概要
熊本市にあるJR九州の駅。熊本県および熊本市の代表駅で、九州新幹線・鹿児島本線・豊肥本線・三角線が乗り入れている。
ただし、熊本城からも市の中心部からもかなり離れており、駅前にはめだった商業施設や飲食店は(駅ビルそのものに入居しているものを除けば)皆無に等しい。ただし白川口からは熊本市電や路線バスが多数発着しているため、これを利用すれば途方に暮れるというようなことはないだろう。
新幹線開業前は鹿児島本線の特急「つばめ」「有明」の停車駅で、開通後も暫くは新幹線の運転されない早朝・深夜限定で特急「有明」の一部が博多~熊本間を運行していたが、2014年(平成26年)に廃止となった(有明は朝夕に大牟田から博多までのホームライナー的存在として2021年3月まで運行されていた)。この列車は元々は廃止された夜行特急「ドリームつばめ」の一部を引き継いだものであった。
2016年(平成28年)には九州横断特急の熊本以南及び特急くまがわの廃止により、熊本(正確には宇土)~人吉間でも優等列車が消滅。直後に発生した熊本地震の影響により、2020年(令和2年)8月の豊肥本線全通まで九州横断特急の熊本~阿蘇間も不通が続いていた。
これにより地震から1年は一部の臨時特急と三角線の「A列車で行こう」のみが同駅を発着する特急となっていたが、2017年(平成29年)からは新たに熊本~人吉に観光特急「かわせみやませみ」が登場した他、同区間を延長運転していた普通列車「いさぶろう・しんぺい」が人吉まで特急に格上げとなり、熊本駅を発着する特急列車が復活した。ただし、これらは都市間速達連絡を主としないいわゆる「D&S列車」(観光特急)である。なお八代駅より肥薩線に直通する特急については、2020年(令和2年)7月豪雨災害の影響により、肥薩線八代〜人吉〜吉松間が不通となっているため、全区間運休になっている。
2018年(平成30年)3月17日、在来線高架化が完了し、今後は新駅ビル建設に向けての工事が進んでいる。尚、駅高架化により高架下商業施設は「エキまち1丁目 熊本」から「肥後よかもん市場」に変更された。
駅構造
在来線
島式2面6線の高架駅。
乗り場 | 路線 | 方向 | 行き先 | 備考 |
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1・2・3 | 鹿児島本線 | 下り | 松橋・八代方面 | 一部、4・5・6番乗り場 |
豊肥本線 | 下り | 水前寺・光の森・肥後大津方面 | ||
2 | 快速「スーパーおれんじ3号」 | 下り | 松橋・八代・(肥薩おれんじ鉄道)佐敷・水俣・出水方面 | 土休日のみ運転。 |
4・6 | 鹿児島本線 | 上り | 玉名・大牟田・鳥栖方面 | |
5 | 三角線 | 下り | 住吉・網田・三角方面 | |
特急「いさぶろう」 | 下り | 八代・人吉・吉松方面 | 運休中 | |
快速「スーパーおれんじ3号」 | 下り | 松橋・八代・(肥薩おれんじ鉄道)佐敷・水俣・出水方面 |
| |
6 | 特急「かわせみ やませみ」 | 下り | 八代・人吉方面 | 運休中 |
特急「SL人吉」 | 下り | 八代・人吉方面 | 運休中 |
新幹線
利用状況
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員は、16,292人である。
- 政令指定都市の中心駅としては利用客が少ないが、熊本の場合、元々車社会であることに加え、前述の立地条件から熊本市電や熊本電鉄、路線バスの方が通勤通学等に便利であることなどが挙げられる。
- JR九州の駅としては大分駅や鹿児島中央駅より少なく、JRの他の地域の駅でも金沢駅や富山駅、高崎駅、宇都宮駅、長野駅等よりも少ない。以前は福島駅より少なかったが、2022年(令和4年)度の利用者増加が福島駅より多かった為、現在は上回っている。※1
年度別
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 10,547人 | 21,094人 |
2009年(平成21年)度 | 9,960人 | 19,920人 |
2010年(平成22年)度 | 10,307人 | 20,614人 |
2011年(平成23年)度 | 12,434人 | 24,868人 |
2012年(平成24年)度 | 12,774人 | 25,548人 |
2013年(平成25年)度 | 13,516人 | 27,032人 |
2014年(平成26年)度 | 13,774人 | 27,548人 |
2015年(平成27年)度 | 14,513人 | 29,026人 |
2016年(平成28年)度 | 14,576人 | 29,152人 |
2017年(平成29年)度 | 15,098人 | 30,196人 |
2018年(平成30年)度 | 15,375人 | 30,750人 |
2019年(令和元年)度 | 15,441人 | 30,882人 |
2020年(令和2年)度 | 9,465人 | 18,930人 |
2021年(令和3年)度 | 11,469人 | 22,938人 |
2022年(令和4年)度 | 14,046人 | 28,092人 |
2023年(令和5年)度 | 16,292人 | 32,584人 |
備考
※1 熊本駅、金沢駅、福島駅の比較表。
会社名 | JR九州 | JR西日本 | JR東日本 |
---|---|---|---|
駅名 | 熊本駅 | 金沢駅 | 福島駅 |
年度 | 乗車人員 | 乗車人員 | 乗車人員 |
2008年(平成20年)度 | 10,547人 | 20,969人 | 14,932人 |
2009年(平成21年)度 | 9,960人 | 20,157人 | 14,781人 |
2010年(平成22年)度 | 10,307人 | 19,898人 | 14,161人 |
2011年(平成23年)度 | 12,434人 | 20,010人 | 14,380人 |
2012年(平成24年)度 | 12,774人 | 20,332人 | 15,869人 |
2013年(平成25年)度 | 13,516人 | 20,785人 | 16,726人 |
2014年(平成26年)度 | 13,774人 | 20,807人 | 17,725人 |
2015年(平成27年)度 | 14,513人 | 22,999人 | 16,608人 |
2016年(平成28年)度 | 14,576人 | 22,668人 | 16,536人 |
2017年(平成29年)度 | 15,098人 | 22,895人 | 16,482人 |
2018年(平成30年)度 | 15,375人 | 23,410人 | 16,461人 |
2019年(令和元年)度 | 15,441人 | 22,820人 | 16,219人 |
2020年(令和2年)度 | 9,465人 | 13,806人 | 11,107人 |
2021年(令和3年)度 | 11,469人 | 15,101人 | 11,703人 |
2022年(令和4年)度 | 14,046人 | 13,882人 |
隣の駅
鹿児島本線
豊肥本線
前の駅 | 当駅 | 次の駅 |
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熊本駅 | 平成駅 |
九州新幹線