曖昧さ回避
1. 九州旅客鉄道(JR九州)の鉄道路線である三角線(みすみせん)。本項で説明。
2. 一般名詞としての「三角線」(さんかくせん)。線路等を三角形にした路線形状を表す。デルタ線とも。
路線データ
路線名 | 三角線 |
---|---|
ラインカラー | 青 |
路線愛称 | あまくさみすみ線 |
路線区間 |
|
路線距離 | 25.6km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 |
|
非電化区間 | 全線 |
単線区間 | 全線 |
最高速度 | 85km/h |
閉塞方式 | 特殊自動閉塞式(電子符号照査式) |
保安装置 | ATS-SK |
第一種鉄道事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
概要
宇土駅(熊本県宇土市)と三角駅(宇城市)を結ぶ九州旅客鉄道(JR九州)の鉄道路線で、地方交通線。
全列車が鹿児島本線熊本駅(熊本市西区)まで乗り入れる為、運行系統上は熊本駅〜三角駅の路線として扱われる。路線愛称は「あまくさみすみ線」。
終点の三角駅は三角港に近く、同港からは天草へのフェリーが就航しているほか、2006年(平成28年)までは島原港へ向かう航路も存在した(国道57号海上区間)。
そもそも三角線は熊本と天草・島原を連絡するルートの一部として建設されたものだったが、後に天草五橋の開通や熊本新港・天草空港の開港などがあったため、現在は三角線経由で天草・島原へ向かう者は少ない。これは熊本〜島原は熊本フェリーの「オーシャンアロー」、熊本〜天草は九州産交バスの「あまくさ号」を利用するのが一般的な為である。
沿革
- 1899年(明治32年)12月25日:九州鉄道の路線として開通。住吉駅、網田駅、三角駅開業。
- 1907年(明治40年)7月1日:鉄道国有法に基づき九州鉄道が国に買収され国有化。官制鉄道となる。
- 1907年8月5日:赤瀬簡易停車場を季節営業で開業。
- 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定に伴い三角線となる。
- 1909年10月16日:赤瀬簡易停車場を仮停車場に変更。
- 1931年(昭和6年)7月17日:肥後長浜仮停車場開業。
- 1939年(昭和14年)1月1日:肥後長浜仮停車場を駅に変更。
- 1941年(昭和16年)1月1日:赤瀬仮停車場を駅に変更。
- 1959年(昭和34年)12月25日:波多浦駅開業。
- 1960年(昭和35年)4月1日:緑川駅開業。
- 1982年(昭和47年)11月15日:貨物営業廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR九州が第一種鉄道事業者として継承。
- 1988年(昭和63年)3月13日:一部列車でワンマン運転開始。
- 1989年(平成元年)3月11日:石打ダム駅開業。
運行形態
全列車がワンマン運転で熊本駅〜三角駅間で運行される。区間運転は行わない。
定期列車は全て普通列車で1~1.5時間間隔で運転される。
土休日は臨時列車扱いで特急「A列車で行こう」が3往復運行される。
駅一覧
●:停車 ▼:下りのみ停車 レ:通過
駅名 | 特急 | 乗換路線 | 備考 |
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熊本 | ● |
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西熊本 | レ | ||
川尻 | レ | ||
富合 | レ | ||
↑交流電化/↓非電化 | |||
宇土 | ● | 鹿児島本線 | |
緑川 | レ | ||
住吉 | レ | ||
肥後長浜 | レ | ||
網田 | ▼ | ||
赤瀬 | レ | ||
石打ダム | レ | ||
波多浦 | レ | ||
三角 | ● |
使用車両
全て熊本車両センター所属。
現在の使用車両
特急「A列車で行こう」で運用。
普通列車で運用。
過去の使用車両
キハ31形は引退、キハ40系式は現役だがキハ147形を除き三角線の運用から撤退している。