平均の1.30は上回っているものの、大分市の出生率推移としてはここ数年、横ばいである。
大分市歌
昭和58年(1983年)に新大分市制施行20周年を記念して一般公募により策定。現在の市歌は3代目となる。
作曲:竹森カヨ(大分市民の女性)
作詞:中山悌一(大分市出身の声楽家)
市歌斉唱版は大分市公式HP(上記URL)で視聴することができる。
総務課にて斉唱版のほか、ブラスバンド演奏版、オーケストラ版、オルゴール版の合計4曲が収録されたCDが楽譜とセットで販売されている。大分市内に所在する一部の小学校・中学校では朝礼前に流されるほか、成人式(現・大分市20歳の集い)でも斉唱される。
なお、大分市役所の正面玄関傍には市歌の歌碑プレートが取り付けられている。
公式動画
関連キャラ
ブッチ・もんさん(あいむそーりん) 高崎山があるので猿のもんさんは分かる。しかし大分市と猫(ブッチ)のつながりは謎である。