─背中で魅せるガンガールRPG─
概要
韓国のイラストレーターであるキム・ヒョンテ率いるSHIFT UPが開発し、テンセントゲームズのグローバルブランドでアムステルダムとシンガポールに拠点を置くLevel Infiniteのアプリゲームで、2022年11月4日にサービスが開始された。
公式略称はメガニケ。
本作は、”ラプチャー”と呼ばれる鋼鉄の生命体の襲来により地下に追いやられた人類が、美少女型ヒューマノイド”ニケ”(NIKKE)とともに地上を奪還するべく戦いをくり広げる、韓国生産のゲームとしてはイカレたガンシューティングRPGである。
PC版もリリースしている。
荒廃した地上やラプチャーと戦うために作り出されたニケと呼ばれるヒューマノイドなど、ポストアポカリプスな世界観と戦闘パートでの尻が特徴。
2023年11月末を予定としてコミカライズが行われることが発表された。その掲載場所とは、NIKKEのコミカライズが発表される少し前にウマ娘プリティーダービーのコミカライズが発表された『週刊コロコロコミック』である。⇒勝利の女神:NIKKEすいーとえんかうんと(公式略称ニケすい)
ストーリー
世界に突如ラプチャーと言う機械生命が出現し、侵攻を開始した。
人類を容赦無く殺戮するラプチャーに対抗するため、人類は機械的な機能や強度を持つ人を超える女性型ヒューマノイドである「ニケ」を開発。「勝利の女神」の名を関した彼女たちは奮闘したが侵攻をわずかに遅らせたに過ぎず、地上はラプチャーの手に堕ちた。
人類は最後に残されたわずかな場所であり地上奪還の最前線基地である地下都市「アーク」を建設。地上を探索、調査し戦力を整えながらラプチャーを駆逐し、地上奪還の機会をうかがうことになった。
それから100年後―
輸送機に乗り任地に向かう新任の指揮官と、同じ機体に乗っていたニケ「マリアン」はラプチャーの襲撃を受けて墜落してしまう。
指揮官は負傷したマリアンの治療をすると、任地にいるはずの味方のニケの合流を目指し、合流地点で、歴戦のニケ「ラピ」と「アニス」と合流する。
指揮官は前任指揮官が受けていた指令「消息不明となった味方部隊の捜索」を受け、ニケを連れて地上奪還の第一歩となる戦いを開始する。
システム
基本は縦画面式のUIであり、最大5人の部隊を編成して戦闘を行うことになる。
スマホであればスライド操作で照準を動かし、標的に狙いをつければ自動で武器が発射される(一部武器種は例外)。
戦闘ルールは攻撃目標の撃破を目指す「殲滅戦」、規定時間いっぱいまで敵の防衛ライン突破を防ぐ「阻止戦」、押し寄せる敵を撃破しタイムアップまで防衛値優勢を維持するか上げきる「拠点防衛戦」の3つがある。
自軍と敵軍にはそれぞれ「戦力」という値が設定されており、この差によって互いの攻撃、および防御力が増減する。こちらが圧倒的に強力であればそれこそ「尻を眺めているだけで」戦闘が終わり、例えその逆であったとしても強力なスキルやシナジーを考えて戦えばある程度の下剋上は可能。
とはいえ、多少の無理はできても最終的には太刀打ちできなくなる時がくるので、様々な手段で手に入るリソースでレベルを上げたり装備を更新していくことで戦力を向上させていくことになる。
バーストスキル
ニケには条件付き、あるいは常時発動式のスキルと、一定の与ダメージで発動可能になる「バーストスキル」の2種類のスキルがある。
バーストスキルはキャラ毎に「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」の3つに分けられており、「Ⅰ」を発動したら「Ⅱ」、「Ⅱ」を発動したら「Ⅲ」、というようにコンボを繋げることができる(Ⅲ、Ⅰ、ⅡやⅠ、Ⅰ、Ⅰなどは不可)
「Ⅲ」まで発動しきると同時に「フルバーストタイム」に突入し、一定時間攻撃力が上昇すると共に部隊の全員が集中攻撃を行うようになる。厄介な標的を短時間で仕留められるようになるので使いどころを見極めよう。
また、バーストスキル自体も強力な効果を持つものがほとんどであり、フルバーストタイムと合わせて戦況をひっくり返す力を秘めている。
バーストスキルの数字を意識しつつ、武器種やスキル同士のシナジーを考えて部隊を編成しよう。
ガチャ
ガチャは「募集」と言う名称でゲーム内に実装されている。
主に「期間限定募集」「一般募集」「ソーシャルポイント募集」の3種類。
最高レアはSSRで、他にはSRとRが存在する。
SSRの確率は期間限定募集と一般募集は4%でソーシャルポイント募集は2%。
それぞれで引くのに必要なゲーム内貨幣・アイテムが必要となる。
また、ガチャを引くとマイレージと言う通貨を取得でき、期間限定募集で獲得出来るゴールドマイレージチケット200枚で欲しいキャラを1体獲得出来る(俗にいう天井)。
- 期間限定募集
実装されたばかりのキャラクターやコラボレーションを行ったキャラなどが対象となる募集。
ジュエル及び、特別募集チケットで引く事が出来る。
一部のキャラクターは期間限定後に一般・ソーシャル募集やモールドを使用する事で出現するようになる。
対象キャラクターは一般募集で出るSSRキャラ+期間限定SSRキャラで、期間限定キャラは2%の確率で登場するため、SSRが確定した場合50%の確率で獲得可能。
最近は三大企業のキャラクターが増えたため、すり抜けた場合、他の三大企業のニケよりピルグリムが出る確率が高くなっている。
ガチャ1回につき1枚のゴールドマイレージチケットを獲得可能で、200枚で期間限定キャラを1体取得出来る。また期間が過ぎても持ち越しが可能なため、欲しいキャラが出るタイミングまで貯めておくことも出来る。
- 一般募集
ジュエル及び募集チケットを使用する事で引ける募集。
期間限定募集キャラや、実装間もないキャラは入らない。
また、水着キャラやクリスマス限定衣装と言った季節限定キャラも入らない。
ウィッシュリストと言う機能があり、ガチャから出てくるキャラをある程度指定可能。
ただし、1体のみの狙い撃ちと言う事は出来ず、三大企業のニケを1企業につき5体づつ選ぶ必要がある。また、選べるのは5体までで1企業に対して6体以上のニケを指定する事は出来ない。
また、ピルグリムが登場するガチャだが、ピルグリムにウィッシュリストは適用されない。
ウィッシュリストで出てくるSSRキャラの確率は凡そ3.5%で、ピルグリムが出る確率は0.5%ほど。
ガチャを引くと1回につき1枚のシルバーマイレージチケットが貰え、200枚で特定のニケのスペアボディと交換が出来るため、3凸を目指すために取っておきたい。
- ソーシャルポイント募集
フレンド同士で挨拶をした時に貰えるポイントで引ける募集。
ソーシャルポイント100ポイントで10連ガチャが引ける。
1日に30ポイントまで受け取れるので4日に1回は10連可能。
こちらは、一般募集から出てくるキャラからピルグリムを引いたキャラが出てくる。
ウィッシュリスト機能は無く、シルバーマイレージチケットも貰えない。
モールド
特定のミッション等で貰える結晶で、50個集めると1回募集が出来る。
- ミドルクオリティモールド
21%の確率でSSRキャラが出てくるモールド。
出てくるSSRキャラはソーシャルポイント募集キャラと同一。
- ハイクオリティモールド
61%の確率でSSRキャラが出てくるモールド。
出てくるSSRキャラはソーシャルポイント募集キャラと同一。
- 企業別モールド
エリシオン/ミシリス/テトラ/ピルグリムの4種類が存在。
50%の確率で各企業に存在するSSRキャラが出てくる。
出てくるSSRキャラは一般募集の各企業と同一。
主にトライブタワーの報酬の他、特定階層をクリアすると課金で追加購入が出来る。
ただし、ピルグリムモールドに関しては購入出来るタイミングが他の企業に比べて少ない。
また、SR以下のキャラクターは企業に関わらず排出される。
世界観
対ラプチャー戦用に開発された女性型ヒューマノイド。脳髄以外のすべてを人工的な部品に置き換えており、まさしく人間を超越した身体能力を発揮する。
男性の脳髄はニケにする事が出来ないため、全てのニケは女性を基に作られた女性型となっている。
詳細は個別記事にて。
作中世界において百年前に突如として襲来した機械生命体。従来の人類の武装では歯が立たない戦闘能力と無尽蔵にも思える物量で地上の人間を駆逐し、地下世界「アーク」へと追いやった。
「クイーン」と呼ばれる最上位の存在がいることは明らかになっているが、規模や形態など全貌は今なおもって不明である。
地下に逃れた人類が築き上げた一大地底都市。都市管理AIであるエニックによって中枢機能が維持されている。
総人口は統計されている範囲で約1000万人前後。都市内は人工の空が映し出され、飲食店や服飾、娯楽産業なども発展しており、地上の都市と変わりない繁栄を遂げている。
一方で、居住を許可されなかった者達がアーク外縁部に形成したスラム街「アウターリム」との軋轢、非公式な階級制度による差別、ニケに対する偏見や弾圧など懸案事項も数多く燻っているのが現状である。
ちなみに、アーク内に食料生産プラントは基本的に存在しない。代わりに生活に必要なあらゆる栄養素を配合した完全栄養食品「パーフェクト」を加工して従来の食品や料理を再現している。
資源に関してはかなり無理をしている様で、大量に消費する電力に関しては何か秘密があるようだ。
- 三大企業
アークを管理している中央政府を立ち上げた大企業「エリシオン」「ミシリス・インダストリー」「テトラライン」の三社のこと。
ニケの開発製造において中核を担ってきた存在であり、今では様々な企業を吸収しそれぞれが多方面の業態を手掛ける一大コングロマリットとなっている。
冒頭に記した通り中央政府とは切っても切れない密接な関係にあり、組織の上役、特にCEOともなればアーク全体に強い影響力をもたらすことができる。
上記の3大企業のいずれにも属さず、アークの外、即ち地上を活動拠点とするニケたちの通称。人類を裏切りラプチャーとなったニケ「ヘレティック」もここに該当する。
ごく少数であること、企業製のニケとは一線を画す性能を持つこと、アークとは積極的な接触を持たない程度のことしか把握できておらず、全容はいまだ謎に包まれている。
- アブノーマル
上記三大企業やピルグリム以外での区分。
ざっくばらんに言えばコラボ枠が該当する。
異世界から来た設定になる他、大半は人間であるためニケに該当はしないが、ゲームシステム上はニケとして扱われる。
ゲートキーパーと言う存在が軸となり、ニケの世界に呼び寄せられることとなる。
作中において主人公である指揮官が率いる部隊。
特異な戦績を収めた指揮官の監視も兼ねて編成された寄せ集めの部隊だったが、紆余曲折を経て事態の核心へと踏み込んでいくこととなる。
コラボイベント一覧
基本的に年に2回、他IPとのコラボイベントが開催される。
※括弧内はレアリティ。ガチャキャラはSSR、配布キャラはSRとなっている。
作品 | 開催時期 | 登場キャラ |
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チェンソーマン | 2023年2月22日~3月15日 | |
NieR:Automata | 2023年9月1日~9月28日 | |
Re:ゼロから始める異世界生活 | 2024年3月21日~4月11日 | |
デイヴ・ザ・ダイバー | 2024年7月1日~7月25日 | ガチャイベではないため該当なし |
ヱヴァンゲリヲン新劇場版 | 2024年8月22日~9月19日 |
|
余談
- プロモーションの段階で銃撃に合わせて尻が揺れる尻ゲーとして話題となった。実際のゲーム画面でも尻は確かに揺れるのだが、マシンスペックでFPSが変わり、FPSが下がると総合ダメージが下がる傾向があり、マシンスペック次第では尻揺れを抑える設定にする事が望ましい。このため低スペックマシンを使う場合は「ケツ断」を強いられる事となる(設定で言えば、グラフィック項目のフォグレベルを下げ、特定部位のモーフィングをオフにして、最大フレームを60にすると良い)。勿論この設定は高スペックなスマホやPCであれば設定する必要はないが、最大フレームは60にしておこう。
- なお、ケツ揺れを目的として始めるとチュートリアルと共に重いストーリーが始まり、そのあとにサラッとガチャを回せと言われて厳しい世界観を否応なしにぶち込まれると言う心折設計なゲームでもある。
- その試練を超えた後は、戦力が整うまでは厳しい戦いを強いられ揺れるケツを眺める暇も無い程の戦いが待っている。戦闘難易度については調整は入る物の、難所はあり、超えるまでは結構苦労する。一方で戦力が整ってくればオート戦闘でどうにかなる事も多いので心おきなくケツを眺めるために日課をこなして着々と戦力を上げておきたい。ケツは一日にしてならずである。
- ケツ揺れが話題になり有名になったが公式のキャッチコピーは「背中で魅せるガンガールRPG」。まさに物は言い様である。なお、ネット上のバナーや広告は明らかに色気やセクシーさを強調したものが多い。
- スマホ版は縦長の画面だが、PC版は横長の画面となる。スマホ版は操作キャラを中心とした1キャラ分しか見えないが、PC版であれば左右1キャラ分ずつ増えて視野も広くなる。このため、戦闘に関してはPC版の方がやり易い。一方でイベント時のミニゲーム等ではスマホ版の方が操作しやすいケースもあるので、どっちが絶対的に優位とは言えない。基本的にPC版の操作はキーボード&マウスとなる。
- ストーリーや設定は重く、心をえぐられるシナリオが展開される事もしばしば。また、開発の趣味なのかサブクエストや突発イベント、一部のイベントではホラー風味のシナリオがさしはさまれる事もある。
- マップ上では「遺失物」が見つかる事があり、シナリオ背景に関する物からゲーム内アイテム、ゲーム内ミュージックと様々。しかし白く光る小さい点のため意外と見つけるのに苦労する。現在はある程度改善されて、一定範囲内に遺失物があればパーティーの捜索範囲がオレンジ色に点滅するようになった……が広いマップの時は相変わらず苦労する。
- シンクロデバイスと言うシステムが解放されると、5名を育てておけば自動的にレベルが調整されるようになる。これは例えば育てた5名のレベルが「60、59、50、40、35」となっていた場合、シンクロデバイスにセットしたレベル1のニケでも自動的に下限の35に調整されるという物。下限のレベルとなっているキャラのレベルを上げれば自動的に上がっていく(例に出した35のキャラを40まで上げればシンクロデバイスにセットしたキャラはレベル40に上がる)。
- この便利なレベル上げではあるが、問題となるのが「レベル160の壁」と呼ばれる物。SRは比較的簡単に手に入るが2凸までしか出来ず、しかもレベル上限は160である。しかし、戦力的にはそれ以上のレベルが必要なステージが出てくる。そこでレベル200を目指さないといけないのだが、レベル200はSSRを3凸(数としては素体+3つのスペアボディで4回当てる必要がある)しかもシンクロデバイスを埋めないとならないのでSSRの3凸キャラを5体揃える必要がある。
- 運営も問題視したのか、少数ながら凸アイテムの配布や、イベントキャラとしてSSRキャラを実装したり、お助けキャラを実装して低戦力でもある程度進められるようになっている。そのため、レベル160の壁は昔ほど深刻では無いが、いずれは越えねばならない物なので、無課金勢の場合は計画的にガチャを引いていきたい。全体的に見れば無課金でもガチャを引けるタイミングは多いため、計画的に進めていれば160の壁を超えるのは難しくは無いが、やはり多少運は絡む。
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銃 アクション ガンアクション ポストアポカリプス ヒューマノイド サイボーグ
勝利の女神:NIKKEすいーとえんかうんと:コロコロオンラインで連載されている漫画。
デスティニーチャイルド:開発元が同じアプリゲーム。
ドールズフロントライン:アンドロイドが銃器を携えて戦うソシャゲー繋がり。
パニシング:グレイレイヴン:ポストアポカリプスな世界で機械系キャラが戦うソシャゲー繋がり。こちらは男性型もありにて、近接攻撃主体のアクション寄り。
NIKKEシブハチ時報:日本版1.5周年記念で渋谷の「シブハチヒットビジョン」で時報のアニメーションに起用されている。
バイオロイド:一見似たようなタイプに見えるが、こちらの方が生身の部分が多い(NIKKEは脳髄以外は全て機械であり、基本的には指揮官の命令通りに動くのでアンドロイドに近い)。