概要
旧・熊本県庁跡地に「熊本交通センター」として1969年に開業した。熊本駅とは違って中心市街地に位置しており、また熊本城にも近いことから、実質的に熊本県の公共交通網の中心を担っている施設である。開業当時は東洋最大級、現在はバスタ新宿と並んで日本最大級のバスターミナルと言われている。
2015年に再開発のため閉鎖され、近隣路上に仮のバスターミナルが設けられた。その後2019年に現名称「熊本桜町バスターミナル」としてグランドオープン。1日の利用者数は約4万人で、熊本に拠点を置くバス事業者4社(九州産交バス・熊本電鉄バス・熊本バス・熊本都市バス)のほか、県外からの高速バス事業者も乗り入れている。
バスターミナル機能はビルの1階にあり、2階に乗車券売り場が設置されている。なお、バース数が29(ちなみに旧・交通センター時代は36)もあるため、利用する際は事前に乗り場の位置を確認しておくとよいだろう(乗り場の配置はこちらを参照)。
前述の通り熊本駅とはかなり離れた場所にあるが、熊本市交通局(熊本市電)の辛島町停留場が近くに位置している。
商業施設として
旧・交通センター時代、地下には駐車場と「熊本交通センタープラザ」というショッピングセンター(地下水の豊富な熊本県における唯一の地下街)があり、1階はファミリーマート・喫茶店・旅行代理店・乗車券売り場、2階にはダイソー、3階以上には熊本交通センターホテルが入居していた。またボウリング場「センターボウル」やデパート「県民百貨店」(岩田屋伊勢丹→熊本岩田屋→くまもと阪神と名称が変わっている)を併設していたほか、屋外には「センターコート」というイベントスペースも設けられていた。
また、センタープラザのCMソングの「泉の広場で~」という歌詞通りの広場も存在していた。現在はなくなってしまったが、そこで祀られていた観音様は、リニューアルの終わった現在地下1階へお戻りになられている。
現在のバスターミナルには商業施設「サクラマチクマモト」が併設されており、TOHOシネマズや熊本城ホールをはじめ、ホテルや結婚式場などが建物内に入居している。また、ビル5階の展望デッキには高さ4mの巨大くまモン像が設置されており、熊本の新たな新名物になっている。