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概要編集

熊本市交通局が運営する路面電車で、5路線計12.1km(営業キロ)を有し、「田崎橋・熊本駅-健軍電停」間と「上熊本駅-健軍電停」間の2系統が運行されている。かつては現在の2倍以上の路線を有していたが赤字と渋滞により路線を縮小。一時は全線廃止も検討されていたが石油危機前後に撤回された。


運行編集

九州新幹線開業前の2011年3月にラインカラーが導入された。A系統は赤、B系統は青。

A系統とB系統は辛島町で乗り換え可能。現金で精算する場合、乗換券を乗務員から受け取ることを忘れずに。


A系統編集

田崎橋-二本木口-熊本駅前-祇園橋-呉服町-河原町-慶徳校前-辛島町-花畑町-熊本城・市役所前-通町筋-水道町-九品寺交差点-交通局前-味噌天神前-新水前寺駅前-国府-水前寺公園-市立体育館前-商業高校前-八丁馬場-神水交差点-健軍校前-動植物園入口-健軍交番前-健軍町

B系統編集

上熊本-県立体育館前-本妙寺入口-杉塘-段山町-蔚山町-新町-洗馬橋-西辛島町-辛島町-花畑町-熊本城・市役所前-通町筋-水道町-九品寺交差点-交通局前-味噌天神前-新水前寺駅前-国府-水前寺公園-市立体育館前-商業高校前-八丁馬場-神水交差点-健軍校前-動植物園入口-健軍交番前-健軍町


沿線情報・その他公共交通機関との接続編集

市電沿線には熊本を代表する名所が多く、観光にも便利である。


また他の鉄道路線とは以下の停留所で乗り換えができる。


また、市内各地への路線バスや高速バス等が発着する熊本桜町バスターミナルは、辛島町が最寄り電停である。


運賃など編集

運賃は大人170円、子供90円(2016.2.1~)。運賃の支払いは現金以外にも交通系ICカードが利用できる。熊本市交通局が発行しているICカードは「でんでんnimoca」であり、全国共通のICカード相互利用が可能である。ほかにも熊本県内のバス事業者が共同発行しているFelica系の交通カード「くまモンのIC CARD」も相互利用の対象である。


観光などで利用する場合は「市電専用1日乗車券」や「電車・バス共通1日乗車券」(通称わくわく1dayパス)などを購入すると便利である。いずれも主要観光施設などの利用割引券付き。


現在の車両編集

冷房付路面電車(1978年)、VVVFインバータ制御を採用した営業用電車(1982年)、超低床路面電車(1997年)など、日本初の導入となったものが多い。

5000形、9700形、0800形は連接車

開業以来車両の大半が自局オリジナル。

中古車は現在残っている5000形以外にも大阪市電から一部導入されたのみでそれも短期間で廃車された。

↓旧型車両一覧編集

1060形

1080形

1090形

1200形冷房改造による、日本初の冷房付き路面電車

1350形

5000形:もと西鉄福岡市内線の車両。現在は1両のみ在籍。2009年に故障により休車していたが、2016年に西鉄・川崎重工・東洋電機製造の三社の協力の下、西鉄の筑紫工場で大規模修繕を行い、2017年3月から運転を再開した。塗装は西鉄時代のものを復刻した。


↓登場年の西暦下2桁を形式由来とした車両一覧編集

8200形日本初のVVVF制御車両

8500形

8800形:レトロ車101号は8800形

9200形

9700形日本初のLRV車両

0800形LRV車両。803号は水戸岡鋭治氏デザインの「COCORO


余談編集

先述のとおり、5000形は西鉄福岡市内線からの移籍車両であるが、現在でも車内の危険物持ち込み禁止の注意書きに「西日本鉄道株式会社」と書かれている。ちなみに5000形は製造から60年を迎えたが、福岡時代よりも熊本時代のほうが活躍期間が長くなった(福岡:1957年~1975年、熊本:1978年~現在)


関連タグ編集

熊本 熊本市 熊本駅 市電 路面電車 熊本市交通局 辛島みく(鉄道むすめ) 熊本電気鉄道熊本電鉄

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