「何を隠そう、ラムの得意料理は蒸かし芋よ」
「ラムは、ロズワール様を愛しています」
プロフィール
人物像
ロズワール邸のメイドであり、双子の妹のレムと共に屋敷を管理する、桃色髪ショートが特徴の有能じゃない方のメイド。妹のレムとは対照的に左目に前髪がかかっており、ぺったん。一人称は「ラム」。
かつては鬼の一族の天才少女で、双子と言うだけで処分をされかけたが、妹であるレムを守るために魔法を放ち、その資質に目を付けられ、将来を有望視されて難を逃れる。幼少期に突如襲撃してきた魔女教により一族を滅ぼされ、角を折られて力の大半を失ってしまった。
また、角を失っているためマナが常に不足しており、常に倦怠感などに襲われている。
そのため、ロズワールによる毎晩のマナ注入は欠かせない。
レムが慇懃無礼な毒舌と形容されるなら、姉のラムは傲岸不遜な毒舌担当と紹介される。
レムと比べてメイドとしての技能や戦闘力に劣るが、高い洞察力は今も健在である。
得意料理は「蒸かし芋」。
口の悪さとは裏腹に心根は優しく情が深い(レムからは「優しすぎる」と形容されるほど)。
レムからの呼び名は「姉様」。幼少期には「お姉ちゃん」と呼ばれており、魔獣ウルガルム戦でレムから叫ぶように幼い頃の呼ばれ方をされた時には驚きの表情を見せた。
上記の理由から、基本的に屋敷の主のロズワールと妹のレム以外に心は開かない。ロズワールに心酔しており、絶対的な行動原理は彼の為である。
スバルに対しては一貫して辛辣ながら、なんだかんだで面倒を見ている場面もある。
初期はスバルから「ラムちー」あるいは「先輩」の愛称で呼ばれていたが定着はせず、いつしか普通に「ラム」(あるいはレムにあやかって「姉様」)と呼ばれるようになる。
ちなみにスバルは「お客様」から「同僚」になって以降、ラムから一貫して「バルス」という某作品の滅びの呪文の仇名で呼ばれ、こき使われている(スバルは「目潰しの呪文」と言っていたが)。
戦闘では風属性の魔法を駆使して戦う。かつては周囲一帯を嵐が過ぎ去ったかのように吹き飛ばすほどの破壊力を見せていたが、角を折られた後は戦闘力が格段に落ち、長期戦も不可能となった。ただし、現在でもフーラで人や動物などを簡単に真っ二つに出来る程度の威力は出せる。
また、鬼族に伝わるラムだけが使える「千里眼」という能力を持っている。術者と波長の合う生き物と視界を共有する能力で、次々と視界を渡ることで文字通り千里先を見通せる。但し、あくまで視界を伸ばすだけであり、相手の見ていないものは見えず、使用中はラムが無防備になる弱点もある。
映画ではお酒が弱いレムより酒が強いという数少ない優れた所があることが明かされ、本人曰く「幼少期は大人達と飲み比べた」らしい。
学園リゼロにおけるラム
Web版のエイプリルフール企画の学園リゼロでは勿論レムの双子の姉であり、スバルの幼馴染という設定で登場する。
原作同様、変態小説家に対する愛情は深い。合鍵を借りて世話役を買って出るほど。
因みに怖い映画が苦手で、ラブロマンスを謳った映画をレムとスバルで観に行った時に間にいたスバルにしがみついて二時間過ごした記憶は彼女にとって屈辱的だったことだろう。(信頼の裏返しかもしれないが)
関連イラスト
タグに関して
『(リゼロ)』の付いていないラムでもイラストが投稿されている。
そのため、イラスト検索の精度向上のためにも、こちらのタグを使用することを推奨。
実際、下記の関連タグでも同名キャラがいることも確認されているため、検索精度が上がるのは間違いないだろう。
外部出演
プリンセスコネクト!Re:Dive
コラボイベント『Re:ゼロから集まる異世界食卓』及び『Re:ゼロから楽しむ異世界サマー』にて出演した。また、イベント限定配布にてラムとしても登場している。
詳細はラム(プリコネ)を参照。
Re:#コンパスから始める異世界生活
NHN×ドワンゴにより共同開発されたリアルタイムオンライン対戦ゲーム「#コンパス」で姉が満を持して参戦。
ラムのロールはスプリンター。攻撃倍率がスプリンターで二番目に高いステータスで近、遠、周の発生速度が速めで攻めるのに特化したキル型スプリンター。カード次第で周囲を巻き込む混戦か接近戦を得意として暴れることが出来る。
しかしアビリティ「ラムはレムの姉様だもの」はレムが近くに居ない時カード発動時は最大ライフ10%減少とカードを使うたびに体力が減るので防御倍率が低いラムには致命的で回復かダメカカードは必須。
ヒーロースキルは「ラムはロズワール様を愛しています」。一時強化とカードブレイクはレムと似ているがラムは制御しているのか自身で操作可能な差別化がある。代償に終了後はHPが必ず1になるので使う場合はもしもの時か終盤あたりで使うのがベスト。
関連タグ
レム(リゼロ) ベアトリス ナツキ・スバル(バルス) エミリア ロズワール・L・メイザース
類似キャラクター
- ラム(ネプテューヌ)(超次元ゲイムネプテューヌ) - 名前だけでなく、双子でテーマカラーがそれぞれ本人はピンクでもう一方は水色である点が共通している。ただしこちらのラムは妹で、姉の名前(ロム)が異なる。また、自分達より上の姉(ブラン)がいる。
- フローラ・フェリシア(ファイアーエムブレムif) - メイド双子繋がりで、髪色は姉妹反対。戦闘の際、どちらも氷のエフェクトがかかる。
- ティオナ・ヒリュテ(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)中の人が同じ(しかもぺったん)。
- 園崎詩音(真魅音) -こちらも鬼の双子。彼女が「鬼の角」を失ったように、こちらも「鬼の名」を失っている。設定もかなり似ている。
- 古明地さとり -こちらは鬼でも双子でもメイドでもないうえ(ただし鬼は知り合いにはいる)、アニメキャラじゃないので声優なんてそもそもいないが、姉妹の姉である、妹より戦闘が不得意である、『眼』に関する能力を持っている、「〜わ」といった女性らしい喋り方をする、冷静沈着に見えて実は結構な自信家である……といった共通点が存在する。また髪色も、ラムがピンク髪なのに対してさとりはピンク寄りの紫髪で(二次創作ではピンクに描かれることも多い)、完全に同じとは言えないが似ている。
- 氷室辰也(黒子のバスケ)-髪の分け目が同じの姉、ではなく兄貴キャラ。更に彼がタツヤに対して同作中には黒子テツヤと言うレムと似た特徴の主人公が居る。但し氷室の弟分は黒子本人ではなく彼のパートナーだったり、キャラ的には氷室のパートナーに近かったりもする。
- 半妖セツナ (妖怪ウォッチぷにぷに)…鬼でも双子でもメイドでもないが、半妖になったときの容姿がそっくり。
以下、4章(アニメ2期)のネタバレ注意
「魔女の妄執より、あなたを奪いにまいりました」
後半にてロズワール・L・メイザースと対峙することになる。それと同時に、二人の出会いの様子が語られる。
ラムとロズワールは、魔女教徒によって鬼族が滅ぼされた夜に出会った。しかし、ロズワールが魔女教徒襲撃の一因だということが発覚する(全てがロズワールのせい、というわけではないが)。つまり、彼は鬼族が滅ぼされる原因に関与している人物だったのだ。
そのため、ロズワールは「ラムは自分を憎んでいる」とずっと思いこんでいた。いつか復讐が果たされ、自分はラムに殺されると考えていた。
そんな中で──
「ラムは、ロズワール様を愛しています」
ラムはロズワールに告白をした。この台詞から、例の神回を思い出したファンも多いだろう。
殺された同胞達には悪いと思う気持ちはあるし、故郷を思えば胸も痛む。だが、ラムは死者の気持ちよりも自分の気持ちを優先したのだ。
ロズワールは「人の願いや思いは変わらないもの」であると信じていた。とっくに死んでしまった愛する人の復活を望むように、何かと過去に拘るロズワールは、ラムの復讐心が恋心に変わったことが信じられなかった。そのためラムを疑い、戦うことをやめなかった。
ラムも戦うことをやめなかった。ここで、ラムも鬼化ができることが判明。ただし長くは続かず、かなり身体に負担をかける行為であるらしい。もちろん角も、折られてしまったため生えてこない。
そうして、自身を犠牲にしてまで、ロズワールに近づき──
「ラムに、とって……諸悪の根源は、これですから」
ロズワールから叡智の書を奪った。
ラムの真の目的はロズワールの叡智の書を燃やすことだった。
ずっとエキドナの叡智の書に囚われていたロズワールを、叡智の書を燃やすことで解放しようと考えたのだ。「ラムがエキドナの妄執からロズワールを奪う」という、宣戦布告通りの結末となった。
「――やっと、これで」
以下、6章のネタバレ注意
6章の名前回にて、彼女の過去が判明。
レムの名前回でも出てきたように、かつての鬼族の栄光である『鬼神』の再来を期待されるほどの神童であったが、彼女はそうして持て囃されることを好ましく思っていなかった。
角が、鬼としての本能の覚醒を求めて更なる殺戮を誘惑するが、彼女はそれも何が素晴らしいのか理解できず、レムの姉として生きることの方がはるかに価値があると考えていた。
しかし、例の魔女教徒の襲撃で角を失ってしまう。
レムは、自分よりはるかに優れた姉に対して劣等感を抱いていた為、この時安堵してしまい、その後責任を感じ続けることになる。
しかしラムもまた、生まれてからずっと自らを蝕み続けてきた誘惑が聞こえなくなり、むしろ安堵したのだった。
姉妹揃って、 「――ああ、やっと折れてくれた。」 と、そう思ったのだ。