概要
日本のコンビニエンスストア(コンビニ)チェーンのひとつ。
1973年に第一号店がオープンした。
元はセゾングループの一員だったが、現在は伊藤忠商事(ITOCHU)の傘下となっている。
コンビニエンスストアチェーンとしては国内店舗数2位(2020年8月現在)。鹿児島県と沖縄県はトップシェアを誇る。
長らく3位の立場にあったが、サークルKサンクスを吸収して店舗数が大幅に増加したことでローソンを追い抜いた。
セブンイレブン・ローソンがそれぞれ海外発祥のコンビニなのに対し、ファミリーマートは国内発のコンビニブランドである。
海外では台湾(全家)、タイ、中華人民共和国、ベトナム、マレーシア、フィリピンで展開。かつては韓国及び北朝鮮にも店舗があったが2012年にライセンス解消し「CU」と改名、2014年にファミリーマートが保有していた運営会社の株をすべて売却して完全撤退した。
株式会社ファミリーマート(初代・3代目)
1973年9月、埼玉県狭山市に1号店がオープン。
1981年9月1日、株式会社西友ストアーから独立し、正式に法人化。
1998年伊藤忠商事の傘下に。
2010年3月1日、am/pmと合併。これにより2011年12月10日までにam/pmの店舗がファミマに転換または閉店となった。
2016年9月1日、ユニーグループホールディングス株式会社を吸収合併し、ユニー・ファミリーマートホールディングス株式会社となる。
2019年1月4日、傘下のユニーの保有全株式を、かねてより業務資本提携を行っていたドンキホーテホールディングス(現パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)に売却、ユニーがファミリーマートグループ離脱。同年9月1日には株式会社ファミリーマート(2代目)を合併し、商号を株式会社ファミリーマート(3代目)に戻した。
株式会社ファミリーマート(2代目)
2016年9月1日、株式会社サークルKサンクスがファミリーマートのコンビニ事業を承継し、株式会社ファミリーマートに商号変更。併せて、愛知県稲沢市にあった登記上の本店と東京都港区晴海にあった本社をいずれも東京都豊島区東池袋の「サンシャイン60」に移転。同年10月31日、この日をもって「ココストア」「エブリワン」の全店舗の営業を終了することを発表した。
2017年、2月末に「ファミリーマート」「サークルK」「サンクス」の商品の統合が完了し、6月末に「ファミリーマート」「サークルK」「サンクス」の物流拠点の統合も完了した。
2017年4月12日、ユニー・ファミリーマートHDは2018年8月末で「サークルK」「サンクス」のすべての店舗を「ファミリーマート」に転換することを発表した。ファミマに転換した約800店の売上が転換前より10〜20%増えたことから、当初の予定の2019年2月から前倒しされた。しかし2018年4月19日、「サークルK」「サンクス」の「ファミリーマート」への統一が11月にずれ込むことを発表した。11月30日までに「サークルK」「サンクス」のすべての店舗が閉店または「ファミリーマート」転換となった。
2019年2月12日、ユニー・ファミリーマートHDとファミリーマートが本社を「サンシャイン60」から東京都港区芝浦3丁目の「msb Tamachi 田町ステーションタワーS」(2018年5月竣工)9階に移転した。
上述の通り、2019年9月1日に親会社のユニー・ファミリーマートホールディングス(同日株式会社ファミリーマート(3代目)に改称)に吸収合併され法人格消滅。
入店音について
入出店時のセンサーチャイムが有名なのもファミマの特徴の一つに挙げられる。
機材
といっても、これはファミマ専用に開発された訳では無く、Panasonic製のメロディサイン(乾電池式ならEC5227WP。AC100V式ならEC710K)であるため、物自体は「ドアチャイム」としても使用されている規格であり、後述する様にファミマ誕生前から存在する事になる。
例えば沖縄県の店舗の場合はファミマであっても入店音が異なっており(かつてのホットスパーが当該機種を使用していた為)、旧サークルK・旧サンクス店舗から転換した場合も老朽化で改築する等の理由が無い(単純に看板の架け替え内装をいじる程度)限りは転換前の機種を流用する事が多く、そうでなくともコンビニではない商店や果ては一般家庭のドアホンにまで使用されている事から、その気になればドアホンを該当機種に取り替える(既に該当機種の場合は音声設定をいじる)等で入店音を再現する事は可能ではある。
作曲者
作曲したのは指揮者兼作曲家の稲田康で、1978年頃松下電工(のちのパナソニック電工→パナソニック本体に吸収合併)に嘱託として働き、エレベーターの音など様々なチャイムを作曲した、稲田氏は教会のチャイムをイメージしてこの曲を作曲したという。
2015年5月に「メロディーチャイムNo.1 ニ長調 作品17「大盛況」」という曲名が付けられた。
替え歌?
この曲を使ったCMも作られており、2012年に初音ミクがこの曲に合わせて「ふぁみふぁみま〜」と歌ったほか、2017年6月にファミチキ先輩が登場した際にはCM曲としてアレンジしたものが使われた。
2018年7月にさだまさしが発表したアルバム『Reborn〜生まれたてのさだまさし〜』には「大盛況 〜生まれたてのさだまさし〜」なる楽曲(25秒程度の楽曲で、チャイムを含めたファミマ店内の音→ピアノ伴奏に合わせて観客が合唱→さだによる「…バカじゃないの?!」のツッコミ→観客の笑い声と拍手で構成)が収録されている(稲田氏、パナソニックのお墨付き)。
しかし元来の経緯故か、最近では入店音をサウンドロゴとして扱う風潮がフェードアウトしつつあるのが現状であり、2018年8月から香取慎吾がCMキャラクターとなり、CMのために「ファミマの○○、すげーうまい」という歌詞がついた(○○にはファミリーマートの商品が入る)が、2年後の2020年9月から放送されている「新・お母さん食堂」の各CMでは「♪あなたとコンビニ、FamilyMart!」の替え歌(昔から使用されている小林亜星作曲のサウンドロゴ)が使用されていたり、決済アプリのファミペイも当初はこの入店音をベースにした(後半部分をシンセサイザー風に処理)決済音を使用していたが、後のアップデートにより「ファミペイッ!」と鳴る仕様に差し替えられた。
トリビア(?)
- 2019年2月11日まで本部がサンシャイン60にあったので、池袋に密集している。
- ファミチキがうまい。スナック類が軒並みレベル高い。ビールが進む、飲める飲める。
- 楽天Edyは全店対応だが、ファミリーマート旧法人の店舗は2007年7月、am/pmから転換した店舗はam/pm時代の2002年7月、旧サークルKサンクスの店舗は2005年4月(いずれもそれ以降に開店した店舗は開店当初から)と時期にばらつきがある。
- ファミマ.comで艦隊これくしょんとのコラボ商品を発表したところ、提督たちによる大量のアクセス(通称「艦これ砲」)によってサーバが轟沈(アクセス過多)した。また、このサーバエラーメッセージにエラー娘が出張してきたため、猫なら仕方ないなと諦めた提督も多いという。
- ファミマで無印良品が手に入る時期があったのは、旧法人が西友傘下だったからである。また、西武鉄道のキヨスク「トモニー」がファミマ運営なのは、前述の通り西武グループの流通小売り部門のセゾングループの名残である。
- 2006年7月にローソンに次いで全都道府県出店を成し遂げたが、ローソンが最後に残したのが沖縄県なのに対し、こちらは北海道と真逆。
- ウルトラマンとのコラボキャンペーンも稀に行われる。
- 鹿児島県の店舗は独自商品が多い反面、全国で展開されている商品が未展開、あるいは結果的に展開されたものの他地域より大幅に遅れたケースが多い。これは宮崎県も同様。
- 対応しているポイントカードはT-POINTとdポイントのほか、サークルKサンクスを吸収したことから楽天ポイントにも対応している。
- コンビニでは非常に珍しく、自前で衣料品や雑貨のプライベートブランドを持つ。傘やリュックサック、エコバッグのほか、都内の店舗限定だがダウンジャケットを出したこともある。
- コスト削減目的として他社コンビニが涙ぐましいお弁当の水増しを続ける中、頻々と増量キャンペーンを展開してはガチめな増量をしてくれる。ただでさえ弁当類は通常の量でも他社コンビニ製よりも多いのだが、商品によっては50%を超える増量がなされているとの観測結果もある。
- このことから、コストパフォーマンスでは大手コンビニチェーンの中で右に出る会社はないという意見もある。
キャッチフレーズは「あなたとコンビニ(コンビに)ファミリーマート♪」
コラボ各種
※セブンイレブン、ローソン、ファミマと3店舗制覇する作品は非常に少なく、セブンとローソンは実施してもファミマが欠けているケースもある。
(その中で3コンビニ制覇したのはウマ娘を始めごく少数)
- 初音ミク:ファミマの常連。限定Tカードも発行された。
- 艦隊これくしょん:上記のコラボ商品を展開の際、エラー猫が出張した。ここ最近はローソンがメインフィールドになっている。
- ウルトラマン:こちらもファミマの常連コラボ。くじ引き系のキャンペーンが多い。
- 超速変形ジャイロゼッター
- おそ松さん:まさかのコンビニ進出である。争奪戦は確実だろう。
- 妖怪ウォッチ:サークルKサンクスと合併してからのコラボ枠。
- 刀剣乱舞・活撃/刀剣乱舞
- けものフレンズ:近年のキャンペーンでメインになっている。
- ホロライブ:ローソンともコラボしているが、こっちもほぼ常連と言っても差し支えないほどコラボしている、のだが・・・。
- にじさんじ:ライバル陣営がいるのに何故ファミマでコラボした(しかも最近コラボ頻度も増している)・・・。近年はローソンでもコラボしているが、傾向はホロライブと異なる。
- ぶいすぽっ!
- 新幹線変形ロボ_シンカリオンZ_THE_ANIMATION & ビッ友×戦士キラメキパワーズ!:21年7月中旬 700円以上購入でひけるくじでのコラボ。
- ポケモンGO:セブンイレブンに代わって日本のスポンサーとなった。その後もポケモンスリープとコラボもしている。
- ウマ娘プリティーダービー:アプリ1周年記念キャンペーンにて。はちみー等のコラボアイテムが登場。その後もピンポイントで開催されており、3店舗制覇の数少ない作品のひとつ。→ウマ娘×ファミマ
- モンスターハンターNOW:ある意味でもファミマで「一狩り行こうぜ!」である。
- すとぷり
- カラフルピーチ
- 勝利の女神:NIKKE
- 星のカービィ:サンドイッチやロールケーキなど限定商品も発売された。数年前にはローソンとコラボ。
- ハイキュー!!:2024年公開の『ゴミ捨て場の決戦』絡み。
- 葬送のフリーレン:2024年3月実施。
- 雀魂
関連イラスト
現制服
旧制服
関連タグ
初音ミク:2012年8月14日から39日間、キャンペーン『ミクLOVESファミマ』を展開
ポケモンカフェミックス:株式会社ポケモンとのタイアップにてコラボ商品の氷菓子が発売された。
JR九州:一部店舗はここの運営